市長定例会見(平成27年2月3日)

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市長定例会見(平成27年2月3日)

 平成27年2月3日(火曜日)

 市長から

  • 骨髄バンクドナー登録推進にかかる講演会等の開催について

 質疑


市長:
今日は、骨髄バンクドナー登録推進にかかる講演会等の開催についてということで報告させていただきたいと思います。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 骨髄バンクドナー登録推進にかかる講演会等の開催について PDF 194キロバイト)

これは、白血病などの治療が困難な血液疾患患者を救う骨髄バンクドナー登録を推進するために、語りべといって、ドナーになられた方、また骨髄移植を受けて治られた方を主として来てもらって講演会を実施して、市民への正しい知識の普及とドナー登録などの啓発を図るというものです。あわせて輸血用の血液が不足しているということもありますので、献血の意義と必要性について市民への周知を図るということでございます。
内容ですけども、先ほど申し上げましたけども、元患者さんやドナーの方に話をしていただいて、それから公益財団法人の日本骨髄バンクというのがあるんですけども、そこの職員の方にも来ていただいて、ドナー登録や骨髄提供方法などの現状報告もしてもらうということです。それとあわせて献血も行なってもらうということです。
期日は3月15日で、ふれあいの里の1階大会議室ほかでやりたいと思っております。講演会は1階の大会議室ですけども、あわせてロビーのほうで献血、それからやはりロビーのほうで骨髄バンクのパネルの展示等も行ないたいと思っております。実施主体等は、ここにありますように、主催は米子市ということで、また共催、協力を得てやるということでございます。
この講演会に至った経緯等は、次のページに書かせてもらっていますけれども、なかなか骨髄バンクドナーの登録が減少傾向にあるということもあります。できるだけ啓発をして、骨髄バンクの普及を図っていきたいということでございます。それで、真ん中どころに書いておりますけども、(「語りべ」による講演会は)県内初となるものだということでございます。
ちなみに米子市役所で従来から献血をやっているんですけれども、1月9日に市役所で献血を行った際にドナーの登録会も行ない、市の職員が50人、このときドナー登録をしてくれております。とりあえず以上です。

幹事記者:
どうぞ、各社の皆さん。

記者:
先ほど県内初っておっしゃられたんですけども、何が県内初になるんでしょうか?

市長:
骨髄バンクそのものについての講演会なんかは、やられたことがあるかもしれませんけれども、治られた患者さんとドナーの方に両方来ていただいて行なう「語りべ」による講演会としては初めてだということです。

健康対策課主任:
骨髄バンクが語りべを派遣するという事業を2008年からしておりまして、県の医療政策課と鳥取県の骨髄バンクを支援する会に確認したところ、こういった講演会は県内、官民あわせて初の試みということです。なおかつ献血とドナー登録も一緒に行なって、パネル展示もするということになると、全国でも例がないのではないかということを財団の方に確認しております。

記者:
財源はどうされるんですか?

福祉保健部長:
財源はゼロでございます。先ほどの語りべの派遣事業につきましては、予算がある場合にはその主催者負担ということですが、その予算がない場合には日本骨髄バンクがその派遣費用等を負担されるということでございます。会場もふれあいの里大会議室ですので無料ということです。

記者:
今おっしゃった骨髄バンクが負担するというのは、例えばここの中に、日本骨髄バンク職員による現状報告20分とあるんだけど、この職員が来るのは恐らく東京からでしょうね?

福祉保健部長:
そうです。

記者:
この例えば飛行機代なんかも向こうが持つって言ってるの?

福祉保健部長:
そうです。

記者:
ドナーさんは何人ですか?

福祉保健部長:
ドナー(提供者)がお一人、それから元患者で骨髄液の提供を受けられた方がお一人です。

記者:
これは県内の方?

健康対策課主任:
今、近隣で探しておられます。遠いところだと負担がかかりますので。

記者:
バンクが探してるわけですか?

健康対策課主任:
日本骨髄バンクと、骨髄バンクを支援する会が、一緒になって。

記者:
じゃあ、まだ決まってないんですね、市内の方だとか、大阪の方だとか?

健康対策課主任:
決まってないです。

記者:
その交通費なんかもバンクが持つと?

健康対策課主任:
はい。派遣費用は。

記者:
向こうはそういう予算も国からもらっているわけですね、恐らく?

福祉保健部長:
財源と予算についてはちょっと確認しておりませんが、日本骨髄バンクの事業としてそういう派遣をしている事業があるということで、それを使わせていただくということでございます。

記者:
ちなみに、鳥取県の登録状況ってどうですか。資料にあるのは全国の数ですか?

健康対策課主任:
資料は、全国の数です。

記者:
県内ではいかがですか?

福祉保健部長:
鳥取県内の登録状況は把握しておりません。

記者:
後で数字を出してもらえますか。これに相応する県内の患者数とかドナー登録者数とかの数字を?

