平成27年10月20日(火曜日)
市長から
- 平成27年度原子力防災訓練(米子市実施分)について
質疑
市長:
今日は、今年度の原子力防災訓練の米子市の関連部分をご説明させていただきたいと思います。
【資料】
平成27年度原子力防災訓練(米子市実施分)について ( 1.09メガバイト)
資料をはぐっていただくと、(資料3枚目に)原子力防災訓練全体概要というのがあるんですけども、この凡例のところに書いてありますが、10月23日と25日の2日間でやります。それで、表の黄色い部分が23日部分で、そのほかの部分が25日の部分なんですけれども、23日は初動対応訓練が主です。それから25日のほうは住民避難訓練ということです。2県6市でやるということで、これが全体の概要です。
米子市の関連部分ですけども、(資料1枚目の)主な取材ポイントということで、(1)にあげておりますが、23日は初動対応訓練ということで、8時半から14時30分となっております。(資料3枚目に)別紙1の初動対応訓練概要という横紙の紙があるんですけども、黄色い部分が、取材の対象にもなると思いますし、市の大部分の人が関与する部分です。10時半に、災害対策本部を立ち上げるので集まれということで、いわゆる庁議メンバーを集めます。それで10時50分に災害対策本部会議を、第2応接室でやって、それから11時20分から11時40分の間、私が対応するんですけれども、2県6市でテレビ会議をやるというのが主なところです。職員は担当の者が松江市のオフサイトセンター(島根県原子力防災センター)のほうへ行ったりはしますけれども、庁内での関係する部分はここが主なところです。
また1枚目の資料に戻っていただいて、25日のほうは(2)に上げておりますけども、住民避難訓練ということです。今回の対象は彦名地区ということで、平成25年が河崎地区、26年が崎津地区、それで今回は彦名地区でやるということです。彦名地区住民の方130名、それから、外国人9名、聴覚障がい者1名、これが避難をしていただく主な方々です。
それで、まず一時集結所を3か所設けておりまして、彦名公民館と河崎小学校と弓ヶ浜体育館です。彦名なのに何で河崎小学校かということなんですけども、河崎小学校は、非常に彦名から近いところですし、それから河崎小学校に集まった方は、一部を列車で避難してもらうので、河崎口の駅に近い河崎小学校に集まってもらうということです。それで、住民避難訓練の概要が資料の4枚目にありますが、一時集結所は河崎小学校、彦名公民館、弓ヶ浜体育館ということですけども、時間が若干ずれています。これは、伯耆町の総合運動公園の横にあるB&G海洋センターに集まって、昔はスクリーニングと言っていた避難退域時検査をやってもらうのに、時間差があったほうがいいので、若干の時間差ができています。それで130名の方を河崎小学校、彦名公民館、弓ヶ浜公民館に集まっていただいて、河崎小学校の人の一部は河崎口から後藤駅まで汽車で行っていただいて、後藤駅からバスでB&G海洋センターに行ってもらいます。あとの彦名公民館、弓ヶ浜公民館の人はバスで行ってもらうということです。
それで、彦名公民館では、ここだけですけれども、安定ヨウ素剤服用訓練をあわせて実施します。そのほかの一時集結所では安定ヨウ素剤服用の説明はするんですけれども、彦名公民館では、安定ヨウ素剤に模したようなチョコレートを実際に飲んでもらうということです。
資料の1枚目の下3分の1ぐらいのところに「10時00分 逃げ遅れた住民(5名)を移送するため」というのがあるんですけども、これはさっきの3つの会場とは別に、富益団地に集まってもらって、富益団地のポンプ場から米子駐屯地に陸上自衛隊の車両で行って、そこからヘリコプターでB&G海洋センターに行ってもらいます。これは5名ですけども、ちょっと特殊な訓練です。
それから、10時20分で、「空自C-1輸送機による透析患者搬送」とあるんですけども、これは新開のほうの病院から車で美保基地まで行って、美保基地でC-1輸送機に乗りかえて鳥取空港に行って、鳥取空港から救急車で県立中央病院へ運ぶという想定です。住民の透析患者という想定なんですけども、実際には市役所の職員が透析患者に模して訓練を行ないます。
