国史跡 向山古墳群

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国史跡 向山古墳群

淀江平野の東部の独立丘陵の向山(むこうやま)と瓶山(かめやま)にある古墳16基(うち指定14基)及び福岡集落の南にある石馬谷(いしうまだに)古墳からなる古墳群です。
以下に主な古墳について紹介します。

瓶山丘陵と向山丘陵
瓶山丘陵と向山丘陵

岩屋古墳の横穴式石室
岩屋古墳の横穴式石室

岩屋(いわや)古墳(向山1号墳)は、全長52.0メートル、2段築成で葺石(ふきいし)を持つ前方後円墳です。水鳥、人物などの形象埴輪(けいしょうはにわ)が出土しています。後円部に天井と各壁が一枚の巨石で作られている横穴式石室が開いています。石室は古くから開口しているため副葬品はほとんど散逸していますが、金銅製(こんどうせい)の馬具などが出土しています。

向山4号墳は、古墳群のなかで最大規模の全長64.5メートルの前方後円墳で、くびれ部に造りだしがあります。墳丘は2段築成で葺石がめぐります。

石馬谷古墳(小枝山5号墳)は、全長61.2メートルの前方後円墳で墳丘は2段築成で葺石がみられます。石馬が立てられていたと伝えられています。

発掘調査などの結果から、向山古墳群は5世紀後半から6世紀後半に造営され、大型の前方後円墳を含む西伯耆地域を代表するもので、古墳時代の政治動向や他地域との交流を知る上で学術的価値の非常に高いことが確認されました。

【参考資料】

リンク・新しいウィンドウで開きます 向山古墳群パンフレットPDF 2.05メガバイト)

向山古墳群

掲載日:2013年10月2日