福祉保健部長:
はい。確認して、後ほど。

記者:
(資料の)一番最初の目的のところに、「白血病など治療が困難な血液疾患患者」とあるんですが、この骨髄が必要な血液疾患というのは、白血病のほかに何かありますか?

健康対策課主任:
「ドナー登録のしおり」を見ていただきますと、対象になる主な病気は、「白血病とか再生不良性貧血、骨髄異形成症など」と書いてあります。

記者:
そもそもこういう事業というのはバンクであったり、または県、日赤が本来、法律でもやっていて、市町村は特にしなさいということは定めがないですが、あえてこれをされる理由っていうのは?

健康対策課主任:
法律で、造血幹細胞にまつわる法律があるんですけども、地方公共団体は普及啓発に努めるというのがあります。市町村という明示はないんですけど、県の医療政策課が中心になってパンフレットを配ったり、登録会をイベントのときにしたりというのをされているので、その後押しといいますか、パンフレットを置いて啓発するとかという格好で今までは、やっていましたけども、このような形ではないです。

記者:
さっきおっしゃったように、派遣事業が始まって、もう6年たって、県は1回もやったことないということは、県とか日赤の怠慢じゃないですか?

健康対策課主任:
日赤側の立場からしましたら、今までも日赤は骨髄バンクデータセンターという役割を担っておりましたが、平成26年に法律が変わりまして、さらに普及啓発に力を入れるように、唯一の団体として指定されました。いい機会ですので市の施設からまずはやってみましょうということで、前段で献血についても少子高齢化で数がどんどん下がっていまして、米子市さん何とかなりませんかということで、私、担当なんですけども、声がかかりまして、関係者が全員新任だったもので、血液センタールームひえづの方と私と県の新しい担当者で、3人でもう一回膝詰めでお話をして、地に足のついた献血活動をしていきましょうというところから始まっています。献血についても、新規参画者の声かけ等も新たに行なっています。なので、献血のベースがありまして、そこで骨髄バンクの登録もできるよという状況でしたので、登録会という格好で医療政策課のほうから赤十字さんとうちに通知をいただいて正式にやるということになりました。

記者:
市から何かこういうことをやりたいけど、これをやる上で何かいい制度、やり方があるんかと発信したんじゃなくて、県のほうから声かけがあってということですか?

福祉保健部長:
出だしは米子市からの、やってはどうかという提案という形です。

市長:
実を言うと、米子市職員で一人、白血病を発症した者がありまして、みんなでもう一遍考え直そうじゃないかというような議論もしたことがあって、それで健康対策課のほうでいろいろこの骨髄バンクとかを調べたら、こういう派遣事業があるということで、米子市もやろうじゃないかという話になったというのが経緯です。

健康対策課主任:
20年前にも市の職員が白血病になりまして、そのときも市の職員が、一生懸命総出になってドナー登録しようやという活動をした例もありますし、市の職員の方で白血病になられて、退職後に骨髄移植提供を受けて無事生還された方もおられます。今なお職員でも闘っている方はおられるというような状況はあります。

記者:
この場で献血とドナー登録をやるんですね?

健康対策課主任:
献血をする際に、献血の検査用採血とドナー用の検査用採血を同時にできます。

記者:
希望者はドナー登録を、その場でできるということ?

健康対策課主任:
できます。ただ、年齢とか体重とかに制限があります。

記者:
それはどこかに書いてありますか?

健康対策課主任:
「ドナー登録のしおり」の裏に書いてあります。

記者:
(資料に)「今後も市の施設において献血運動を推進すると同時に、骨髄バンクドナー登録受け付けも行なってまいります」と書いてありますが、この場合、市の施設って、何かそういうイベントごととかに合わせてという意味ですか、日常的には日吉津の献血ルームとかですか?

健康対策課主任:
献血は、市役所本庁舎は年に2回から3回ですね。淀江支所は1回から2回やるようになっております。

記者:
その献血の際にあわせてということになるのね?

健康対策課主任:
そうです。

記者:
じゃあ、少なくとも定例でやっているのが市役所で年間何回?

健康対策課主任:
年2、3回です。民間の献血状況を見て、この日がちょっと足りないな。じゃあ市役所は自由になる施設だからこの日にお願いできますかという形で日程は指定されます。

記者:
献血運動とか献血の際にあわせて骨髄バンクドナーどうですかという提案をされるということですが、それをするのは民間の事業所とかへ行って、献血をしてもらう際にも語りかけるということですか。それともあくまで市役所でやる場合での話ですか、ここには「市の施設において」ってあるんですけれども?

健康対策課主任:
まずは市の施設、市役所本庁舎と淀江支所でドナー登録会というのを開催します。2月6日にも淀江支所で、1時間ではありますけども、献血と一緒に実施します。

記者:
この職員の方50人が登録されたというのは、これはどういうふうに判断したらいいんでしょうか。多いのか少ないのか。要するに54歳以下の対象となる職員の方の何人のうちの50人なのか。50人登録しましたというだけでは、あまりこれが何の意味なのかわからないんですけれども、ちょっとそこを教えてもらえますか?

