令和7年6月9日(月曜日)
内容
【資料】
【資料1】6月定例会議案 (
170キロバイト)
【資料1別紙】報告1関係-R6繰越計算書(
100キロバイト)
【資料2】専決処分の概要 (
30キロバイト)
【資料3】令和7年度6月補正予算の概要 (
939キロバイト)
秘書広報課職員:
それでは、定刻になりましたので、6月定例会の議案説明会見を始めさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
市長:
そうしますと6月定例会に上程する議案の説明をさせていただきます。
私からは、議案のうち補正予算の内容についてお話をさせていただきまして、後ほど総務部長から全体の内容について説明をさせていただきます。
お手元の資料3に令和7年度6月補正予算の概要という資料がございますので、ご参照ください。
まず、予算編成の基本的な考え方につきましては3ページに書いてございますが、現下の様々な課題に対応するということが1点、それと既に3月末に令和7年度の基本的な骨格予算につきましては予算編成済みでございまして、承認もいただいております。ただ、その後の4月20日に市長選挙がありましたので、その骨格予算を受けて、このたびの6月につきましてはいわゆる肉付け予算という位置づけとなっておりますのでご了解いただきたいと思います。
内容については後で具体的なものはお話しいたしますが、特に4月20日の市長選挙におきまして、公約に掲げた重点項目を中心に、肉付け予算として計上しているというところをお含みおきください。
4ページに予算規模を記載しておりますが、このたびの補正予算の金額は19億4,437万円です。補正後の予算総額が、871億8,277万円ということで、これは既に骨格予算の時点で過去最大となっておりましたが、肉付け予算と合わせたこの金額につきましても過去最大の予算規模になってございます。
予算の総括的なものにつきましては、5ページの表に記載している令和7年度6月補正の欄をご覧をいただきたいと思います。また、歳入歳出につきましては、それぞれ説明書きをしてございますので、ご参照いただければと思います。この詳細につきまして、次のページ以降に資料を載せておりますが、18ページの資料6が、具体的な予算の内訳となってございます。この中から、特に新規のものを中心に、私から説明いたします。
まず、18ページの“教育の充実と子育てしやすいまちづくり”につきまして、4番「多胎児出産応援助成事業」の200万円、これは公約に掲げた多胎児支援の内容でございますけれども、事業内容に記載しておりますとおり、多胎児1人当たり5万円を支給するということで、経済的な支援を目的とした事業となってございます。
5番の「義務教育学校整備事業」、これは新規ではありませんが、義務教育学校の建設に向け、具体的な進捗を図るための用地の造成費用や建築実施設計などが含まれておりますので、やや大きめの1億700万円となってございます。地元の皆様にもいろいろ説明をしておりまして、遅れたスケジュールなりに、今のところ順調に進めているところでございます。
6番の「本が大好き、米子の子ども事業」につきまして、これも公約に掲げた内容でございまして、学校図書館の充実として、蔵書の充実を図る予算を計上しております。
7番も公約に掲げた内容と関連いたしますが、「学校部活動環境整備事業」ということで、部活動の地域移行を順次行っているところでありますが、部活動の用具など、必要なものの更新を図っていきたいと考えております。
8番の「ネットワークアセスメント事業」、これは既に導入している学校のWi-Fiにつきまして、子供たちが一斉に接続するとつながりにくい教室があるということを聞いておりますので、その状況をまずは調べて、どのような対応方法があるか、これを検討するための事業を挙げてございます。
次に、“交通基盤の充実と歩いて楽しいまちづくり”にいきたいと思います。10番の「米子駅周辺まちなかウォーカブル推進事業」、これは新規ではございませんが、内容的にはまた新たな一歩を踏み出したいと思っておりまして、特に駅前通りの実証実験、これは昨年度、11月に2日間行ったものを、今年度はまだ具体的に何日と決めておりませんけど、一月程度ではないかと思っておりますが、期間を広げて、様々な影響について実証実験を行いたいと考えており、あわせてそれに基づく米子駅周辺の基本構想も策定をする予定として、予算を挙げております。
