市長定例会見(平成28年2月2日)

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市長定例会見(平成28年2月2日)

 平成28年2月2日(火曜日)

市長:
今日は特にご報告することはないんですけども、このたびの低温被害(寒波の影響による水道の水圧低下)ですけども、今日の10時ということで(水圧が)正常に戻ったということが、さきほど水道局から連絡がありました。くわしいことは水道局のほうに聞いてもらったらいいと思いますけど、よろしくお願いします。

記者:
その水道被害の最後に給水車も出たようなんですけども、事前告知ができずにやっているわけですよね?

市長:
給水車は、要請があったところに行って、それで(事前周知は)その地域の防災行政無線を使っているんじゃないかと思います。

防災安全課主査:
公民館の給水活動については、事前に防災無線とかで周知して、行なっております。

記者:
ただ、(給水車が)帰った後に来た人もあって、何かそこにいるのが30分とか1時間ぐらいなことだったらしくて、だからもうちょっと効率よくやってもいいなというような気がしたんですけども、その実績なんかは(市に)入ってないですね、水を受けたというのが、何日、何か所でやってというような。最近あんまりないですよね、給水車(を出したことは)?

市長:
(給水車を)出したことは、私が知っている限りじゃあまりないですね。

記者:
過去と今回の給水実績を?

市長:
水道局に確認しないとわからないので、確認させます。

記者:
市として今回の低温被害の対応について、反省点であったり評価すべき点、そのあたり市長はどのように考えておられますか?

市長:
やっぱり住民の方々に対して不便をおかけしないというのが一番ですので、もちろん復旧に努めることと同時に、そういう地区があれば給水車を出すとか、水の備蓄なんかもありますのでそういうものを出すとか、迅速に対応していかないといけないと思います。
それから、一部ですけども、今、水道局のほうで調査し、かつ手当てが必要なところは手当てしていると言っていますけども、空き家なんかで漏水しているところはないのかというのはやっぱりチェックして、今回の教訓でもあると思いますので対応しておくべきであると思っています。今回の場合は、確かにご不便をおかけして、(ご不便を)かけたところに対してはすまなかったと思いますけれども、米子市内の場合については、湯が出ないというのが結構あったんですけども、これは機械の関係もあるので市のほうで対応するというのは難しいところがあるんですけども、白鳳の里がオープン(淀江ゆめ温泉の無料開放)してくれたし、米子市の場合には温泉なんかも一部ありますので、そういうところも活用していただいたんじゃないかと思っています。
特にガスで湯を沸かすところについては、水圧が低いとガスが点火しないということで、水はちょろちょろでは出ているんだけれども湯にならないというのはあって、これはなかなか行政で対応するのは難しいので、機器にもよりますのでね、やっぱりお風呂というか温泉とか、そういうのを使ってもらうということだなと思っています。いずれにしてもできるだけご不便をおかけしないようにということで、今回の場合にも水道局も全力を尽くしてくれたんじゃないかと思いますが、こういうめったにないことだったので、いろいろご不便をおかけしたことに対しては、すまなかったと思っています。

記者:
今回の災害で、米子市の水道局の職員さんは、ほぼパンク状態だったと思うんですが、ある程度こういう事態の場合には柔軟に組織をこう見直すだとか、そういうことも必要だったと思うんですけども?

市長:
いえ、今回の件に関しては、例えば水を公民館に運ぶとか、そういうのはもちろん一般の職員もやっていますし、それから水道局だけじゃなくて、米子管工事業協同組合に応急の漏水対策とかもやってもらっております。もちろん水道局のほうだけで対応できない部分については、本庁のほうもできるだけのことはしてきたと思っています。それから、ご承知かもしれませんけど、民間の会社から水の提供もあったので、それも公民館等には配らせてもらっております。

防災安全課長:
給水車の支援に、1台当たり3人ぐらい市の職員がつきました。

市長:
給水車も、鳥取市とか、この近隣の町村(伯耆町)からも給水車をお借りして対処したということです。

記者:
やよいデパートの件ですが、改めてちょっと受けとめを聞かせていただきたいと?

市長:
ちょっと私も急なことでびっくりしたんですけれども、いわゆる破産されたということですので、中心市街地の一角であるわけですので、今後何らかの形であの施設がというか場所がですね、使ってもらえるようになればと思っていまして、市のほうとしてできることがあればしていきたいと思っています。今は、当面はその手続をとっておられるわけですので、その成り行きを見るということじゃないかと思っています。

記者:
耐震化がまだのようですけれども、そうなってくるとあの施設に入居してという人は、なかなか出てこないんじゃないかとも思うんですが、いかがでしょうか?

