”やってて嬉しいのは、お客さんの反応、
それとおいしいお弁当です!”
鷲見さんは、鳥取県立米子白鳳高等学校に通う3年生。淀江さんこ節に惚れこみ、郷土芸能部に所属して練習を重ねながら、毎週のように介護施設や百貨店などで演技を披露しています。
米子市無形民俗文化財でもある淀江さんこ節は、今から300年以上前に始まったといわれています。舞台と客席の一体感を生む、ユニークでお座敷芸らしい情緒が特徴です。
鷲見さんが淀江さんこ節に触れたきっかけは、高校入学時の部活紹介。先輩が笑顔で演技をしているのを見て興味を持ったという鷲見さんは、すぐに体験入部に行き、その翌日には入部を決意。それから約2年間、郷土芸能の存在や演技の楽しさ、そして自分たちの活動をもっと知ってもらいたいと、日々奮闘しています。
淀江さんこ節のやりがいについて訊ねると、「お客さんとの一体感が生まれ、いい反応をもらえたときが一番嬉しい」と答えた鷲見さん。続けて、「ただ同じくらい嬉しいのは、演技終了後にもらったお弁当がおいしかったときです」と、笑顔で冗談めかしました。
奮闘が実を結びつつあり、最近では地域や企業からの出演オファーも少しずつ増えているそう。「もっと多くの方に知ってもらいたい。私たちの演技を見かけたら、ぜひ足をとめて、楽しんでほしいです」と、あふれんばかりの意欲を見せます。
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掲載日:2023年5月2日