それから、「米子港・城下町周辺地区まちづくり基本設計策定事業」ですが、これは、米子港の整備、米子港周辺整備が今年度進捗することをにらみまして、その周辺の城下町エリアについて、今後必要な事業を定めるために計画を策定するものでございます。
19ページにいきまして、12番の「湊山公園周辺共創まちづくり事業」ですが、これは鳥大病院の建設構想と併せて、その建設構想といい形でコラボできるように、湊山公園の整備、周辺の整備をどのような感じにしていくのかを、まずはワークショップを開いていろいろな人の意見を聞いて進めていくための事業でございます。
13番の「路線再編推進事業」、これは新規ではございませんが、箕蚊屋地区におきまして新規で巡回するコミュニティバスの実証運行をしていきたいと考えております。
それと、14番の「自動運転レベル4実装をめざした公共交通モデル実証事業」ですが、これは今、予算獲得を目指して国土交通省に対して事業案の申請を出しております。近々決定が来るのではないかと思っておりますが、その決定があることを前提とした予算となっております。国の決定が下りれば、我々としても速やかにこれを執行していきたいということで、この6月補正に計上するものでございます。
15番の「淀江駅周辺活性化事業」につきましては、淀江駅の老朽化しているトイレなどを改修するための設計費用でございます。
それと、16番の「東山公園駅改修事業」ですが、これは議会からも指摘をいただいているのですが、既存の東山公園駅はホームへアクセスしづらい状況がありまして、その解消を図るため、スロープ新設を含め、まずは設計、調査を行うための経費を計上しております。もちろんこれは米子アリーナの開設に合わせた事業ということにもなります。
次に、“市民が主役の共生のまちづくり”の項ですが、18番の「新たな住民自治によるまちづくり推進事業」につきましては、住民自治の在り方について、従来の自治会を中心とした自治が、地域における人手不足、高齢化などによってなかなかやりづらくなっている部分をカバーするために、新たな取組を推進できるのではないかということで、まずは美保中学校区からこうした事業を始めてみて、うまくいくのであれば、これを他の地区にも参考にしていただけるような、そのような事業としていきたいと考えております。
それと、22番の「私の人生手帳活用推進事業」ですが、健康寿命延伸等いろいろやっておりますが、やはり最期、終末期に至るまでに自らの人生設計というものをしっかりと描いていただいて、最後の最後まで幸せに生きる、何か自分なりの計画というものを立ててもらえるような、そのような手帳を作成し、配布していきたいと考えております。問題意識としましては、やはり終末期になって何も意思決定がなされていない状態だと、最終的に困難事例となることが今増えてきております。具体的には、例えば独り暮らしの方が一人でお亡くなりになった場合に、その遺品の整理や、様々な事後処理につきまして、実施主体もなかなかあるわけでもございません。行政が肩代わりすることもなくはないのですが、全てできるということでもございませんので、そこで、何か遺書的なものでも残っていれば、事後処理も含めてもう少しスムーズにいろいろなことができるのではないかということです。高齢化社会に入ってきて、様々な困難事例が発生しておりますので、それを少しでも解消するために、自らの人生をどういうふうに生きたいのか、書けるような人生手帳というものを作っていきたいと考えております。
それから、24番の「窓口業務受付システム設置事業」、3,100万円ほどですが、これは1階の窓口の受付システムを更新するための費用でございます。
続きまして、“地産外商で経済基盤を強くするまちづくり”の項に行きますが、25番の「白ねぎの暑熱対策」については、近年の猛暑を克服するために対策を打つための経費でございます。
20ページに行きますと、“スポーツ健康まちづくり”の項の29番、「デフリンピック関連事業」が340万円ほどですが、11月15日から東京2025デフリンピックが開催をされる予定となっており、既に本市ゆかりの選手で出場が決まっている方、あるいはこれから決まるのではないかと思われる有力選手がいらっしゃいますので、こうした選手の皆さんをしっかり応援していこうということで予算を計上しております。
