ユスリカ幼虫駆除消毒業務を廃止しました(平成26年4月)

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ユスリカ幼虫駆除消毒業務を廃止しました(平成26年4月)

これまで、ユスリカの幼虫駆除依頼を受けた場合に、依頼者の立会い又は了解のもと、健康対策課職員が、市道側溝内や周辺に消毒液の散布を行なっていましたが、平成26年4月1日からは、次の理由により、ユスリカ幼虫駆除業務を廃止しました。
なお、大雨等による床下浸水時など、感染症予防法に基づく生物や菌にかかる相談については、従来どおり健康対策課庶務係(23-5451)までお問い合わせください。

  • ユスリカの寿命は、成虫になってから2から3日であり、生殖のために成虫になるだけで口や消化器はなく、人間を刺したり、血を吸ったりすることもないため、本来、人体等に直接的に危害を加える虫ではありません。
  • 幼虫駆除のための消毒液散布は、一時的な措置に過ぎず、発生原因等の根本的な解決につながりません。
  • 水路等への有毒な消毒液散布は、環境保全の観点からも好ましくありません。

ユスリカ(揺すり蚊)とは…

よく知られている魚の餌等で使う赤虫が成虫になったものもその一つです。ユスリカは、春(4月ごろ)と秋(10月ごろ)を中心に、主に流れの 滞った水路や川、水路の接続部分、水のたまり場等から発生し、成虫は、電灯などの明るい場所や温度の高い場所(自動販売機等)、木々の茂み等に飛んで寄ってくる傾向のある昆虫で、蚊によく似ていますが蚊とは異なります。春や秋には大量に発生して蚊柱などをつくることがあります。
ユスリカは、清流や濁流を問わず、世界中のあらゆる水辺やその周囲に発生し、日本だけでも約1,000種類が生息するといわれています。ユスリカの幼虫は、河川や水路の水質改善の働きがあり、幼虫や成虫を問わず他動物の餌としての働きの面からも自然環境の循環に重要な存在となっています。

ユスリカの発生を防ぐためには…

ユスリカの幼虫は、汚泥を食べて成長するため、水路や川などの水の溜まる場所の汚泥を取り除くなど、定期的に清掃し、水の流れが滞らないようにすることがユスリカの発生を防ぐ最も効果的な方法と言えます。ただし、水路の汚泥を取り除いたとしても、ユスリカの発生を完全に防ぐことはできません。

ユスリカ(成虫)への対策については…

ユスリカが発生することを不快に感じられる方もおられると思います。次のとおり、ユスリカ(成虫)に対して有効と思われる対策 として参考例を挙げていますので、市民の皆様各自で対応してください。(※あくまでも参考例ですので、それぞれの状況によっては、効果が少ない場合もあり得ますので、ご了解ください。)

洗濯物や布団に付着したユスリカ(成虫)への対策例

洗濯物を屋外に干すとき、風の弱い日にはユスリカが多く飛んでくる可能性があります。ユスリカが洗濯物や布団についている場合は、手で直接触って払ったり擦ったりすると潰れて汚れてしまいます。取り込む時に、周辺を叩いて飛び立たせることなどが有効な対策となります。

家屋等へのユスリカ(成虫)の侵入を防ぐための対策例

玄関や窓等に網戸や虫除け器具を設置したり、紫外線を出さない照明器具を使用する。又は、紫外線をカットするシートを窓に張るなど、ユスリカを家屋に近づかせないことが有効です。
昆虫類は、白熱灯よりも蛍光灯や水銀灯などに誘引されやすいため、ユスリカの発生地近くでは、白熱灯や黄色系の照明を使用すると飛来数を少なくできます。
また、不要な照明はなるべく消すことも方法の一つです。
どうしても、ユスリカ(成虫)を駆除したい場合は、市販の殺虫スプレー等を噴きかけるなどの対応をお勧めします。

ハウスダストやユスリカ(成虫)等を吸い込まないための対策例

屋外では、ユスリカの群飛している中を通行するのはできるだけ避けること、避けられない場合は、マスク等を着用するなどユスリカを吸い込んだり、目に入れたりしないように注意することが必要です。
また、屋内では、昆虫類やダニ類を吸い込んでしまうと、いわゆるハウスダストとして鼻炎や気管支炎などのアレルギー疾患の原因になる可能性があるのではないかといわれています。
このようなアレルギーを防ぐためには、家屋内に侵入した昆虫類やダニ類の死骸などを掃除することが有効な対策になります。

掲載日:2014年4月1日