小学校におけるフッ化物洗口について
米子市では、子どものむし歯予防として、市内の小学校においてフッ化物洗口に取り組みます。
健康な歯でよく噛むことは子どもの発育に重要な役割があり、むし歯予防は、健全な発育への取組に必要なことです。
子どもたち個人の環境に左右されることなく、すべての子どもたちの今と将来の健康を支えることを目的として、小学校の児童に対しフッ化物洗口を実施します。
フッ化物洗口とは
フッ化物洗口とは、水で溶解したフッ化物洗口液を口に含み、ブクブクうがいをするむし歯予防法です。
小学生の児童の場合、週に1回、30秒間ブクブクうがいをします。
継続することで、高いむし歯予防効果を得ることができます。
むし歯予防効果
フッ化物洗口は、次のような効果が期待されます。
- フッ化物が歯に取り込まれ、歯の表面を覆うエナメル質を強く丈夫にします。
- むし歯菌の力を抑えて、歯を溶かす成分を減らします。
- 再石灰化を促進し、初期むし歯を修復します。
また、子どもたちのむし歯の予防には、フッ化物の利用だけでなく、糖分の接種回数を控えること、丁寧な歯みがきを行なうこと、かかりつけ歯科医での定期的な歯科医検診の受診も大切です。
かかりつけ歯科医でのフッ化物塗布と併用することで、むし歯予防効果がさらに高まります。
フッ化物洗口液を飲み込んだ場合の対応について
仮に1人分の全量を飲み込んでも安全な量に調製されていますので問題はありません。
誤って一度に多量の洗口液(体重30kgで6~7人分にあたる量)を飲み込んでしまった場合、吐き気や腹痛、下痢などの急性症状を起こす可能性があります。
その際、応急処置としてカルシウム剤(カルチコール末【成分名:グルコン酸カルシウム】)を服用することがあります。本市においては、カルシウム剤を学校に常備しておき、こうした状況が起きた際に服用できるようにしています。
使用する薬剤について
|
フッ化物洗口液 |
急性症状への対応で使用するもの |
薬剤名 |
ミラノール顆粒11% |
カルチコール末(グルコン酸カルシウム) |
用法・用量 |
薄めてうがい 週1回法 |
多量に洗口液を誤飲した場合 |
効能・効果 |
フッ化物でうがいをすることによって、むし歯になりにくい環境を作ります。 |
カルシウムとしてフッ素と結びつくことで、体への吸収を軽減します。 |
副作用
注意事項
|
希釈したうがい液は非常に安全です。多量に洗口液を誤飲した場合、吐き気や腹痛、下痢などの急性症状を起こす可能性があります。 |
牛乳アレルギー(たんぱく由来)の方でも服用できます。長期投与により高カルシウム血症や結石症の副作用のおそれがありますが、単回投与のため心配はいりません。 |
※薬剤については、鳥取県歯科医師会・学校歯科医の指示に基づき使用いたします。
みんなでブクブクむし歯予防
みんなでブクブクむし歯予防 (
5654キロバイト)
参考サイト
… 鳥取県 むし歯予防フッ化物洗口事業
… 一般社団法人鳥取県歯科医師会 むし歯予防フッ化物洗口事業
掲載日:2025年4月8日