それと、“災害に強いまちづくり”にいきまして、37番、「橋りょう補修事業」9億6,900万円。飛び抜けて大きくなっているのは、大半が日野橋の改修の1年目の費用によるものです。いろいろと話題にもなり、また、市民の皆様にもいろいろなご意見をいただきましたが、PCB除去という点から改修をする必要性というのはありまして、いずれにしてもやらなければいけない事業なので、まずはこの予算を計上しております。
ちなみに、この改修を終えますと、およそ20年ぐらいは橋の寿命が延びますので、問題がなくなったわけじゃありませんけれども、一旦ここでこの議論は落ち着けられるのかなと思っております。
私からは以上でございまして、そのほかの概要につきましては総務部長から、説明をさせていただきます。
総務部長:
そういたしますと、市長からは今回の補正予算の主な事業について説明いたしましたので、私からは、主な条例やその他の補正の内容について少し説明させていただきます。
資料1をご覧ください。6月定例会に上程いたします議案は、条例が4件、単行議案が3件、専決処分が3件、補正予算が3件、報告が7件の計20件をお願いするものでございます。なお、各議案の案件名につきましては、資料記載のとおりでございますので、読み上げを一部割愛させていただきます。
まず、議案第52号の財産の取得につきましては、美保中学校区義務教育学校整備事業用地について、資料記載の取得価格、相手方などにより契約を締結するものでございます。なお、本事業の進捗を図るため、財産の取得に係る諸手続を早期に行う必要があることから、先議をお願いするものでございます。
次に、議案第53号、第54号及び議案第55号の3件の議案は、いずれも専決処分についてでございまして、議案第53号は、令和7年度税制改正による地方税法の一部改正に伴い、所要の整備を行ったものでございます。議案第54号は、令和7年度米子市一般会計の第1回の補正予算、また、議案第55号は、令和7年度米子市駐車場事業特別会計の第1回の補正でございまして、予算の概要につきましては後ほどご説明いたします。
次に、議案第56号の条例の制定についてでございますが、これは、関係法令の一部改正を踏まえ、本市の職員について、仕事と育児の両立支援制度を利用しやすい勤務環境の整備を図るとともに、部分休業及び子育て部分休暇に係る規定の整備を行うため、所要の改正を行うものでございます。
次に、議案第57号の条例の制定についてでございますが、これは、令和7年度税制改正等による地方税法の一部改正に伴い、所要の整備を行おうとするものでございます。
次に、議案第58号の条例の制定についてでございますが、これは、固定資産税の課税免除に係る対象施設の設置期限を延長しようとするものでございます。
次に、議案第59号の条例の制定についてでございますが、これは、老朽化により解体する市営大垣住宅及び市営河崎住宅を廃止するため、改正しようとするものでございます。
次に、議案第60号の工事請負契約の締結についてでございますが、これは、米子市立学校施設照明LED化業務に係る施工業務について、資料記載の相手方、契約金額などのとおり契約を締結するものでございます。
次に、議案第61号の財産の取得についてでございますが、これは、米子市弓浜地区巡回バスとして運行する車両2台について、資料記載の取得価格、相手方のとおり取得するものでございます。
次に、議案第62号は、令和7年度米子市一般会計の第2回の補正予算、議案第63号は、令和7年度米子市駐車場事業特別会計の第2回の補正予算、また、議案第64号は、令和7年度米子市介護保険事業特別会計の第1回の補正予算でございまして、予算の概要につきましては、後ほどご説明いたします。
続きまして、報告第1号は、令和6年度米子市繰越明許費繰越計算書についてでございまして、記載しております46事業について、令和6年度の事業を翌年度に繰り越して使用することについて報告するものでございます。
次に、報告第2号は、令和6年度米子市水道事業会計予算繰越計算書についてでございまして、令和6年度の事業費を翌年度に繰り越して使用することについて報告するものでございます。
次に、報告第3号は、令和6年度米子市水道事業会計継続費繰越計算書についてでございまして、令和6年度において計上した継続費を翌年度に繰り越して使用することについて報告するものでございます。