3か所の一時集結所からの退避訓練があって、それは汽車で行く分もあるし、バスで行く部分、それから乗りおくれたという想定で富益のポンプ場から陸自のヘリで行く、それからちょっと特殊なところが今のC-1輸送機による透析患者搬送です。それで、伯耆町のB&G海洋センターで、避難退域時検査、これ昔はスクリーニングって言っていましたが、それを今、避難退域時検査ということにされたんですけども、どれぐらい放射能を浴びているかというような検査を受けて、その後、伯耆町の農村改善センターで原子力防災講座を皆さんに受けてもらうということです。これも時間差で入れかわりでやるようです。
それから、最後ですけど、報道関係者の駐車スペースは、彦名公民館とか弓ヶ浜体育館はすぐ近くのところに、しかるべきところがあるんですけども、資料の最後のページの河崎小学校は学校の前に駐車場がありますが、工事をしていて使えないので、共同調理場のところから入ってもらって、運動場のほうにとめてもらうということになります。訓練では、おととし河崎地区の避難訓練のときにも使いましたが、河崎小学校の体育館を一時集結所にするということです。
23日はテレビ会議があるので、私はそこで参加させていただきますけども、25日はポイント、ポイントを回って、訓練の様子を見せてもらうということになると思います。最後はB&G海洋センターのほうに行きます。ということです。
何かご質問等はありますか?
記者:
2県6市でやるのは何回目なんですか?
防災安全課危機管理室主事:
2県6市の住民避難訓練は、今回、4回目になります。
市長:
24年に富益地区、25年が河崎地区、それから26年は崎津地区でやっています。
記者:
住民避難の130人の内訳だけど、一時集結所ごとの人数を教えて?
総務部主査:
河崎小学校につきましては約60名、これはJRとバスの2つに分かれます。30名がJRで、後藤駅からは、またバスに乗ります。
記者:
60人というのは、市職員を入れず?
総務部主査:
はい、そうです。彦名公民館につきましては20名です。
記者:
弓ヶ浜体育館は?
総務部主査:
弓ヶ浜体育館も、障がい者の方、外国人を入れまして、こちらも60名。なので、トータルで約140人。彦名地区住民130人と、外国人、障がい者等です。
記者:
今年新しいのは何、ヘリも前あったような気がするんだけど?
総務部主査:
はい、ヘリは昨年もやっております。
記者:
美保基地のC-1輸送機は?
総務部主査:
C-1もやっています。
記者:
この中で初めての要素を教えてほしいんですけど?
総務部主査:
初めての要素というのは特にございませんが、地区が彦名地区に変わっています。
記者:
スクリーニングセンターがB&G海洋センターになったと?
総務部主査:
そうですね。
記者:
B&Gは初めて使うの。B&Gはもともと指定されてるわけ?
防災安全課危機管理室主事:
はい、避難退域時検査会場のうちの一つです。
記者:
やることは従来のスクリーニングと同じですね?
総務部主査:
はい、そうです。
記者:
手続とか手法が変わったっていうことはないんですか?
総務部主査:
国のスクリーニングの要領が若干変わって、簡易になったというふうに聞いております。
記者:
どの辺が簡易になっているわけですか?
総務部主査:
最初の基準のところが簡易になっています。まず車両から検査しまして、ある基準に達しなければ、もうそこで終わりです。ある基準を超えますと、そのバスの中から代表者に来てもらって、その方もスクリーニングをします。基準値まで来なければそこで終了ですけれども、基準値を超えましたら、乗員全員の検査、除染等を行ないます。
記者:
じゃあ、今回も車両の基準値が、基準以下だから何もしないっていう人もいるわけ?
総務部主査:
そうですね。
記者:
そういう人もいるの?
総務部主査:
はい。訓練の中で、これは県で行う分なんですけれども、B&G海洋センターの中で抽出いたしまして、車両の検査等の訓練も行ないます。
記者:
実際に検査を受ける人もいるわけ?
