第13回 米子市都市景観施設賞決定!

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第13回 米子市都市景観施設賞決定!

令和4年度の米子市都市景観施設賞の施設が決定し、令和5年2月15日に授与式を執り行ないました。市内で平成元年度以降に建築・建設等されたデザインに優れ、良好な都市景観の形成に貢献されていると認められる民間施設が対象です。
応募のあった作品を米子市景観審議会で審議を行ない、米子市都市景観施設賞 建築部門2件、景観づくり部門1件が選出されました。

第13回 米子市都市景観施設賞 受賞施設及び受賞団体

建築部門

本池美術館

この施設はレザーアートのミュージアム・ショップ等として大篠津町内の国道431号線に面した敷地に令和3年3月に建てられたものです。国道側にある大きく湾曲した片流れ屋根の美術館の奥には、側道に面した工房・ショップの切り妻屋根の2階建ての建物もあり、高さ方向で見ると2つの建物ボリュームは1つにつながっています。これらが庭園・工房・子ども講座やミュージアムスペースとして一体的に計画されています。美術館の外装はヒノキ板張りで淡い黄色ですが、経年変化によって深みのあるグレーになってきています。レザー製品の色が深みをおびていく様子と重ねて考えると外壁の表情変化も楽しめます。工房建物は庭園に囲まれた欧州邸宅風の外観で、落ち着いた緑色の小窓等が印象的です。この緑色の窓枠は美術館にも用いられており、一見すると別々の雰囲気の2つの建物が実は形態や細部では呼応したデザインになっていることが感じられます。道向かいの「アジア博物館・井上靖記念館」と合わせ、文化芸術の雰囲気を感じられる新たな町並み景観を作り出しており、優れた施設であると高く評価されました。
motoikemuseum

所有者:株式会社モトアート
設計者:松江土建株式会社
施工者:松江土建株式会社

 ベイサイドスクエア皆生ホテル

この施設は皆生海浜公園に面した敷地に平成21年6月にオープンした宿泊施設です。高層の建物も多い皆生温泉街において、4階建ての中層の高さに抑え、建物ボリュームも4つに分割され、圧迫感のない外観になっています。4つのボリュームの外装材はそれぞれ、漆喰を用いた蔵、水面と深海を表現したような波紋模様と黒いタイル、経年変化を楽しめる銅板、焼杉等の木材を用いており、これらは正方形の窓と合わせて市松模様状にデザインされています。建物中央の1階部分はトンネル状に海岸につながっており、ここでは建物が額縁のように白砂・青海を切り取っています。夜間の照明計画にも配慮されており、温泉地の賑わいを演出しています。そして、建設後10年以上が経過していますが綺麗に保たれています。本施設の計画は海岸の魅力を上手に演出し、日中及び夜間の景観づくりにも配慮されており、優れた施設であると高く評価されました。

baysidesquarekaikehotel
所有者:株式会社JTYホテルマネージメント
設計者:株式会社スクエアプラス
   :美保テクノス株式会社
施工者:美保テクノス株式会社

 景観づくり部門

 尚徳和みのロード運営委員会

景観づくりの取り組みとして、このプロジェクトは尚徳公民館を中心とする運営委員会が、平成23年から継続的に取り組まれているものです。公民館や小学校等の施設が集まる地区において、歴史的にも様々な往来があった街道沿いに、花植えをされたプランターを並べる景観づくり事業が行なわれています。活動には地域住民に加えて小学校児童、保育園・幼稚園の園児、地元企業等が加わり、年々広がりを見せています。11月の現地視察の際にも、色とりどりのパンジーが咲きほこるプランターが、道路からは水路を挟んだ小学校敷地フェンス下に同じ間隔で綺麗に並べられていました。さらにそこを散歩する園児と先生にもお話を聞くことができ、地域の彩りになっていることが分かりました。このプロジェクトは地域の景観づくりだけでなく、地域の一体感の醸成、さらに子どもたちへの見守り活動・見守られている安心感にもつながっており、優れた活動であると高く評価されました。

syotoku 

お問い合わせ

米子市 都市整備部 建築相談課
電話番号:0859-23-5293

掲載日:2023年3月8日