市長定例会見(平成26年10月7日)

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市長定例会見(平成26年10月7日)

 平成26年10月7日(火曜日)

 市長から

  • 平成26年度原子力防災訓練の実施について

 質疑


市長:
今日は、平成26年度の原子力防災訓練の米子市分についてご説明させてもらいたいと思います。2セット資料がお配りしてありますけれども、最初にこちらの資料「平成26年度原子力防災訓練の実施について」を見ていただきたいと思います。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 平成26年度原子力防災訓練の実施について PDF 425キロバイト)

1枚はぐっていただいて、別紙1と右上に書いてある紙がありますけれども、これが鳥取県の訓練の全容でございます。訓練は鳥取県と島根県と合同でやるということですけども、この別紙1が鳥取県版の全容でございます。
目的は、ここに書いてありますように、防災対策の確立だとか防災技術の習熟、また住民避難計画等の引き続きの実効性の確保といったところでございます。
日時が10月18日の7時から13時までということで、実施場所とか主催とか参加予定機関などが書いてあります。はぐっていただきますと、8の(2)のところに訓練項目が上げられております。この中で米子市が関係しますのが、アにあります本部等運営訓練(初動対応訓練)、ウの住民避難訓練、それからこの住民避難訓練と関連してエの避難行動要支援者避難訓練、言ってみれば本部等運営訓練と住民避難訓練、この2つが米子市が行なうものであるということでございます。
次のページの別紙2が、本部等運営訓練の全容です。7の(3)に、テレビ会議の実施というのがありますが、2県6市の首長によるテレビ会議を開催します。これが、米子市が本部等運営訓練で関与するところでございます。
それから、別紙3が、米子市が関連する住民避難訓練でございます。詳細は後で説明させていただきますが、これが大体の全容でございます。
それで、もう一つのセットの資料「平成26年度原子力防災訓練の取材ポイントについて」というのがございます。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 平成26年度原子力防災訓練(島根原子力発電所対応)の取材ポイントについて PDF 40キロバイト)

これを見ていただきますと、まず1の(1)のところに、さっき申し上げました本部等運営訓練、それから(2)のほうに米子市住民避難訓練というのがあります。それで、本部等運営訓練というのは、米子市の場合には、9時から2県6市のテレビ会議を3階の第2応接室で行ないます。
それから、住民避難訓練のほうは、3枚目の紙で色刷りの表(「住民避難米子市の行動スケジュール」)を見ていただくとわかりやすいと思うんですけども、ポイントとしましては、一時避難所として開設しますのが、美保中学校、崎津公民館、崎津小学校、弓ヶ浜中学校でございます。今回の場合には崎津地区を対象にして避難訓練をするということでございます。一番右に要配慮者と書いてありますけども、これは外国人とか障がいのある方等を対象にした訓練でして、崎津小学校であわせてやるということです。
それぞれの場所によって避難の仕方が違うんですけれども、ここにありますように、徒歩で避難所に来ていただいて、そこから大山町の名和農業者トレーニングセンターがスクリーニング会場であるのと同時に支援ポイントということになってますので、そこにみんな行ってもらうということでございます。美保中学校からは大篠津町駅からJRに乗って、御来屋駅からはバスで行きます。それから崎津公民館のほうからは、逃げおくれた人が対象ということで、陸上自衛隊の駐屯地からヘリで行きます。それから崎津小学校、弓ヶ浜中学校からはバスで名和のトレーニングセンターへ行ってもらいます。
資料に書いてありますように、細かいポイントが書いてありますけれども、大体この時間割りで避難訓練を行なうということでございますので、それぞれのポイントを見てもらえばと思います。
資料の最後に駐車場の地図を入れておりますけれども、それぞれの会場で駐車場を確保しておりますので、取材していただければと思います。
それで、取材ポイントのほうの(2)の米子市住民避難訓練ということで、「詳細は別紙行動スケジュール参照」と書いてありますが、7時半に防災行政無線のサイレン、それからそこで避難指示放送をやりまして、あとパトカーですとか消防自動車で避難広報をして一時集結所に集まってもらいます。それで8時15分には集結を完了ということにしております。
それから外国人とか聴覚障がい者の方は崎津小学校に避難してもらいます。米子に滞在しておられる外国人の方にも声はかける予定ですけれども、必ずしも15人確保できなければ市役所の職員なり住民なりが外国人に模して避難をやってもらうということにしております。外国人の方7人を一応想定しております。
それから、安定ヨウ素剤については、この表を見てもらいますと、美保中学校でだけ受け付け後、安定ヨウ素剤の服用訓練ということで、これは実際には安定ヨウ素剤じゃないんですけども、模擬訓練をやるということです。あとの一時集結所では安定ヨウ素剤についての説明をするというだけです。
それから、名和のトレーニングセンターから帰ってきていただいて、米子市役所の淀江支所で原子力防災研修を行なうという手はずにしております。それでまた崎津のほうに帰ってきていただいて、それぞれ集結場所から家に帰ってもらうということです。前回の河崎地区のときはJRでやったんですけれども、今回はJRとヘリコプターとバスで避難訓練をするということです。

記者:
このスケジュールのところの一番上、人数ですけど、これは過去の訓練と比べて多いほうですか少ないほうですか?

