今春から専門の甲冑師の下で修理を行っていました「桃形兜(ももなりかぶと)」が、修理を終えて戻ってきました。
今回の修理では兜鉢表面は傷も含めて手をつけず、𩊱(しころ)の表・裏面の漆の剥離をとめて、剥落部分を補っています。また、威糸(おどしいと)もできる限り残しながら、4か所のみ通して日根野形素懸威の姿が展示できるようにしています。失われていた兜の緒や鉢付鋲などは新補しています。また、修理の過程で、この兜鉢はもともと金箔押しの金甲であったものが、後に漆が塗られていることがわかりました。
現在、山陰歴史館で常設展示されています。
修理前
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修理後
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… 市指定有形文化財 桃形兜
… 米子市立山陰歴史館ホームページ
掲載日:2023年1月4日