市長:
そこはわかりません、わかりませんけれども、確かに耐震化が問題があるというか、まだたしか診断もしてなかったんじゃないかと思いますが、古い建物ですので、今の耐震基準からいくと合わない可能性が非常に高いということだと思います。
何か法律(建築物の耐震改修の促進に関する法律)が変わって、多数の人が出入りされるような施設については、何年までに耐震診断をしろと。それから、診断結果を公表するというような法律だったと思いますけども、そういう国からの指示もありまして、市でもその耐震診断だとか耐震強化をされることについての補助をする制度もつくっております。これは国と県と市でもみんな関与していると思いますけども、やよいの場合にはたしかそういう、かなりの人数の方が出入りされる施設ということで耐震診断の対象になる施設だったと思います。

記者:
米子市としては、あの跡地を中心市街地活性化基本計画に組まれている地域なんですけども、どのような形で跡地を活用したいというようなお考えは?

市長:
市が直接やる話ではないだろうと思っていますので、今後民間の方なんかでどういう形で活用したいとか、そういう話が出てくるんじゃないかと思いますけども、そういうことに関してはできるだけ市としてもできる支援はしていきたいと思っています。

記者:
商業機能であったりだとか、企業誘致だとか、いろんな働きかけが市としてもできると思うんですけども、市長としてはあの跡地をどのように働きかけていきたいと?

市長:
どういう形で利用したいという方が出てくるかということにもよりますので、そういう可能性があれば市としてもできるだけのお手伝いはさせてもらいたいとは思っています。ただ、民間のほうでどういう形で活用したいという意見が出てくるかにもよりますので、そういう場所がありますよということはいろんな形でお話があったりすれば、こちらのほうからも提示することはできると思っています。

記者:
その再利用は、中活(米子市中心市街地活性化基本計画)の計画にあるように商業集積を趣旨に沿うような形になってほしいということですか?

市長:
そこは必ずしも商業施設に限定するというわけでもないだろうと思います。例えば何か学校とかですね、わかりませんよ、それはどういう形で利用できるのか。オフィスに使いたいとかいうような話もあるかもしれませんけれども、それは空き地になっているよりは活用してもらったほうがいいわけですので、そういう可能性も排除はしないと思います。今のイオン米子駅前店なんかも、ウェルコムに入ってもらったりもしていますし、いろんな可能性はあるだろうと思いますので、そこは必ず商業施設でなければいけないというわけでもないだろうと思います。

記者:
例えば公園とか駐車場とかというのも選択肢としてはありなんでしょうか?

市長:
そこはちょっとわかりません、どういう形で使われる人が出てくるかということにもよると思います。

記者:
すみません、香港航空の就航が、あとライセンスがおりれば就航する見込みだということで決まりましたけれども、この中海圏の玄関口として、例えば松江に行くにも、大山に行くでも、米子を通ることになると思うんですけど、その点について受け皿としてというか、今のところ?

市長:
3月の末ごろにはという話で、おっしゃるようにライセンスが通るかというのがありますので、それの動向も見きわめないといけないと思いますけれども、大変いい話だと思っております。もちろん運航の形態とか、そういうのに応じて市としてこれを活用できることを考えてはいきたいと思います、観光とか。

記者:
具体的に何か考えていらっしゃることってございますか?

市長:
今のところ週何便とか、そういうのも必ずしも決まっているわけじゃないので、その対応を、もう既に観光業の方とか、そういうのは話し合いも始めておられるだろうと思いますけれども、市としてもできるだけ活用していきたいと思います。

記者:
3月27日を目指しているということで、夏ダイヤでの運航が計画されている中で、その予算組みの中でも時期的に、今何となくこう話し合っておかないと入ってこないのかなという気がしなくもないんですけど?

市長:
ちょっと本予算(平成28年度当初予算)には間に合わないんじゃないかと思います。どういう形になるのか、県なんかとも話をして、県も多分予算には上げておられないんじゃないかと思いますけども、本予算のほうにはですね。いずれにしても必要があれば、そういうことも考えていきたいと思います。ただ、ご承知のようにそういう受け皿づくりというのは、米子空港利用促進懇話会というような場もありますので、そういうのも通じて活用していきたいと思いますし、またインバウンドということからいけば、中海・宍道湖・大山圏域市長会でもいろいろ話し合っていますので、そういうところで話し合ってどういう対応ができるのか、またみんなで検討していきたいと思います。

記者:
市長ご自身が香港でトップセールスするとか、そういうお考えは?

市長:
そこまではなかなかないと思いますけどね、今すぐにはですね。またそういう話になってくれば、可能性としては全くないわけじゃないとは思いますけども、今そういう話のところまでは話し合っていません。

記者:
12月議会で米子市の広報戦略を練り直す新しい組織を立ち上げてという話があったと思うんですが、初会合の予定とか決まったんでしょうか?