防災安全課長:
崎津の住民の皆さんは150人なんですけど、プラスアルファ30人程度を考えておりまして、若干これまでよりも多い参加ということになります。

記者:
この中で、初めてというポイントは何かありますか?

市長:
ヘリコプターは初めてじゃないですかね。

防災安全課長:
初めてです。

記者:
何機、ヘリを使うんですか?

防災安全課長:
1機です。UH-1、小型ですけど。

記者:
ヘリは、ここに書いてある5人を乗せるわけ?

防災安全課長:
はい。

市長:
海上自衛隊の艦艇の「ひうち」というのが(境港市の)竹内団地から出ることになってまして、そこに米子市の枠が少しできるということなんで、市会議員の人にそっちに行ってもらおうかと思って案内はしております。これは方向的には米子から境港市の竹内団地に逆行するわけですけれども、その体験をできるということですので、海上自衛艦に同乗するという方も米子からおられます。
それからもう一つつけ加えますと、資料にはないんですけども、CH-47というヘリコプターを美保基地から飛ばすということがあって、そこにも米子市の枠が少しできるということなので、美保基地のヘリコプターに米子市の幹部職員を体験で乗ってもらおうかと思っています。本当の訓練からいくとこれも逆行して原子力発電所へ近づいて行く形になりますけども、そういう船とか美保基地からのヘリコプターに同乗するというのはあります。

記者:
ヘリが初めてというのは、島根県側もやったことがないの?

防災安全課長:
島根県側はこれまでずっと何回も訓練をやっていますので、多分使ってるとは思います。

記者:
鳥取県側については?

防災安全課長:
昨年、境港市は使っています。米子市の避難訓練で使うのが初めてということです。

記者:
今のどれが初めてかという話の続きなんですが、別紙3の7の訓練内容のところでちょっと整理していただけんでしょうか。もしもあれば、これとこれが今回初めて取り組むんだという。交通手段としてヘリを使うというのは今わかったんですけど、ほかにはないですか?

防災安全課長:
今、市長が申しましたCH-47や「ひうち」を使うのがこの(3)番の避難が遅れた住民への対応訓練…。

記者:
避難が遅れた住民への対応訓練自体が初めて?

防災安全課長:
ええ、避難が遅れて避難手段が余り選択肢がなくなった場合に、自衛隊のヘリコプターですとか海上自衛隊の艦船等があれば、それを使っていこうという考え方の訓練です。

記者:
さっき市長がおっしゃった、竹内団地に向かうのは、この避難が遅れた住民への対応訓練の範疇ですか?

防災安全課長:
そうです。その他に目新しいものっていいますのは、スクリーニング会場を実際に使用を想定している会場で実施するということです。それとあとJRでの避難が、去年は米子駅までだったんですけども、乗りかえなしで御来屋まで行くということが、昨年とは違う部分だと思います。

記者:
もとに戻って、崎津が今回対象になるというのは、何か理由がありますか?

市長:
原発に近いところだということですね。

防災安全課長:
これまでずっと日本海側の地域でやっていましたので、中海側の近いところといえば崎津ということになります。

市長:
大篠津はやってないかな。

防災安全課長:
大篠津は津波の避難訓練をやりましたので。

記者:
中海側の住民参加というのは初めて?

防災安全課長:
住民参加は初めてです。

市長:
今まで、富益地区と河崎地区ですから。

記者:
去年までの訓練の反省を、今年こういうふうに生かしているというところがあれば?

防災安全課危機管理室長:
先ほど申し上げましたけれども、スクリーニングポイントを、より実効性を確保するために実際使うと想定している場所でやるように変えました。それからもう一つは、JRでの避難を乗り継ぎなしにした点です。昨年、JRでの避難で、米子駅でおりて、それからまたバスに乗って避難をするという、非常に交通手段としてはちょっと矛盾といいますか、それとあわせて臨時だったために待ち時間が、いわゆる通常便とのですね、そこら辺もあったという反省も踏まえて今回、乗りかえなしの便と、臨時列車ではございますけども、2両編成で境港駅から出発して御来屋駅までという点が大きな点と思っております。

記者:
JRの避難は、実際に発生した場合もそういう対応をするということになっているんですか?

防災安全課長:
状況に応じてのお話になりますけども、臨時便が出せるときには出す、出せない場合には通常動いているものを使ってやると。あと、わかりやすい住民等への広報というのがあるんですけども、スクリーニング会場等で外国人ですとか障がい者ですとか、ちょっとわかりにくい点もあったということの反省を踏まえて、これは県のほうの役割になりますけども、わかりやすいような広報を丁寧にやっていくというようなことが一つあります。

記者:
JRは境港分だけ1便出して、次、米子の住民にもう1便出すとか、そうじゃなしに、その2両に両方が乗るということですか?

