国内では、本来食べられるのに廃棄されている「食品ロス」が522万トン(2020年)も発生しています。1人あたりに換算すると、毎日約113g(おにぎり1個分の量に相当)を捨てていることになります。
「食品ロス」を減らすため、「もったいない」という気持ちをもって、ひとりひとりができることから始めましょう!
食品ロスはこんなに問題!
食品ロスとは、本来は食べられる状態であるにもかかわらず、廃棄される食品のことです。
食品ロスには、主に次のような問題点があります。
食料資源の無駄遣い
世界には飢餓・栄養不足の状態の人がたくさんいます。世界中で生産されている食糧がそのような人に適切に配分されれば、世界の飢餓の状態は改善されます。
環境への負荷
廃棄される食品の多くは可燃ごみとして処理されていますが、その過程で温室効果ガスが発生します。その後の焼却灰を埋め立て処理しようとすると、処分場も必要になります。また、食品を生産・保存・輸送する過程でも温室効果ガスが発生しています。
経済的な損失
使わずに廃棄する食品を購入する費用は、家庭にとっても事業者にとっても無駄な出費です。また、ごみ処理には多額のコストがかかります。
今日からできる、「食べきり10アクション」
食べものを無駄にするのは、もったいない!
食品ロスを減らすため、毎日の生活を見直してみましょう。
買い物では
- 食品を買いすぎない(買い物前に冷蔵庫のチェックを! )
- ばら売り、量り売りなどを利用(無駄なく必要な分だけ購入を!)
- 賞味期限や消費期限の残り期間が短いものを選んで早めに使い切る
料理では
- 週に1回は「冷蔵庫一掃デー」(消費期限が近い食品を使い切り!)
- 作りすぎない(食べられる適量を! )
- 捨てていた野菜の皮や残った食品をほかの料理に利用(食品を使い切り! )
食事では
- 残さず食べる(好き嫌いなく!)
- 早めに食べる(残った料理は適切に保存を! )
- 外食では食べられる量を注文(小盛りメニューの利用や宴会での食べきり呼びかけ! )
それでも出てしまう食品ロスは
- 段ボール堆肥や生ごみ処理機で堆肥化して利用(とっとり流コンポスト実践マニュアルを参考に! )
1週間でチャレンジ!食品ロスダイアリー
「1週間でチャレンジ!食品ロスダイアリー」は、日々の生活から発生している食品ロスの量を日記形式で記録することで、1週間ではどのくらいの量になるのかを把握することができます。また、その食品ロスによる環境への影響も知ることができます。
… 1週間でチャレンジ!食品ロスダイアリー
とっとり食べきり協力店
外食時においしく食べきって、食べ残しを減らしていただくための取組みにご協力いただける飲食店等に、食品ロス削減につながる取組みの実践をお願いしています。
- 小盛りメニュー等の導入
- 食べ残しを減らすための呼びかけ実践
- ポスター等の掲示による食べ残し削減に向けた啓発活動の実施
- 食品廃棄物のリサイクルの実施
- 上記以外の食べ残しを減らすための工夫
… とっとり食べきり運動(鳥取県ホームページ)
「おいしいとっとり3010(さんまるいちまる)食べきり運動」実施中!!
外食における食べ残しの現状
1食当たりの食品使用量に対する食べ残し量の割合
- 宴会…14.2パーセント
- 結婚披露宴…12.2パーセント
- 食堂・レストラン…3.6パーセント
【出典】農林水産省「平成29年度 食品ロス統計調査(外食産業調査)
食堂やレストランに比べると、会食、宴会などは食べ残し量が多い傾向があります。
宴会などで心がけること
- 参加者の年齢や性別、好みに合わせた料理を適量、注文しましょう。
- 宴会中に「おいしく食べきろう」と声かけをしましょう。
- 乾杯後30分間は席を立たず料理を楽しみましょう。また、お開き前の10分間は自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう。
- 食べきれなかった料理は、お店の方に確認して持ち帰りましょう。
ぜひ、職場の宴会から始めていただき、「もったいない」を心がけ、食品ロス削減の取組みにご協力ください。
… 全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会ホームページ
掲載日:2022年11月1日