計画の背景と目的
米子市の下水道は昭和44年に事業着手して以来半世紀が経過しており、施設老朽化の進行により設備更新を含めた施設全体の再構築が必要となっています。また、今後の人口減少社会の進展や節水型家電の普及による水需要減少に伴い、今後の下水道使用料収入の伸びは期待できない状況となっています。
下水道を次世代へ継承していくためには、人口減少を見据え広域化・共同化を前提とした施設の集約、施設の適正規模設定や省エネルギー化及び創エネルギーの推進による脱炭素を踏まえた効率的な下水処理施設へ転換していく必要があることから、各施設ごとに個別対応するのではなく、下水道施設全体を俯瞰し下水道施設全体の最適な処理システムを構築するため、米子市下水道施設全体最適計画(以下「全体最適計画」という。)を策定しました。
全体最適計画の概要
内浜処理場
- し尿処理機能を集約するため、場内にし尿受入施設を新設し、合せて水処理及び汚泥処理施設を増設することで既米子浄化場の機能を集約
- 中央ポンプ場の管理機能集約を前提とした管理棟を新設
皆生処理場
- 耐震耐津波診断を行ない、必要な対策工事を実施
- 維持管理コスト削減のため、省エネ型水処理施設へ更新
淀江浄化センター
- 農業集落排水施設の統合を見据えた処理施設の段階的な機能増設(将来)
農業集落排水施設
- 5施設を段階的に内浜処理場へ統合(将来)
- 3施設を段階的に淀江浄化センターへ統合(将来)
資料
全体最適計画令和6年3月(pdf:1927KB)
掲載日:2024年7月4日