健康対策課主任:
仕事もありますので、基本的に本庁舎と第2庁舎と旧庁舎の中から、調整がきく者がということで実施しております。

記者:
その辺を数字的に?

福祉保健部長:
ドナー登録ができない、病気療養中、服薬している職員とかもおりますが、例えば服薬中の職員というのはちょっと確認できないので、例えば今の場所、この本庁、第2庁舎、旧庁舎でいいますと、多分700か六百何十ということになろうかと思います。

記者:
そこは例えば服薬中の職員も含むとか、要するに一般的に括弧書きでしとけばいい話なんですけど、だから対象となる人はどれぐらいいらっしゃって、そのうちの50人の方が登録されたっていうふうになると、大体の比率っていうか、ああ、これだけたくさん登録されたのかっていうこともわかると思うんですけど。ここにせっかく50人って書いていただいたのに、この50人がどういう意味を持つのかというところはやっぱりあったほうが。

健康対策課主任:
1回で50人というのは、県内では、自衛隊さんが登録会というのをされて約40名というのが今までで一番多いです。

記者:
市役所は、ちなみに休業補償というのはあるんですか?

健健康対策課主任:
先ほどちょっとお話ししました、約20年ぐらい前に一人、職員が白血病で亡くなったんですけども、そのときにこの骨髄バンクのドナー登録に係る休暇制度をつくりまして、例えば検査であるとか、それから実際の提供であるとか、こういうときのための休暇と、これに関する時間は休暇でとれるという制度をつくっておりますので、それが利用できます。

記者:
採取するときの入院がありますよね、それも含めてですか?

健康対策課主任:
含めてです。

市長:
特別休暇として有給休暇です。

記者:
「ドナー登録のしおり」の10ページの最下段に、採取後、以下の症状が出ることもありますが、通常は速やかに回復しますっていうことを、いろいろ痛みとか発熱とかが書いてあるんですが、もう20年も30年も前は、骨髄移植は決死の覚悟っていうか、死ぬこともあり得るよみたいな言葉を弄(ろう)して、それでも大切な人のために僕はやるという人があって、死を覚悟してというイメージが私ら古い人間にはあったんですが、今はどうなんですか、要するに全く安全ですよというぐらいな理解でいいんですか?

福祉保健部長:
今まで骨髄液を提供された方の死亡例はないということです。

記者:
ドナーが亡くなった例が1件ぐらいあるのを聞いたことありますけど?

健康対策課主任:
「ドナー登録のしおり」の16ページを、ちょっと見ていただくと、骨髄バンクを介さない血縁者間の骨髄移植で1例ほど死亡例があります。

福祉保健部長:
骨髄バンクの登録では死亡例がないということです。それで、講演会の一番の目的は、今おっしゃったように、今の現状を知っていただくということが一番の目的でして、実は職員の中でも、話したときに、正しい知識を持っている職員というのはかなり少ないということがありまして、それを知っていただくということで、ドナーさんと元患者さん、それから日本骨髄バンクの職員に来てもらって、お話をきくということです。

記者:
専門家からそうやって正しい知識を?

福祉保健部長:
そうです。正しく知識を持っていただいて、なるべく登録していただく方を増やしたいと考えております。

記者:
今、私が言ったような、あまり根拠があるかどうかわからないけど、不安とか懸念というのは、まだまだあるように思いますか?

福祉保健部長:
そうですね。そういうことがありますので、登録の窓口では説明員という方がおられて、必ずそういうリスクがありますというような説明もした上で登録をご本人さんにしていただくという形でございます。

記者:
当日は、事前に申し込みが必要なんでしょうか。それともそのまま行けばいいんでしょうか?

健康対策課主任:
申し込み不要で、無料です。

記者:
体験談の50分というのは、一人ずつ各50分?

健康対策課主任:
2人で50分ということです。50分ずつではないです。

記者:
確認ですが、語りべを派遣するこのような講演会は、県内では初めてということでいいんですね?

健康対策課主任:
はい。

記者:
ということは、東京の骨髄バンク側から見たら、今まで鳥取県は何やってんだということになってるのかな。もう6年間も事業やってるのに、そういう気がないのかと?

健康対策課主:
骨髄バンクさんから県の医療政策課のほうに、こういう語りべの講演会ができますよということの情報提供はあったと思うんですけども、いざするというときに、献血バスもセットしないと、登録だけでもできないですし、献血とセットしないと、まず人が確保できないということもありますので、講演会という大がかりなことをなかなかするというのが。

記者:
市長、せっかくこういう機会があるから市民の皆さんにどうぞということで、ステートメント(声明)的に何か一言お願いします?

市長:
まだまだ骨髄バンクへの登録者は必要ですし、輸血も減ってきているということですので、いい機会だと思います。ぜひ登録するなり献血をしてもらえばと思います。

幹事記者:
どうでしょうか。いいですか?

市長:
よろしいですか。どうもありがとうございました。

掲載日:2015年2月6日