防災安全課危機管理室長:
そうです。

記者:
じゃあ、境港駅発になるんですかね?

防災安全課危機管理室長:
境港駅を8時42分出発です。それから高松町が8時50分、米子空港駅が9時06分。

記者:
全駅停車するんですか、間引いて停車する?

防災安全課危機管理室長:
間引いてです。大篠津町駅は9時10分発ですので、ここで米子市が乗り込むということです。その後は、一応素通りで、9時48分に米子駅到着で、9時54分に出発をし、山陰線に乗りかえて、乗りかえといいますか、要は(境線から)切りかえですね。

記者:
乗りかえがあるの?

防災安全課危機管理室長:
乗客は降りません。そのままです。で、御来屋駅が10時19分着という予定になっております。

記者:
そうすると、大篠津町駅から崎津の人は乗るわけですね?

防災安全課危機管理室長:
美保中学校に集結された方が徒歩で移動をして、9時10分発の列車に乗るという形になります。

記者:
去年、市長はJRに乗られていましたけど、今年は乗られるんですか?

市長:
いえ、今年はテレビ会議が9時からあるもので、それに多分間に合わないと思うので、今年は乗れないんじゃないかと思います。テレビ会議の前に、住民の皆さんがそれぞれの集結所に集まられるんで、そこは行こうと思っています。

防災安全課長:
間に合えばの話ですけど、その後、スクリーニング会場に行ってもらおうと思っています。

記者:
スクリーニング会場の農業者トレーニングセンターでは、投与する側の人の衣装は実際、本番で着る防護服ですか?

防災安全課長:
今回の想定が、放射性物質が外に漏れたという想定になっております。そういう関係で、医療()(ばく) に携わる職員というのはタイベックスーツ(防護服)を着て対応するということになっております。除染は、一部の方ですけど、なぞるようなスクリーニングは全員の皆さんにやります。

記者:
医療従事者がやると?

防災安全課長:
医療従事者がやります。

記者:
医療従事者は何人出動するんですか?

防災安全課危機管理室長:
計画では会場で10か所のライン(列)をつくってやると聞いております。今回は県職員だけではなくて、西部の町村の職員さんもご協力いただいて、スクリーニングの会場の対応をするというふうに伺っております。

記者:
従来は?

防災安全課危機管理室長:
昨年はちょっとラインが少なくて、避難者の集結が早くて、会場も狭くて、ちょっと混乱して、時間も長くかかったという、その反省点もあってラインを増やしています。

記者:
訓練は32機関になっていて、米子駅180人で、全体ではどのぐらいになるんですか。それは把握できてない?

防災安全課長:
鳥取県側でいいますと350人程度になろうかと思います。

市長:
松江、出雲、雲南、安来、それと県…。

防災安全課長:
そうですね。それぞれの、4市1県ですから400、500…。小学校の訓練もありますので。島根県側の住民の方だけの人数を言いますと、325人という数字が出ております。

記者:
島根県で?

防災安全課長:
松江、出雲、安来、雲南と、合計の人数が一応。ただ、島根県側は小学校の退避訓練なんかもやりますんで、そういう数を入れると相当な数になります。

記者:
米子の180人は、これは住民だけですよね?

防災安全課長:
そうです。

記者:
これ以外に職員が、じゃあかなりの数が?

防災安全課危機管理室長:
はい。米子市の職員で40名ぐらいは対応いたします。

記者:
崎津は原発に近いって、30キロ圏内っていうことですね?

防災安全課長:
圏内です。

記者:
30キロ圏内の米子市民って、何人ぐらいいらっしゃるんですか?

防災安全課危機管理室長:
約3万7,000人です。

防災安全課長:
崎津が大体23キロから25キロぐらいまでの範囲で入っていると思います。幅が3キロ以上ある地域ですので。

記者:
原発に一番近いって言い方すると?

防災安全課長:
厳密に言うと大篠津のほうが近いかもしれないんですけど、ほぼ同じです。

記者:
今日、両県や6市町が同様に発表してるんですか?

防災安全課危機管理室長:
県は明日10日に発表するというのは聞いております。

防災安全課長:
ただ、鳥取県のプロジェクトチーム会議というのがありまして、その中では逐次こういった情報は流しておりますので、大体の概要は皆さんにはもう行き渡ってるとは思いますけど。

記者:
野坂市長、今回は一番どういったところに注目していきたいと思われますか?

市長:
今までも住民避難訓練というのは富益、河崎でやっていますので、より精度を高めるというか、実効性を高めるということにはつながっていくんじゃないかと思います。それから今回は実際のスクリーニング会場まで連れていくということですので、そういう意味では、より現実味を帯びた訓練になるんじゃないかと思っています。

記者:
両県で歩調を合わせてやるというのは何回目になるんですか?

防災安全課長:
今回、4回目です。住民避難を含めた訓練は3回目です。

幹事記者:
よろしいですか。ありがとうございました。

市長:
どうもありがとうございました。よろしくお願いします。

掲載日:2014年10月10日