総務部主査:
はい。
記者:
今年は、自家用車渋滞訓練はやらないの。自家用車で行くケースって、要するにもうシミュレーションが済んだから?
防災安全課危機管理室主事:
いえ、そういうわけではないんですけども、自家用車のは、今回、米子市には取り入れてないです。
記者:
何で?
防災安全課危機管理室主事:
どちらかといえばJR、バスの避難と、あと初めてされる地域が多いということなので、一度訓練して、そこの検証を重ねて特化していこうと。
記者:
でも、7割が自家用車で逃げるっていうシミュレーションになっていたわけでしょ?
防災安全課危機管理室主事:
はい。
記者:
要するに自家用車で逃げる人が多いのに、自家用車で逃げない訓練っていうのは、それはだから、行政としてはバスで行ってほしいっていう意図があってってことですか?
防災安全課危機管理室主事:
そういうわけではないです。
総務部主査:
その残りの30パーセントの方をいかにいろいろな手段で避難させることができるかということを確認、検証すると。
記者:
住民避難訓練の避難住民、彦名地区130人、まあ何となくわかるけど、これは男ばっかりじゃないよね、女の人も、男女ですね。
総務部主査:
はい、男女です。
記者:
小学校に行ってないような子もいるの?
総務部主査:
(そのような)子供は入っておりません。
記者:
外国人は、どうやって手配するんですか?
総務部主査:
国際交流財団を通じてお願いしております。
記者:
これも、毎年ですよね?
総務部主査:
そうです。
記者:
下の外国人の支援者というのは、意味は?
総務部主査:
通訳の方です。
記者:
通訳が4人いるってことですか?
総務部主査:
はい。
記者:
河崎小学校から駅までは、徒歩でいいんですね?
総務部主査:
はい、徒歩で行きます。
記者:
すみません、市長さん、よろしいでしょうか。今回、彦名地区の住民の皆さんが対象ということで、それ以外の方は、実質、避難訓練には参加はできないということだと思うんですけれども、広く一般の市民の皆さんにこういった大規模なものが行なわれることで、どういったことを考えてもらいたいとか、市長さんなりに何か伝えたいこととか、対象の彦名の方だけではなくて、多くの方にどういったことを、こういったときに思ってもらいたいとか、何かありますか?
市長:
これは原子力防災訓練ですので、(島根原発から)30キロのUPZ(緊急時防護措置を準備する区域)の圏内ということでやっているわけです。今回は彦名地区ですけども、前には河崎地区だとか崎津地区でもやっています。順次、その圏内の方にやっていくということで、いずれは大篠津、和田地区もやることになるだろうと思うんですが、UPZの圏内に入っている地域の住民避難はどういうことをしたらいいのかということを、UPZ圏内の方々にわかってもらうというのがこの原子力防災訓練の趣旨だと思っています。
だから、一般の方は、風向き等によって影響が出てくれば避難してもらうということですけれども、通常の災害の避難訓練もやっているわけですので、自分たちがどこに避難したらいいのか、その避難場所だとか、どういうものを持ち出したらいいとか、災害に対応する態勢はそれぞれにとっておいてもらいたいと思います。
【参考】 UPZとは…
緊急時防護措置を準備する区域(UPZ:Urgent Protective Action Planning Zone)
「原子力施設から概ね30キロメートル」を目安とされています。
記者:
名和(名和農業者トレーニングセンター)に行ったのは去年だった?
総務部主査:
そうですね。
記者:
ということは、(住民避難で)安来から来るのも2度目だよね?
総務部主査:
そうです。
記者:
去年の安来が初めてだったよね?
防災安全課危機管理室主事:
はい、去年からです。
記者:
今年は何人来る。バス1台?
防災安全課危機管理室主事:
バス1台分とは聞いております。
記者:
本当に新しいことっていうと、場所がB&G海洋センターになったぐらい?
市長:
透析は前もあった?