次に、報告第4号は、令和6年度米子市下水道事業会計予算繰越計算書についてでございまして、令和6年度の事業費を翌年度に繰り越して使用することについて報告するものでございます。
次に、報告第5号は、法人の経営状況についてでございまして、一般財団法人米子市開発公社ほか2法人の経営状況について報告するものでございます。
次に、報告第6号及び報告第7号の2件の報告は、議会の委任による専決処分について報告するもので、いずれも法律上、市の義務に属する事故による損害について、和解を行い、損害賠償の額を決定したものでございます。その概要につきましては、資料記載のとおりでございます。
次に、10ページに掲げております追加予定議案でございますが、7月8日の最終日に工事請負契約の締結1件、財産の取得1件、人事案件1件の計3件の提案を予定をしております。
次に、予算についてご説明いたします。資料2をご覧ください。
初めに、令和7年4月22日付専決処分についてご説明いたします。議案第54号は、一般会計の第1回の補正予算の専決処分についてでございまして、補正額を5,840万5,000円といたしております。これは、5月25日に執行した鳥取県議会議員選挙に係る経費について、4月22日付で専決処分により予算措置をいたしたものでございます。
次に、令和7年5月30日付専決処分についてご説明いたします。議案第55号は、令和6年度におきまして赤字決算となりました駐車場事業特別会計の歳入不足を補填するため、繰上げ充用の措置を5月30日付で専決処分いたしたものでございます。繰上げ充用金は、お手元の資料のとおりでございますので、ご参照ください。
次に、資料3の4ページをご覧ください。予算規模につきましては、先ほど市長が申し上げましたとおり、一般会計の6月補正の予算は19億4,437万円を計上しております。一般会計の6月補正後の予算総額は、過去最大の871億8,277万円となっております。
特別会計につきましては、駐車場事業特別会計について5,302万円、介護保険事業特別会計について180万円を追加計上しております。
5ページから17ページまでは歳入歳出の費目ごと、目的・性質ごとなどの説明部分でございますので説明を省略させていただきます。
そういたしますと、18ページをお開きください。6月補正予算における主な施策の概要につきましては、市長公約及び第2次米子市まちづくりビジョンの7つの柱に沿った施策と、物価高騰対策、合わせて計8つのカテゴリーにまとめて掲載しております。
初めに、“教育の充実と子育てしやすいまちづくり”の分野でございます。事業番号2番、「まんが図書館活用事業」につきましては、親子が漫画に親しみ、天候を気にせず楽しく過ごすことができる場所を確保するための施設利用費の助成をするものでございます。
次に、事業番号9番、「次世代人材を育むふるさと教育推進事業」につきましては、市内の中学生のふるさと教育に係る成果発表の開催、及び郷土愛の醸成など地元理解の促進のため、発表内容をテレビ放送するものでございます。
次に、事業番号20番、「地域によるごみ出し支援応援事業(実証事業)」につきましては、ごみ出しが困難な高齢者や障がい者などを支援する自治会に対して補助を行うものでございます。
20ページをご覧ください。続いて、“歴史と文化に根差したまちづくり”の分野についてでございます。事業番号28番、「淀江傘伝承者育成事業」につきましては、市指定文化財である淀江傘の製造技術伝承のため、後継者育成に取り組む団体へ補助を行うものでございます。
続いて、“災害に強いまちづくり”の分野についてでございます。事業番号35番、「公園施設長寿命化事業」につきましては、公園施設長寿命化計画に基づく遊具等の公園施設の更新を行うものでございます。
21ページをご覧ください。次に、事業番号39番、「道路新設改良事業」につきましては、生活環境の向上及び道路交通の安全確保のため、道路の新設、拡張改良を行うものでございます。
次に、事業番号41番、「安心・安全な通学路整備事業」につきましては、通学路の安全を確保するための対策を行うものでございます。
最後に、物価高騰対策でございます。事業番号44番、「物価高騰に伴う生活支援事業」につきましては、物価高騰による家計への影響が大きい生活保護世帯などに対し、家計負担の軽減のため、経済的支援を行うものでございます。