市長:
私もまだ報告を受けていないですね。副市長を長としてということで考えていますけれども、検討していると思いますので、ちょっと今の状況については報告を受けていません。

記者:
日銀がマイナス金利を導入しましたけれども、地域経済に与える影響とかはいかがでしょうか?

市長:
私も、これは専門ではないので、そういう大所高所に話すのは、なかなかわからないんですけれども、金融機関は、それに応じた対応というのは考えておられるんだろうと思います。

記者:
何か預金の金利をもう下げ始めているところがあったり、いろいろ…?

市長:
報道では、そういうことを報道されていますね。狙いとしては日銀に預けているということじゃなくて、民間のいろんな事業に使ってもらえるようにということだと思いますけれども、その狙いどおりにいっているのかどうか、今後いくのかどうかですね、そこは私も専門家じゃないし、予測するのは難しいところだと思います。

記者:
先日の市町村懇談会(県・市町村行政懇談会)で、保育園の同時在園で第2子を所得制限つきで無償化するということで、(市長が)とても思いを持って当日、あのときお話しされていたんですけれども、市長のお気持ちの中には、やっぱり県と市町村2分の1ずつ負担する、県がどんどんどんどん進めていくには、もう決まったことではあるんですけれども、ちょっとこの行き過ぎということについては慎重な気持ちを持っておられるということでしょうか?

市長:
本当にああいう教育とか保育だとかという面については、都道府県の間で差があるとか、そういうことは本当いかがなものかと思っていまして、基本的にはですね。だからこそ全国市長会でもこういうのは、ナショナルミニマム(国家が国民に補償する最低限の生活水準)として国がやることだということはみんな共通の意識を持っていると思うんですね、全国市長会なんかの要望もしてますので。だからそういう中で、子育て王国ということもあって県がされることで、それに対してまたどう対応してもらうかということをこの間言われたので、今回の件については、私どもも基本的には所得制限を入れるべきだと昔から思っていまして、いろんな面でそういうことも県との話し合いの中では言ってきたことだったんですけども、そういう中で所得制限が入ってやられるということですので、今回の件については同調するという立場を言わせていただいたんです。
あのときに、私が最初に当てられてしまったんですけど、最初に発言しようと思って発言したわけでもないんですけども、県の部長さんと目が合ってどうですかと言われたので、思ってたことを申し上げたということであったんですけれども、基本的にはそう思っています。

記者:
話の中で、割と最後までちょっと難しいというか、首をなかなか縦に振らないような状況があったと思うんですけれども、やっぱりそれはナショナルミニマムというものを持ってもらって、市長会のほうの意見もやっぱりしっかりと考えてほしいというご意思のあらわれだったんですか?

市長:
そうですね、基本的にやっぱりそうだと思っていますので。ただ、県内で足並みがそろわないというのも問題だと思いますので、そこは県の共通項としてああいう案が出てきたので、それについては私どもも同調することにしたということです。

記者:
仮に今後、幼児保育というところにちょっと的を絞って考えてみると、保育園の負担軽減の方向に今後さらに進んでいく方向、あとは、次は家庭内保育の負担軽減にも進んでいく方向、例えばそのどちらかを選ぶとしたら、どちらの立場に立っておられるんでしょうか?

市長:
そこはちょっとどういう形でやるかということによりますので、どっちかの立場に立つということではないと思います。いずれにしても今そういうことを必要とされているところは多いわけですし、だんだん多くなってきて、米子市なんかも本当に今、(保育施設を)増設したり、いろんな手当ても考えてきているんですけれども、それでもなかなか待機児童も出ると、年度途中ですけどもね、というような状況で、ニーズはどんどん多くなってきているというのが状況だろうと思っております。そういう中で、いかに子育てしやすい環境にしていくかということだとは思うんですけども、ただ、やっぱり基本的には保育とか、そういうところは国が全国一律に考えていただくべき事項であるとは思っています。
ただ、国もなかなか財政状況等もあってできないので、その辺を一部は自治体のほうでもやらせてもらっているということだと思います。ただ、あの中で出ていたように、基本は家庭保育じゃないかというような考え方を持っておられる方もおられたとは思うんですけど、そう思っているお母さんもいろいろおられるだろうとは思うんですけども、必ずしもそれができないという状況にもあるから、保育に欠ける子供を保育園で面倒見させてもらうというのが基本的な考え方だと思います。じゃあ家庭内保育がしやすいように、そこに何らかの国とか自治体から手当てをするべきかどうかというのは、やっぱり少し研究してみないと、それが本当にいいのかどうかというのは即断はできないと思います。

記者:
やはりある程度のその根拠となるものを見つけていく作業というのが、当面の…?