防災安全課危機管理室主事:
はい、昨年もありました。
記者:
いわゆる病人の方っていうのは、たしか2回目からやってるな。河崎のときにはもうやったからね?
防災安全課危機管理室主事:
それは記憶しています。C-1輸送機で運びました。
記者:
去年、おととしは、この安定ヨウ素剤の服用訓練はどこでやった?
市長:
おととしは、列車の中でやりました。
記者:
去年はどこでやった?
防災安全課危機管理室主事:
去年は美保中学校でやっています。
記者:
逃げ遅れた5人が行く10区公民館までは、5人はどういう行き方を?
総務部主査:
一旦、10区公民館に集まっていただいて、そこから徒歩で富益ポンプ場に行きます。
記者:
この5人の方はどういう方ですか。かなりの高齢者でつえついているだとか、3歳ぐらいの子供がいるだとか、写真に撮ったら逃げ遅れたようなことがぱっとわかるような人?
防災安全課危機管理室主事:
写真ではちょっと、判別は難しいと思います。
記者:
陸自(陸上自衛隊)のヘリが飛ぶのは、これ1回ですか、分けて何回か?
総務部主査:
米子市の住民の避難で使用するのは1回だけです。
記者:
他市の分も引き受けているの?
総務部主査:
はい。境港市等が入っていたと思います。
記者:
じゃあ、陸自は、2回か、ひょっとしたら3回運ぶかもわからないと?
総務部主査:
はい、3回ぐらい飛ぶというような話をしていました。
記者:
ヘリの機種は何になるんでしょうか?
総務部主査:
UH-1です。第13飛行隊、山口の防府(陸上自衛隊防府分屯地)から来るというふうに聞いています。
記者:
訓練の当日に全体の進捗状況が随時わかる場所って、どこかあるんですか。例えばどこかでトラブルがあったとか、どこかでこういうことがあったっていうような情報が集まってくるところが?
防災安全課危機管理室主事:
鳥取県が集約する場所がB&G海洋センターの中にあるというふうには聞いております。米子市でも、ところどころのポイントで定時報告して、それをまとめて鳥取県にメールで送るというやりとりをします。
記者:
それは、どこでやるんですか?
防災安全課危機管理室主事:
米子市の分は、市役所の防災安全課のほうでやります。報告を送って鳥取県が集約するのはB&G海洋センターの中でまとめてっていう作業をすると言われています。
記者:
じゃあ、県のチームがB&G海洋センターにパソコン持って出張ってくるんですね?
防災安全課危機管理室主事:
はい、(県の)職員も何名か来ます。
記者:
じゃあ、とりあえず訓練の途中にでも、現時点で何かトラブルとかなかったかっていうのを確認するには、B&G海洋センターのほうがいいんですか?
防災安全課危機管理室主事:
そこであれば確認ができます。
記者:
今回は西部総合事務所とかは使わないんですね?
防災安全課危機管理室主事:
23日金曜日でしたら現地対策本部会議ということで、そちらも使います。
記者:
25日はもう全然使わないと?
防災安全課危機管理室主事:
25日はもう、避難退域時検査会場のほうに行っておりますので。
記者:
列車は臨時列車なの?
防災安全課危機管理室主事:
臨時です。
記者:
境港市からも乗るようにしてあるの?
防災安全課危機管理室主事:
乗ります。
記者:
2両でいいんですね?
防災安全課危機管理室主事:
2両編成の予定です。
記者:
2両編成で、(米子市が)使うのは一列車?
防災安全課危機管理室主事:
はい。
記者:
じゃあ、交通機関をちょっとまとめて言ってください。JR列車は一列車で、バスは?
総務部主査:
バスは7台です。
記者:
バス7台。それから、ヘリ1。それからC-1輸送機が?
総務部主査:
1機です。
記者:
交通手段は、もうそれだけでいいんですかね。陸自で搬送するとか移動させる陸自の車両は?
防災安全課危機管理室主事:
駐屯地に行くまでの間は陸上自衛隊の高機動車が1台動きます。
記者:
消防車とか救急車はどうですか?
