「鳥取県西部地震」発生時の市民体育館でのアスベスト飛散は?

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「鳥取県西部地震」発生時の市民体育館でのアスベスト飛散は?

「鳥取県西部地震」発生時の市民体育館でのアスベスト飛散は?

2005年12月2日

平成12年10月6日の「鳥取県西部地震」発生当日、市民体育館で行なわれていた「米子市中学校秋季総合体育大会(バスケットボール)」に参加していた中学生の保護者のかたから、
「地震でアスベストが飛び散ったのではないか?それを吸ってしまったのでは?」
と、アスベスト飛散による健康への影響を心配される声が届きましたので、そのことについてお答えいたします。

平成17年8月に、市民体育館のアリーナ吊り天井などに使用されている吹き付け材に、アスベストが含まれていることが判明したため、市民体育館の使用を停止しました。その後、専門機関に依頼し、アスベストの体育館内空気中への飛散の状況を調査しました。
調査の結果、一般居住地での大気中の飛散濃度より低かったため、体育館の使用を再開しましたが、できるだけ早い時期に吹き付け材の除去を行なう予定です。

さて、ご心配の件ですが、正直なところ、5年前の地震時におけるアスベストの飛散状況は、今となっては知るすべはありません。
そこで、先に飛散調査を依頼した専門機関に、現在の吹き付け材の状況から推測される地震時のアスベスト飛散の状況について伺ったところ、次のような回答がありました。

  1. 市民体育館の吹き付け材の状況は、劣化もみられず非常に良好な状態である。
  2. 吹き付け部分にボールをぶつけるなど、直接衝撃を与えないかぎり、アスベストが多量に飛散するとは考えにくい。
  3. 地震時には、天井から多量のほこりが飛散し、その中にアスベストが含まれていた可能性はあるが、現在の吹き付け材の状況からは、その量はわずかなものではなかったかと推測される。

とのことでした。
この回答内容に加え、地震発生後、現場にいた中学生は一時的に体育館内に待機したものの、その後大会は中止され退館しています。地震発生から退館まではごく短時間であったことから、アスベストが飛散していたとしても、吸引した量はわずかのものではなかったかと推測いたします。
しかしながら、これはあくまでも推測であり、これで健康ヘの影響の有無を判断することはできません。
米子市ではアスベストによる健康への影響などについての相談窓口を設置しております。ご心配な点がありましたらご相談いただければと思います。

【相談窓口】

健康対策課  電話:(0859)23-5452

掲載日:2005年12月2日