漫歩米子(2019年4月8日号)

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漫歩米子(2019年4月8日号)

ようこそ米子市へ、保定市友好都市推進代表団のみなさま・国際交流員手記

中国の友好都市である保定市の友好都市推進代表団が3月21日から3月23日の間、米子市を訪問されました。
訪問されたのは保定市人民政府外事弁公室の職員3名と保定市に所属する安国市(中国最大規模の漢方薬材市場を有する市)の副市長の総勢4名でした。代表団は農業、建築、商業施設、まちなみを視察し、市長表敬訪問や交流協議を行ないました。


米子鬼太郎空港に到着した保定市友好都市推進代表団

視察

代表団は富ますシルクファームのイチゴ高設栽培農園、サツマイモ貯蔵施設及び加工場を視察され、農業都市である保定市との連携が期待されると話されました。また、大和ハウス工業のプレハブ住宅の視察では、部品の精密度や技術にとても関心を持たれたようでした。

そして、米子まちなか観光案内所を訪れ、古い町並みについて興味深く説明を聞いておられました。

JPA写真展では、日本の写真家の作品を鑑賞され、日本独特な美意識に感動されました。両市の写真家協会の相互訪問は地道に28年を経て、今でも盛んに交流を続けています。


富ますシルクファームのイチゴ高設栽培の視察


富ますシルクファームのサツマイモ加工の視察


大和ハウス工業のプレハブ工法の視察


米子まちなか観光ガイドの話を聞く

表敬訪問と交流協議

市長表敬訪問において、代表団が、米子市と保定市の交流は30年近くの歴史を持っていていろいろな分野で協力や交流をしてきたことを述べられました。保定市人民政府外事弁公室副主任王瑛(おうえい)団長は、青少年交流、製造業、農産品加工などの分野で連携していきたいと話されました。

また、伊木市長からは、大山スキー場をはじめ地元の代表的な弓浜絣(ゆみはまがすり)と和菓子などを紹介され、保定市から米子市への誘客を促されました。経済分野では、保定市の「雄安新区」の建設をきっかけに、米子市の企業が保定市に進出していくことで発展することを期待すると同時に、それが保定市への経済的な効果を生み出すことができるというウィンウィンの関係が築いていけることへの期待を述べられました。

交流協議では、米子市の各担当部署の職員が、SEA TO SUMMITなどのスポーツイベント、観光農園、歴史と自然資源を紹介し、今後幅広い分野での連携が期待できることを話し合いました。今年度予定している青少年交流事業につきましては、代表団から、保定市は全力でバックアップするという心強い言葉を伺ったうえで、ホームステイや保定市からの日本語科学生交流団の派遣などの提案がありました。


表敬訪問のようす


各部門担当者との交流協議

保定市の概要

米子市と保定市とは平成3年に友好都市として締結書を交わした後、親しく交流を継続しています。
保定市は農業と工業の発展が著しいです。全国屈指のイチゴとスイカの栽培地があります。また、ソーラー発電板製造をはじめ、気密性の高い省エネ住宅、自動車生産などの幅広い分野で発展を遂げています。
2017年4月に中国政府から打ち出された「国家大事、千年大計」で、保定市にある雄県、容城、安新を「雄安新区」と指定し、深圳(しんせん)特区、上海浦東新区に次ぐ21世紀初めての全国規模の新区として、世界中から注目を集めています。

米子市国際交流員 王 麗莎

掲載日:2019年4月24日