漫歩米子(2016年8月23日号)

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漫歩米子(2016年8月23日号)

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河北省青少年鳥取県訪問団来米
―子ども同士の友好は米子市と保定市の友好の種ですよね―

鳥取県との友好交流30周年を迎える河北省から、小学生を中心とした訪問団を受入れ、鳥取県の青少年たちと自然・環境学習やスポーツなどを通して交流を深めました。

鳥取県は1986年に友好県省を締結して以来、5年毎に覚書を更新しており、近年、河北省との交流は当初に比べて活発ではなくなってきているが、本年度30周年を迎えるにあたり、青少年交流を実施し、両県省の交流の促進を図っています。米子市は1991年に河北省の2番目の都市・保定市と友好都市関係を結び、今年で25周年になります。

今回の訪問団団員は9名の河北省出身小学生(うち省都石家荘6名と保定市3名)と3名の引率先生です。
7月24日(日曜日)、鳥取市に着いてから27日(水曜日)まで、県の東部と中部で環境教育の一環としてジオキッズサマースクールに参加し、砂の美術館と中国でも人気の漫画家青山剛昌ふるさと館を見学しました。28日(木曜日)に、米子市に到着し、一日の交流日程と県内訪問で唯一の日本家庭ホームステイ体験を終えて、29日(金曜日)の朝、バスで広島空港に向かい、帰国しました。
28日、米子に着いて、最初に見学したのは日本全国の和菓子を作っているお菓子の壽城です。中国の子どもたちは興味津々に先生と一緒に和菓子を作る工場の機械を「研究」していました。「さっき試食したお菓子はほとんど機械で作っているんだ。」「作業員の仕事は不良品を取るだけで、なんと楽だね」と子どもたちはつぶやきながら、先生の機械操作の説明をまじめに聞いていました。


壽城で見学している訪問団


壽城で見学している訪問団

壽城での見学が終わって向かったのは産業体育館です。そこで待っているのは米子市で訪問団を招待するホストファミリーの家族とサッカーをやっている米子市の小学生たち32人です。
バスが着くと、米子市の子どもたちは歓迎の横断幕を掲げ、まさに「熱烈歓迎」ムードでした。


体育館正門で待つ米子市の子どもたち


サッカー交流前の集合写真

体育館館内で、子どもたちは全員スポーツのできる服装で集合写真を撮った後、米子市と河北省の子どもはガイナーレ鳥取の選手と一緒に、ウォーミングアップのゲームを一緒に楽しんでいました。手つなぎ鬼ごっこなどのゲームで子どもたち全員が盛り上がりました。中国ではなじみのないゲームも訪問団の子どもたちは楽しくできました。ゲームは世界の子どもたちの共通趣味ですね。
また、訪問団の中で、保定市からの子ども3人はそれぞれカンフー、社交ダンス、歌が得意ですので、カンフーと社交ダンスを米子の子どもに教えながら披露しました。日本でなじみのない中国伝統的な遊び-ジェンズ(羽根蹴り)も一緒に楽しみました。


ガイナーレ鳥取のスタッフによる
ゲームルールの説明


手をつないでゲームしている子どもたち

ウォーミングアップした後、サッカーの交流試合が本格的に始まりました。ガイナーレ鳥取のスタッフの指導のもとで、友好第一のサッカー交流試合が激しい接戦の中で、楽しく終わりました。
試合が終わった後、河北省の子どもたちはガイナーレ鳥取の選手に自分のサッカーユニ フォーム上にサインを求めました。ガイナーレ鳥取の選手は快諾し、交流団の子どもたちも満足していました。サッカー試合に参加していなかった保定市からの三人の子どもはテレビ局のインタビューを受け、「米子市のホームステイで一番楽しみにしていたのは日本の子どもと友達になることと日本の礼儀と文化をさらに勉強することです!」などと記者に答えました。試合後、みんなが米子市から自分の名前が書かれた缶バッジとがいな祭Tシャツをもらいました。


社交ダンスを披露している保定市の子ども


カンフーを披露している保定市の子ども


中国伝統的な遊び「ジェンズ」を楽しむ


保定市出身の子どもが
インタビューを受けている


サッカー交流試合の始球式


サッカー交流試合の様子

午前中の交流日程が終わり、訪問団の子どもとホームステイ先のホストファミリーと一緒に昼ごはんを食べました。午前中の交流を通して、ホストファミリー家庭の子どもと仲良くなったこともあって、昼ごはんの雰囲気は和気あいあいとしていました。
昼ごはんが終わった後、しばらくホストファミリーの家族とお別れして、午後はのんびり日本のお土産を買いました。夕方から再びホストファミリーの家族と合流し、みんなが楽しみにしていた初めての日本家庭の体験をしました。

翌朝の29日、みんなにホームステイの感想を聞いたら、「食べ物が美味しかった!」「妹の誕生日祝いでケーキを2個も食べた!」「お父さん、お母さんが優しかった!」などの素朴な答えでした。ホストファミリーの家族と名残惜しく別れ、みんなは家族に日本語で「ありがとうございました!」と挨拶し、最後に一礼をして、空港に向かうバスに乗りました。鳥取訪問での最後の時間を大切に過ごしました。

今回の河北省青少年鳥取訪問団は米子市でたった一日の滞在なんですが、河北省の子どもたちにとって、きっと忘れがたい経験になったでしょう。日本の鳥取県で、米子市で体験したこと、感じたこと、勉強したことを中国の河北省に持ち帰り、学校のクラスメートとシェアし、報告し、そして自分たちの将来に活かしていくことでしょう。
「日本では、清掃員が一人も居ないのに、町のどこでもゴミがないのにびっくりしました。僕は絶対にポイ捨てをしないことから、地球の環境をよくしたいです。」「中国と日本は古くから礼儀を重んじている国です。これからも、礼儀正しく人と接したいです。」これは保定市出身の李さんがインタビューを受けるときに、語った感想です。まだ小学生の彼がすばらしいことを考えているのに感動しました。訪問団のみんなは一つ一つの友好の種みたいに、将来は米子市と保定市、鳥取県と河北省そして日本と中国の友好の木が大きくなることを願ってやみません。


ホームステイ家族で写真を撮る


ガイナーレ鳥取の選手がサインした


米子市長が訪問団の団員と握手

 

掲載日:2016年8月23日