総務部主査:
河崎口から移動するバスの先導でパトカーが1台出ます。あと、最後、避難誘導等を終わりました隊友会とか消防団につきましても、現地に行って研修等を行ないますので、それが最後になるかと思います。
記者:
それは1台ずつ?
総務部主査:
はい。
記者:
彦名はまた消防団も出るの?
総務部主査:
はい、彦名消防団が避難広報します。
記者:
どのぐらい出るの。1台か?
防災安全課危機管理室主事:
1台です。あと、C-1輸送機に行くまでの美保基地までの行程は、西部消防局の協力を得て救急車で行きます。
記者:
ちなみに今回、JRを、後藤駅に設定しているのは、今後、避難のときに後藤駅を利用することを考えてなのか、あるいは、ただ単に訓練上の、便宜上、後藤駅を使うだけなのか、どっちなんですかね?
総務部主査:
将来的なものを見据えてではなくて、訓練制約に基づくものです。
記者:
訓練の制約で後藤駅を使うだけで、一応基本的には、想定としては米子駅まで避難するというのが一義的な考え方ということでいいんですか?
防災安全課危機管理室主事:
一つそれはありますし、あと、後藤駅でしたらUPZの外になりますので、JRで何往復もする必要があるような場合が出てくるようでしたら、今回のような検証の仕方も有効になってくると思います。
記者:
一応将来を見据えて後藤駅を使ってみるという言い方でいいんですか?
防災安全課危機管理室主事:
両方あります。今回の制約上のこともありますし、そういった、その制約上の中でできることはっていうんで、先ほど申し上げたような目的も検証できると。
記者:
制約上っていうのは、あくまでも米子駅が使えないという想定でっていうことでいいですか?
防災安全課危機管理室主事:
そうですね、そこは。(米子駅の)ダイヤのこともあるかと思います。
記者:
県が調整しているんだね?
防災安全課危機管理室主事:
はい、県のほうが、調整しました。
記者:
ただ単に訓練で米子駅まで行くダイヤ設定がとれなかったっていうだけの話?
記者:
いや、それともう一つ、多分、その日、米子駅でイベントがあるので、あそこの広場が使えないからだと思うんだ。
防災安全課危機管理室主事:
鳥取県からはっきりは聞いておりませんけども、そこの影響は大きいと思います。
記者:
要するに実際事が起きたときに、後藤駅を使うことはそれほど考えてないっていうことでいいんですか?
総務部主査:
先ほど言いましたように、30キロ圏外に逃げるということを優先して考えた場合につきましては、後藤駅につきましては30キロ圏外ですので、この訓練の検証結果等をもとに、有効に活用できるんであれば、将来的に使うということもあり得るかと。
記者:
その延長線で、参考までに教えてほしいんですが、境線で逃げることもありということなんですが、逃げる場合はどこから乗るという指定はもちろんしてないですよね?
防災安全課危機管理室主事:
そうですね。乗れるところからという。
記者:
放射能がどんどん豪雨のように降っているのに、JRは列車が境駅まで本当に行ってくれるの?
防災安全課危機管理室主事:
それは、こちらからははっきりお答えはできないですけども。
記者:
総理大臣の非常事態宣言が出て、それから国の防災何とかから指令がおりるんじゃないの。それから決まるんでしょ、JR使ってオーケーとか?
防災安全課危機管理室主事:
はい、その判断は、国のほうでします。
記者:
美保基地使ってオーケーとかだめとか?
防災安全課危機管理室主事:
そこは国のほうでモニタリングもしていますので、それを踏まえた上での判断はします。
記者:
その範囲内で動くんだよね?
防災安全課危機管理室主事:
ええ。
記者:
実際問題、JRをもし使うとなったときに、境港からたくさんの人が乗ってたら、米子はもう通過するだけで、もう満車の状態で入ってきちゃうんじゃないかっていう気がするんですけども、そういうのの仕分けは、今後どうなるんですか?
