乗って守ろう公共交通
公共交通は、文字面から誤解されやすいですが、国や地方自治体が運行している訳ではなく、大半は民間の営利企業が運行しています。道路の改良、自家用自動車の普及、人口減少などを理由に、山陰などの地方の公共交通の利用者は減少してきており、運行事業者の赤字は年々膨らんでいます。このままでは、減便・路線廃止など、公共交通サービスの低下が引き起こされます。
自家用車に乗れない子どもや高齢者などは、公共交通でしか移動できません。地域の財産である公共交通を守るためには、地域のみんなが利用し、支えていく必要があります。なくなってからでは遅いのです。
公共交通のメリットを理解し、みんなで公共交通を利用しましょう。
みんなが、毎月1回公共交通を利用するだけで、公共交通事業の採算は大幅に改善します。
公共交通のメリット
環境にやさしい
一度に多くの人が乗って移動できる公共交通は、自家用車利用よりも環境にやさしいです。
健康にいい
自家用車は、とても便利な交通手段で、体力的にも精神的にも「楽な」交通手段です。公共交通を利用するには、駅やバス停まで歩く必要がありますし、時刻表を調べて、乗る便や乗継ぎ便を決めるなど、頭も使う必要があります。公共交通利用で、運動不足解消と認知能力低下防止の効果が期待できます。
安い
1回の移動だけを考えると、ガソリン代だけで済む自家用車が安く感じますが、自家用車には、車両購入費などの初期費用や、車検代、税金、自賠責保険料などが別に発生しています。最低でも月1万円、場合によっては月5万円以上の出費となっていることもあります。公共交通利用の方が安く済む場合も多いのです。
家族で複数台の自家用車をお持ちのかたなど、自家用車の台数を減らすことを考えてみてはいかがでしょう。
加害者にならない
自家用車の運転には、常に交通事故の加害者になる可能性があります。公共交通利用は、加害者になることはありません。
掲載日:2020年7月13日