以上が今回上程いたします令和7年度6月補正予算の概要でございます。以上でございます。
秘書広報課職員:
そうしますと、質問等ありましたらお願いいたします。
記者:
NHKです。よろしいでしょうか。
市長:
はい。
記者:
まず、今回の予算編成全体として伺いたい、先ほど少し口頭でおっしゃっていたところと重複するんですけれども、改めてこの6月補正の予算案というのは、伊木市長にとってはどういうふうな予算案になっているのかというところを伺ってよろしいでしょうか。
市長:
既に骨格予算は3月議会において承認、可決をいただいておりますが、4月20日の市長選挙を受けまして、私が当選させていただいたわけですが、そこで掲げた公約、特に重点的に掲げました公約のうち、このたび間に合ったものについては、この6月の補正予算に計上させていただいたというところでございます。特に教育・子育て支援の分野につきましては、公約としても重点を置いて皆様に約束をしてきた部分でもございますので、その辺りについて、できるだけ早く実現できるようにということで、このたび予算編成に間に合うようにしたところでございます。そういう意味で、これからは本当に地域の子供たち、若い人たちが大いに活躍できる米子を目指して、この予算をお認めいただけるように努力したいと考えております。
記者:
次に、個別の予算のことについてお伺いしたいんですけれども、まず10番の駅前ウォーカブルということなんですけれども、これは、先ほど期間は、昨年は2日間だったものを、1か月程度に延長するということでしたけれども、道路の範囲等は去年と変更等はありますでしょうか。
市長:
範囲につきましても、恐らくこれはもう少し広げて、具体的な影響を把握するために、今年度は実証実験をしていきたいと考えております。
記者:
それと、37番の橋りょう補修工事の件ですけれども、先ほど会見のところで日野橋の件がありましたが、これ見ると、日野橋以外にも、8つの橋の工事の総工費としてこの額が計上されてるっていう認識でいいですか。
市長:
はい、合計額になっております。
記者:
日野橋とか、ほかの橋も含めての金額がこれってことですね。
市長:
そういうことですね。9つですね。日野橋だけの数字が必要ですか。
記者:
もし伺えれば。
市長:
それは分かりますか、すぐに。
道路整備課長:
はい。道路整備課です。日野橋は、一応今考えているのが約9億円。
市長:
具体的な数字はありますか。
道路整備課長:
具体的な……。
市長:
全体で今9億6,900万円ですけども。
道路整備課長:
日野橋だけで9億円です。
市長:
ちょうどですね。
道路整備課長
はい。今9億円ちょうどを見積もっています。
市長:
見積りで9億円ちょうどということです。
記者:
じゃあ、もうほとんど、この額のほぼ全てが日野橋の予算ということですね。
市長:
そういうことです。
記者:
なるほど、分かりました。うち、以上です。ありがとうございます。
記者:
いいですか。日本海新聞です。
日野橋のことで、追加で伺いたいんですけども、今回計上される予算では、どういったことを実施されるかって、具体的なことを教えてください。
道路整備課長:
6径間あるうちの4径間をPCB除去を含めて塗装のやり替えをやる予定としております。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
記者:
すみません、山陰中央新報と申します。
追加で、日野橋について、4月の有識者会議の際にアンケートの結果等も示されたと思うんですが、今回のこのPCBの除去関係のことで、先ほど、今後20年分ぐらいは寿命が延びるということだったんですけど、今後の実際の存続ないし撤去に向けての議論というのもまた並行して進められることになるんでしょうか。
市長:
まだはっきり決めていないのですが、PCBの除去につきましては、存続するしないにかかわらず、必ずやらなければいけない事業と位置づけられております。これを2年かけてやる予定ですが、完了いたしますと、今の時点での概算ですが、橋の寿命がさらにまた20年近く延びます。そうすると、仮に存続しないとなった場合に、すぐに橋を落とす必要がなくなったというのは、事実でございます。したがって、今後、議論のスピードをどうするかは考えなければいけないと思っております。もちろん次の改修期には、やはり同じような巨額の予算をこの一つの橋だけにかけていく必要が出てきますので、その結論を今出すべきなのか、それともその工事の具体的なスケジュールが来たときにもう一度話し合うのか、その辺りについては協議をした上で、また皆様にはご報告をしたいと思います。