防災安全課危機管理室主事:
それは今後の訓練でも検証しますし、そういった場合、事前に連絡をもらうようにして調整するとか、そういったことは必要になってくるかと思いますので、それは鳥取県、国、あわせて調整が必要かなという課題でもあります。
記者:
要するに米子で乗れるだけのスペースが確保できているという想定で訓練をやるわけですよね?
防災安全課危機管理室主事:
はい。
記者:
実際もそういうスペースを確保するように動くということでいいんですか。境港のほうである程度人数制限をして、米子でも乗れるようにする?
防災安全課危機管理室主事:
そこはそうですね、JRとの調整にはなりますけども。
記者:
UPZ内の米子市民の人口って何人でしたっけ?
市長:
約3万8,000人です。
記者:
境港市と米子市で全体が7万2,000か3,000人だったっけ?
防災安全課危機管理室主事:
合わせて7万3,000人です。
記者:
彦名地区は全部UPZに入っているんですか?
防災安全課危機管理室主事:
はい。
市長:
30キロよりちょっと外れているけども、同じ自治会に入っている人もいるわけですよ。そこで分けることができないので、(UPZのラインは)若干ぎざぎざがあるんですよね。30キロぴちっとここでというわけじゃなくて、同じ自治会で、30キロに入っている人と入ってない人は、みんなUPZに含めていて、それが約3万8,000人ということです。
記者:
参加住民数の130人というのは、過去と比べて、もっと多いときがあった?
防災安全課危機管理室主事:
去年も、もろもろ含めると130人から140人の間で参加いただいていますので、同じぐらいの人数です。
記者:
突出して多いとか少ないということないの?
防災安全課危機管理室主事:
そうですね、それは、地区の人口比も考えています。
幹事記者:
防災訓練については、もういいですか。原子力防災訓練以外で何かあれば?
記者:
今回、この防災訓練で、米子市のほうとしてはその予算が計上されてると思うんですけれども、中国電力が先日、(島根原発の防災対策費として)鳥取県に6億円を拠出する意向を示したと思うんですけども、まずそれについて、米子市のほうとしては、どれぐらいまで検討というか、想定が進んでいるんでしょうか?
市長:
まだ県と具体的に話が済んで、結論が出ているわけじゃないです。ただ、私どもの印象では、こういう訓練だったり人件費だったり、積算していけば、切りがない金額になってくるので、必ずしも全部をカバーするようなことにはならないだろうとは思っています。
記者:
大体、年間どれぐらい出ているというか?
市長:
積算していませんので、どれぐらいかかっているかっていうのは出せないんですけれども、積算しても、その分だけもらえるというわけじゃないですから。だから、その一部が回ってくるということになるだろうというふうに思っています。
記者:
今後、試算される予定というのはございますか?
市長:
いや、そこは県と大体、境港市と米子市にどれぐらい配分するという話になってくると思うので、積算しても、例えば1億円かかるから1億円くれということにはならないだろうと思っています。そこはやっぱりパイ(総量)が決まっていますので、その決まっているパイの中で案分していくという話になってくるんじゃないかと思っています。
記者:
行政として、これぐらいお金が要るといって、これぐらい必要だというのは、例えば市民であったり県民であったり、そういう人たちに、その数字が一番わかりやすいと思うんですけれども、それでも市としては試算というか、数字的なものを、多分細かい人件費なんかを積み上げていったら切りがないと思うんですけれども、このUPZに入らなかったら生じ得なかった金額っていうものの試算というのは、あんまり考えてらっしゃらないですか?
市長:
特にやってないですね。ただ、今回、中国電力から寄附をもらうんですけれども、国が基本的に周辺自治体についても予算的な手当てを考えてもらうのが本当は筋だと思っています。原発立地自治体に対しては一定の金額がいってるわけですので、同じような感じで周辺自治体についても考えてもらうべきじゃないかと私どもは思っています。ただ、島根県側の周辺自治体についても国はそういう予算的措置をとっていませんので、その部分は、島根県は核燃料税を取って、それを自治体にも回すという対応をとっておられると思うんですけども、鳥取県の場合は原発立地自治体じゃないので、立地じゃないところは、(原子力発電所の設置者に)税金をかけるわけにいかないということですので、中電に税金をかけることはできないので、中電からの寄附という形でもらって、基金をつくると。そこから関係自治体にも回してもらうという仕組みになるだろうと理解しています。
記者:
それの確認なんですけれども、(寄附について)これまで中電とやりとりをされたことっていうのはないということですか?
