ブロック塀には、プライバシーの確保などの利点があります。
しかし、現行の法律や基準に合わないブロック塀や老朽化したブロック塀が、地震や台風などの災害で倒壊した例が多くあります。倒れたブロック塀が災害時の避難や復旧の妨げとなったり、下敷きになって亡くなるかたもあります。
安全で住みよいまちづくりのためには、昔作ったブロック塀を生け垣に改修したり、新たに作る場合は基準に適合した安全なものにするなど、1人ひとりが意識していくことが大切です。
建築基準法ではブロック塀について、こんな基準を定めています。

(抜粋)
- 高さは、2.2メートル以下とすること。
- 塀の厚さは、高さ2メートル以下の塀は10センチ、それを超える場合は15センチ以上とすること。
- 塀のてっぺんと基礎には横方向に、塀の端やかどには縦方向に、それぞれ直径9ミリ以上の鉄筋を配置すること。
- 塀の中には、直径9ミリ以上の鉄筋を縦横に80センチ以下の間隔で配置すること。
- 高さが1.2メートルを超える塀は、長さ3.4メートル以下ごとに、塀の支えとなる「控え壁」を設置すること。
控え壁は、直径9ミリ以上の鉄筋を配置し、基礎の部分は壁面から高さの5分の1以上突出したものを設けること。
- 鉄筋の末端は、かぎ状に折り曲げて、縦筋は塀のてっぺんと基礎の横筋に、横筋はこれらの縦筋に、それぞれかぎ掛けして定着すること。
- 高さが1.2メートルを超える塀は、基礎の丈は、35センチ以上とし、根入れの深さは30センチ以上とすること。
掲載日:2005年9月14日