熱中症は、重症化すると命にかかわることもあります。真夏でなくても、湿度が高いときや、室内や夜間においても多く発生しています。めまいや立ちくらみ、こむら返りなどの症状がでたら、まず熱中症を疑ってみましょう。
また、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、メリハリのあるマスクの着脱も熱中症予防には大切です。
これから、更に熱くなる季節を迎えるにあたり、皆様には、例年よりもいっそう熱中症にもご注意いただきたく、熱中症予防のポイントをまとめました。
熱中症の症状 … 最初に、めまいや立ちくらみ、こむら返り、ふいてもふいても汗が出てくるなどの症状が現れます。症状が進むと、頭痛、吐き気がしたり、体がだるくなったりします。重症化すると、突然、意識障害、運動障害などが起こります。
熱中症予防行動のポイント
エアコンの使用について
熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効です。ただし、一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行っていません。新型コロナウイルス感染対策のためにも、冷房時でも30分に一回窓を全て開放する、空気の流れを意識して常時10センチ程度窓を開けておくなど、換気を行なう必要があります。換気により室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。
涼しい場所への移動について
少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所に移動することが、熱中症予防に有効です。屋外でも日陰や風通しの良い場所に移動してください。
マスクの着用について
マスクは飛沫の拡散防止に効果がある一方で、高温・多湿な環境では、熱中症のリスクが高くなります。
熱中症を防ぐために、近距離(2メートル以内を目安)で会話するような場合を除いて、屋外ではマスクをはずしましょう。
例えば、徒歩や自転車での通勤・通学時や、散歩やランニングといった運動時など、屋外での活動においては、マスクをはずしましょう。
屋内においてもエアコン、扇風機や換気により暑さを避けながら、感染症対策をお願いします。屋内でも人との距離が確保できて、会話をほとんど行わない場合は、マスクを着ける必要はありません。
… マスク着用について(厚生労働省)
日頃の健康管理について
平熱を知っておくことで、発熱に早く気づくこともできます。日ごろからご自身の身体を知り、健康管理を充実させてください。また、体調が悪いと感じた時は、無理せず自宅で静養するようにしましょう。
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【参考】※上記ポスターも以下のリンク内よりダウンロードできます。
… 「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントをまとめました(厚生労働省)
熱中症予防と対策
- 暑くなる日は注意しましょう
熱中症は、高温多湿な環境にいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節がうまくいかず、体内に熱がこもることにより発症します。暑さを避けるために、屋外に出るときは日傘や帽子を着用しましょう。
猛暑日は、特に注意が必要です。保冷剤、氷、冷たいタオルなどをうまくつかい、体を冷やしましょう。
また、エアコンの効いた室内など、涼しいところに避難しましょう。
- のどが渇く前に水分を補給しましょう
こまめな水分補給をこころがけましょう。ただし、ビールなどのアルコール飲料は、利尿作用を高め、体から水分が失われるのを助長するため逆効果です。
- 「おかしい」と感じたら、すぐに病院に行きましょう
熱中症は、めまい、頭痛、吐き気などの症状から、ひどいときには意識を失い、命にかかわることがあります。
少しでも「おかしい」と感じたら、涼しいところに避難し、症状がおさまらなければ、医療機関を受診しましょう。重症の場合は、救急車を呼びましょう。
- まわりの人にも気配りをしましょう
熱中症患者のおよそ半数は、65歳以上の高齢者です。ひとり暮らしの高齢のかたなどには、地域での声がけも大切です。また、小さいお子さんについては、保護者のかたも一緒に注意をしましょう。
スポーツ行事等を実施するときは、気温や参加者の体調を十分に考慮しましょう。
【参考】
… ひと涼みしよう。(熱中症予防 声かけプロジェクト)
… 熱中症を防ぎましょう(鳥取県ホームページ)
… 鳥取県健康政策課ホームページ(熱中症特別警報等の発令機関)
… 熱中症関連情報(厚生労働省ホームページ)
… 熱中症予防情報サイト 普及啓発資料のダウンロード(環境省ホームページ)
掲載日:2022年7月22日