市長:
もちろん直接は米子市はやっていませんけれども、県とは常時、いろいろどうしようかという話はしていて、それで県が主として中電と当たっていただいておりますので、そこは県と協議しながら、県を通じてやっているということになると思います。私どもも中電の方と会ったときには、具体的な協議というか、交渉まではしていませんけれども、そのようによろしくという話はしたことがあると思います。
記者:
よろしくというのは?
市長:
いろんな費用がかかるので、その辺は今、県を通じて話しをしてもらっていますけども、米子市としても中電のほうで考えてもらいたいという話は。
記者:
国がフォローできてない分は中電も二次的には頑張ってほしいという、そういう?
市長:
ええ、費用がかかっていることはかかっているので、その辺の手当てについてはよろしくという話は、中電の方が来られたときに、県のほうがそういうことを中電とやっておられるということを、それからまた県のほうからも中電とそういう交渉をやってるということは伺った上で、私どももその点についてはよろしくという話はしたことがあったような気がします。
記者:
もらわない選択っていうのはなかったんですか?
市長:
これは、ないですね。中電が出さないとおっしゃればもらえないんですけども、たしか当初、県が話していただいたときに、中電のほうでも考えて、検討しましょうという話だったと思っていますので、それを後押しする形で、私どものほうとしてもよろしくという話はした覚えはあります。具体的な交渉でいくら出せとか、そういう話じゃないんですけれども、一般論としてですね。具体的に中電といろいろ話を詰めていただいたのは県のほうでやっていただいたということです。
記者:
県が先に、そういうのを負担すべきだって中電に言いましたよね、平井知事さんが言ってる。あのときはもう、市長もそれは当然だというお考えで?
市長:
いえ、たしか県のほうからそういうことを言うからという話があって、もちろん、よろしくお願いしますと。
記者:
ということは、当然だっていうことなんでしょうね?
市長:
ええ。
記者:
それは、この避難訓練等にお金を使っているからだっていうことなんですかね?
市長:
避難訓練だけじゃなくて、(原子力防災対策)体制だって常に組んでるわけですし。
記者:
大ざっぱに言って、ここは原発立地自治体ではないんだけれども、原発があることによって、当然避難訓練もやらないといけない、防災対策を組まないといけない。もしも原発があそこになければ支出もないわけですよね?
市長:
そうですね。
記者:
でも(原発が)ある。だから、備えはしないといけない。なので、人件費が主だと思いますけれども、そのための費用はもろもろかかりますよね。それは本来は国が交付金で面倒見るべきだ、でも、それがなかなかいかない、そうであれば電力会社が負担してもいいんじゃないか、こういう話じゃないんですか、大づかみでいえば。だから6億円が出されるのは、それはしかるべき話だっていう認識になるんじゃないですか?
市長:
ええ。僕らはそれなりの費用を使っているわけですから、誰かが負担してもらわないと。今、国が出すという仕組みがないので、それで県のほうで話をして、中電と話ししようと。それから島根県の場合には立地ということで、税金(核燃料税)が中電にかけられてますよね。税としてある部分があるんで、それと同じように、何らかの形で中電からという話をしてもらって、中電も、じゃあ考えましょうという話だったということです。
記者:
国に出せっていうのはね、知事もそう言っていますよね?
市長:
ええ。
記者:
でも、口では言うんだけど、じゃあ国で出すようにっていうアクションがあんまり見えてこないんだけど、何かあるんですかね?