市長:
県のほうで何か検討会をつくられるということなので、私どももそれには入っていきたいと思います。

記者:
市長ご自身としては、その家庭内でというところと保育と、あまり一律には言えないと思うんですけれども、個人的な思いとしてはどちらで?

市長:
本当にゼロ歳児、1歳児のころというのは、お母さんが面倒を見れるというのも必要だろうと思いますけれども、じゃあそれを確保するためにどうすればいいのか、それから働きたいと思っているお母さんに対する手当てをどうするかということもありますので、一概にこうだということは言えないだろうと思っています。ただ、やはりゼロ歳とか、本当に幼児とか乳幼児の時期というのは、お母さんが何か面倒を見るというか、ケアすることは必要だと思います。それが保育園で行くのはよくないとか、24時間それでないといけないということなのか、ある程度は保育園にいて、それで家に帰ってきたときの面倒なんかで補うのか、その辺は一概にはなかなか言えないと思います。

記者:
隣の町村はこんな感じなのに米子市は何でみたいな、そういうほかの自治体を比べてその要望をするような声というのは、やっぱりあったりするんですか。例えば、湯梨浜町は家庭内保育でお金出しているだろうとか、伯耆町ではとか、そういう声というのは?

市長:
まあいろんな考え方がありますのでね、それがどうだからどうだということを言うのはいかがなものでしょうかね。私どもは私どもの考え方で今やっているわけですので。

記者:
保育に関してですけども、米子市の場合、保育料が県内で一番高いということで、米子市内の保護者からはもうちょっと下げてほしいという声が非常に根強いんですが、せめて境港市並みにとかいう声も多いんですが、新年度でこの保育料について保護者の負担を軽減するような?

市長:
私どもの考え方としては、基本的に国が変えたときに、どういう国の基準との関係でどうするかという形でやってきていますので、それは今、よそのがこうだからうちはこうするとか、そういうことで変えるということは、直接には考えていません。

記者:
国の制度が変更にならない限りは、今の水準を維持するというようなお考えでしょうか?

市長:
そうですね、今、来年度とか再来年度すぐに変えるとか、そういうことは当面は考えておりません。

記者:
北朝鮮がミサイル発射の兆候があるようですが、仮に発射されたときに拉致問題に与える影響というのはどうなんでしょうか?

市長:
私もよくわかりませんけども、全く影響がないというわけじゃないだろうと思っていまして、拉致の問題は拉致の問題として、本当に一日も早く帰ってきてらいたいと思っています。核の実験とかミサイルとの関係というのは、国の安全保障という面からも対応していかないといけないわけで、全く影響がないというわけじゃないだろうとは思いますけども、国と国との交渉の過程の中で影響がないということは言えないだろうと思うんですけれども、拉致は拉致としてできるだけ早く解決してもらいたいと思っています。

記者:
北朝鮮に対して自制を求めるという?

市長:
もちろん核実験とかミサイルというのは、国連の安保理(国際連合安全保障理事会)でも、北朝鮮向けの措置として決議等も出ているはずなので、それに北朝鮮もきちっと応じてもらいたいと思います。

幹事記者:
(質問は)どうでしょうか?

記者:
ちょっとあと1点お伺いします。JR米子駅の南北一体化についてなんですけども、特に新駅ビルの事業主体等が焦点になっているんですが、平井知事が先日、JRの社長に会われていろいろ要請されたということで、野坂市長としてもJRのトップに会われて今後要請するようなことは?

市長:
今すぐ私が要請するようなことは考えていませんけれども、時期に応じて、私もJRに伺ったことはありますし、JRのほうからこちらに来られたこともありますし、話し合いのパイプというか、それは常に保っていきたいと思います。ただ、今すぐJRに行ってという予定はつくっていません。

記者:
すみません、もう一つ。建設部長とかが、(1月)21日に米子道の4車線化の関係で国(正しくは、NEXCO西日本本社)へ要望されたと思うんですけれども?

市長:
あれはたしか県が行かれたときに、私がちょっと日程が合わなかったので行かなくて、建設部長に行ってもらったんですけども。

記者:
先方の反応とかは聞かれているのでしょうか?

市長:
いえ、直接には聞いていませんけれども、そんなに今までの対応と国がすぐ変わるということはないだろうと思います。何か変わったということがあれば当然報告があると思うんですけども、そういうふうには聞いていません。

幹事記者:
では、そろそろということでいいでしょうか。
はい。どうも市長、ありがとうございました。

市長:
どうもありがとうございます。

掲載日:2016年2月5日