記者:
ありがとうございます。
記者:
朝日新聞です。
ごめんなさい、用語が分からなかったんですが、「けいかん」とおっしゃいましたか。
道路整備課長:
橋台が両側にありまして、その間に橋脚があるんですけども、橋脚が5本あります。それを一つの橋台、橋脚が6個ありますので、それのうちの4径間分、4個分を……。
記者:
「けいかん」。「けいかん」って何ですか。
市長:
漢字の説明を。
道路整備課長:
漢字でいくと、ぎょうにんべんに「けい」に「間」なんですけども。
記者:
ああ、分かりました。すみません、失礼しました。
市長:
そのほかはいかがですか。
記者:
読売新聞です。
最後の新規事業のところで、市長と総務部長で、どっちもピックアップされてるんですけど、これ、どういう位置づけというか、色合いとしてはどういうふうに受け止めれば。
市長:
いや、かぶってはなかったと。
記者:
かぶってはなかったんですけど、それが、市長が取り上げてるものと、総務部長が取り上げてるものと。
市長:
私からは、特に私からご説明申し上げたい新規事業をお話をしたので、そこに含まれない項目の中で、特に説明をしておくべき項目を総務部長がチョイスしたものでして、そういう位置づけです。
記者:
なるほど。
市長:
特に説明してなかったものも含めてご質問されて結構です。
秘書広報課職員:
そのほかいかがでしょう。
記者:
予算外でいいですかね。
市長:
はい。
記者:
毎日新聞です。
6日に米子バイオマス発電が事業廃止を地元住民等に伝えられました。市長の受け止めを教えていただけますでしょうか。
市長:
当日のコメントでもお出しさせていただきましたけれども、やはりこの決定については重く受け止めてるというのが一つでございます。やはりこれまで長い時間をかけて計画から土地の買収、そして様々な地元調整を含む事業を遂行してきたわけですが、実際、事業が始まってから、3度ないし4度にわたる火災や、あるいはその中の一つには爆発火災というものもございました。いろんなプロセスを経て、まずは安全対策というものを事業者が重点的に行ってきた経過も聞いていたところでした。最終的に、恐らくこれは採算の問題があるのかも分かりませんが、本当にこれまで多くの地域住民の皆様や、あるいは事業者はもちろんですが、協力をしてくださった方がたくさんいるわけですが、そうした中での事業廃止ということですので、その影響というものも含めて、大変重く受け止めているところでございます。
秘書広報課職員:
そのほかいかがでしょうか。
記者:
知らないんで教えてください。バイオマスは、市が誘致した……。
市長:
そうですね、誘致をしまして、和田浜工業団地にまだまだ空きがあったということもあり、そこの適地を探して、土地を一旦米子市が地権者から購入し、そして事業者に売り渡すという手続をいたしました。
記者:
土地を斡旋したということですか。
市長:
はい、工業団地の用地をですね。この工業団地がいわゆるオーダーメイド方式を取っておりまして、もともと米子市が確保している土地ではなく、工業団地としての区画だけ定めて、まだ売れないところについてはずっと農業を営んでおられる方がいらっしゃいました。そこで、事業者からぜひ事業をやりたいという話がありましたので、ではやろうということで、米子市としても、まずは用地の確保に一生懸命汗を流し、そして全ての用地が確保できたところで事業者に売渡しました。また、地元のいろいろな調整が必要でした。騒音問題もありましたし、事業者と住民の間に立つこともありました。様々な形で支援をしてきた事業でございます。
記者:
といいますのが、自治会の方々に聞くと、なかなか怒ってらっしゃいまして、そもそも何であそこに誘致したのかというようなことをおっしゃってまして、ほかのバイオマス発電所に視察に行ったけども、どこも壁で仕切られてるとか、住宅の全くないところばかりであって、なぜあんな住宅が点在する場所に誘致したのか、そもそも納得してないというような声を聞いたんですが、その辺。
市長:
そういった声があるのは認識をしておりますし、申し添えておきたいのは、賛成される方もたくさんいらっしゃったということでございます。
あの場所は都市計画上、工業用地として指定がしてあります。ただ、その指定はかなり古いものであり、だんだん住宅が確かに増えてきたのは事実であります。我々、米子市として工業用地にそうした施設を誘致するということ自体は決しておかしい話ではないのですが、確かに事実としては、住宅が近くにあって、いろいろと騒音に関して地域住民の皆様からいろいろ厳しいご意見をいただいたのは事実でございます。我々としては、その辺りは様々な実情を酌みながら、事業者にも対策を働きかけてきたところであるということです。
記者:
重く受け止めるっておっしゃってますが、これは誘致がそもそも誤りだったという意味なのか、あるいは失敗だったという意味なのか、どういう意味ですか。
市長:
いや、それはありませんね。誘致が失敗だったということではなく、我々としても期待を込めて誘致を行って、今後、これが仮にあの施設が走り続けていれば、地域の雇用はもちろん、いろいろな経済効果ももたらしたであろう施設ではあったんですけれども、それは事業を始めた以降の、特に決定的だったのは火災、そしてその中の一つには爆発火災があったということで、安全対策というものは、我々米子市としても絶対であるという話はさせていただきました。そこでいろいろと安全対策を打つ中で、先ほど言われた防音壁という案もあったわけですが、そういうのを本当にやることになると、これはあくまで想像ですが、事業採算というものが厳しくなるだろうなといったところに、さらに燃料となるヤシ殻の価格が高騰し、かつ円安も重なって、当初のもくろみどおりに事業採算が合わなくなっただろうなというところは想像に難くないところです。そのことによって事業を廃止するということになったのは残念であるとともに、これまでいろいろと地元で調整をしてくださった自治会の皆さんや、いろいろとご迷惑をおかけしたこともあったわけですけれども、このような状況になったということを重く受け止めているというのはそういう意味を含んでおります。
記者:
残念であるということですか。
市長:
期待については残念な部分ですし、それから、安全対策をした場合に採算が合わなくなるということを言われると、これは仕方がないという話、安全対策はあくまでマストの部分ですから、それができないということであれば仕方がないなという部分もあります。ですから、残念だけを言われると、ちょっとそれは、私としてはちょっと違う、それも一つですし、それから仕方がなかったような部分、安全対策ができなかった部分というのは、これは事業をこれから継続していくに足らない部分ですので、これはそういう受け止めもありますし、様々な意味を含めて重く受け止めると申し上げたというところでございます。
記者:
ありがとうございます。
記者:
もう一度、予算のところに戻るんですけれども、肉付けの目玉としては、子育て・教育環境のさらなる充実というところを資料に上げておられるんですけども、となると、めり張りをつけたいんですけど、市長としては、やっぱり多胎児出産応援助成事業であるとか本好きの話であるとか、9番ぐらいまでの公約みたいなところは、今回の補正にとっての目玉になるっていう受け止めでよろしいんですか。
市長:
私としてはそれでよいと思っております。皆様の受け止めがどうかというのは、金額的に大きいものもほかにもあるわけですので、金額的な面から見た重点的なものをどういうふうに見ていただくか、これは皆様のそれぞれのお考えによるものだと思いますので、その辺はお任せはいたしますが、私としては、教育・子育て支援を一生懸命やっていくということで、補正予算を位置づけておりますので、まずはこれを出したというところでございます。
記者:
9番までで、公約に掲げていらっしゃるのは4番と6番ということですか。
市長:
4番、それから6番、それから7番も一部かかります。7番は地域移行の支援を掲げているのですが、それに付随して、用具等についてはいずれにしても必要ですので、しっかりと予算づけをしていきたいということでございます。
記者:
分かりました。
市長:
よろしいでしょうか。
秘書広報課職員:
よろしいでしょうか。では、以上をもちまして議案説明会見を終わらせていただきます。ありがとうございました。
市長:
ありがとうございました。
掲載日:2025年6月20日