市長:
これは県のほうで、私どもを代表してもらって、国へ要望活動はしていただいているはずです。原子力規制庁と、経産省でしたか、県がやっています。
記者:
県議会とか、意見書とか動きもないね?
市長:
県は要望はしておられるはずです。
記者:
以前からですか?
市長:
いつからっていうのはちょっと私も今わかりませんけど。
記者:
UPZの今の仕組みができてからかな。何かあんまり費用の話って出てこなかったような気がしたんだけど?
市長:
UPZが出てからですね。UPZという概念が出たからには、それなりの手当てはしてもらわないといかんという。
記者:
というのは要望活動しているんですか?
市長:
ええ。
記者:
米子市が独自にするってわけじゃなくて、もう、じゃあ県単位でやってくださいということになっているんですか?
市長:
そうですね、県を通じて、私どもも後押ししてるということです。
幹事記者:
ほかに皆さん、何か質問はないですか?
記者:
よろしいですか。湊山球場の活用のことなんかも聞きたいんですけれども、鳥大病院さんが医学部も含めて、今後もし発展性が見えないのであれば鳥取への移転も視野にというような考えをお持ちなんですけれども、それを受けられて、市長としてどういったお考えを今お持ちなのか?
市長:
今、その対応については検討しているところです。
記者:
庁内で話し合いをされているんですか?
市長:
ええ、庁内で。
記者:
鳥大さんのほうとのやりとりっていうのは?
市長:
これ(移転の話)が出てからの話はしていません。
記者:
要望書を出されて以降はどうでしょうか?
市長:
以降は、事務的にはやっているかもしれませんけど、私どもはちょっと今、やったということはないです。前にはいろいろ話はしていましたけどね。そういう中であの要望書が出てきたということですので。
記者:
前っていうのはどれくらい前のことなんですか?
市長:
もうずっといろんな協議は、ご承知のように私どもが持っていた土地は一部、駐車場としてもう提供しているわけですし、それから救命救急センターができるとき、それから救命救急センターが移転されるとき、これには数千万円のお金を出させてもらっているところですし、そういう中での話はずっとやってきているわけです。それで、運動場については、旗ヶ崎(安倍・彦名)のほうの土地を使ったらどうかという話はさせていただいたんですけども、それでいいという話にならなかった。それから駐車場については提供したという事実はあるわけですので、それである程度納得してもらっているのかなと思っていたら、今回ああいう要望書という形でまた出てきたので、それについての対応は今検討しているところです。
記者:
市にとって鳥大病院とか医学部っていうのは、やっぱりなくてはならないものっていう?
市長:
米子市にとっては非常に大きな存在だと思っていますので、私どもとしては米子にもちろんいてもらいたいと思っていますし、できるだけのことはしたいとは思っていますけれども、具体的にどうするかという、その対応については、今検討しているというところです。
記者:
関連して、医大、病院側と市と、何らか協議の場を設けるとか、そういうようなお考え、今持っておられませんか?
市長:
どういうことになるのか、今こうしますということが言えないので、米子市としてどう対応するかというのはいろんな観点から、関係部署ともよく話をして対応を考えたいと思っています。
記者:
ちなみに医療行政上は、鳥大の病院が鳥取に行くっていうのは可能なんですか?
市長:
そこは鳥取大学医学部に聞いてもらわないとわかりません。私どもが、それできるのかできないとか、そういうことを言える立場にはないので。
記者:
しかし、ああいう土地を提供しないと出ていくよみたいな発言っていうのは、一種、何かおどしみたいにも受け取れるっていう声も聞きますし、市長としてああいうのを聞かれて、ちょっと腹立たしい面もおありなんじゃないかと思うんですけど、いかがですか?
市長:
ああいう対応をされたということですので、それに対する対応は私どもとしても検討しているということです。それに対していいとか悪いとか、価値判断はできないので、それは鳥取大学医学部がやられたことですので、それに対する対応を私どもとしては考えないといけないだろうと思っています。
幹事記者:
皆さんどうですか。それでは終わります。
市長:
どうもありがとうございました。よろしくお願いします。
掲載日:2015年10月28日