概要
鳥取県西部地震の全体被害、米子市及び周辺市町村の水道及び、管路被害受付け、配水管別被害状況などは、別表のとおりです。幸い死者は一人もいなかったのですが、家屋の全半壊2,475棟、一部破損11,073棟、土木、農林水産業その他を含めて、被害総額は4,722千万円に上りました。

| 被害種別 |
米子市 |
境港市 |
日吉津村 |
合計件数 |
| 道路内破損 |
198 |
80 |
2 |
280 |
| 宅地内破損 |
500 |
108 |
4 |
612 |
| 濁り水 |
112 |
16 |
4 |
132 |
| 出水不良 |
70 |
24 |
0 |
94 |
| その他 |
68 |
31 |
0 |
99 |
| 合計 |
948 |
259 |
10 |
1,217 |
| 管種 |
被害件数 |
要因 |
ダクタイル鋳鉄管
口径100~200 |
35 |
継手離脱、突っ込み |
石綿管
口径75~200 |
20 |
胴折れ、カラー離脱 |
硬質塩化ビニル管
口径50 |
4 |
接合部支障 |
鋼管
口径100 |
3 |
ねじ部支障 |
| 空気弁 |
12 |
フランジ部支障 |
| 消火栓 |
8 |
スピンドル支障 |
| 計 |
82 |
|
米子市と周辺市町村の水道被害
地震発生直後は阪神・淡路大震災の規模であるという発表があり、測り知れない被害を予測しました。しかし幸い「都市直下型」でなかったため、米子の場合、浄水施設などの建物の一部で壁にひび割れが走ったり、ガラスが割れたりしましたが、配水につながる主要機能は無事でした。このため、地震直後に一時、水圧が急降下しましたが、低水圧ながら送水を続けることができ、責任配水を果たしました。
これは、通常は0.35MPa(メガパスカル)の水圧があるものが、0.07MPaまで下がったのですが、3万7千トンある調整池の機能を生かして、0.1MPaの水圧を確保して送水を続けることができました。
当時、米子市水道局は米子、境港両市と西伯郡日吉津村の計18万人、6万4千世帯に給水していました。この度の地震で配水管の被害について米子市198件、境港市80件、日吉津村2件、計280件の届け出がありました。また宅内水道管の破損届は、米子市500件、境港市108件、日吉津村4件、計612件でした。

液状化現象による被害
鳥取県西部地震では思いもよらぬ液状化現象に伴う住宅、工業団地などでの被害が発生しました。水道管にも大きな被害が出るなど、新たな問題を投げかけました。液状化はマグニチュード5以下ではあまり発生しないということですが、それを上回る強い地震だったためといわれています。
この現象による大きな被害を受けたのは、米子市の内浜筋の住宅、工業団地、境港市の竹内工業団地などで、いずれも近年、埋め立てで造成されたところです。それぞれの団地では地盤が不等沈下し、地下水と砂が噴出しました。地盤の陥没、隆起、建物が傾斜するなどの被害がありました。
掲載日:2020年8月6日