公共交通を利用するのは難しい?
公共交通(バス・鉄道など)を使いこなすには、意外と高いハードルがあります。
例えば、初めてバスに乗る人が、自宅からバスを使って目的地に行くためには、事前に次の手順を踏む必要があります。
- 自宅の最寄りバス停を調べる。
- 目的地の最寄りバス停を調べる。
- 両バス停間にバス路線があるかどうかを調べる。
- 直行できるバス路線がない場合には、経由して行けるバス路線を調べる。(複数ある場合あり)
- 該当するバス路線の時刻表を見て、乗車する路線、乗車時刻、乗換時刻、降車時刻を決定する。
しかし、今は、昔と違って、便利な道具があります。スマートフォンやパソコンの「経路検索アプリ」を使えば、先ほどの事前調査手順は、とても簡単になります。
経路検索アプリとは
出発地と目的地を指定すれば、その間の移動手段を検索して提案してくれるアプリです。
右の画面は、バスネットの検索結果画面です。
経路検索アプリ使用時の注意
検索できる公共交通機関が限られている
アプリによって検索可能な公共交通機関が異なります。
ダイヤ・料金・運休情報の反映が遅い
ダイヤ改正や料金改定などのデータがアプリに反映するまでに時間がかかる場合があります。
割引料金に対応しない場合がある
右の画面で「新開→福万」の料金が650円となっていますが、実は循環線(まいにちループ)と福万線を伯耆大山駅で乗継ぐ場合には、200円の割引があります。(伯耆大山駅で降りる時に割引券をもらうが必要あります)したがって、実際には450円で済みます。
リアルタイムではない
経路検索は時刻表を元にしたもので、実際の遅延や突然の運休などは反映していません。(大都市圏では、遅延反映している線区も多いです。)
©Keisanki-AB Lab.@Tottori Univ.
経路検索アプリの選択
経路検索アプリは、数十のアプリが機能を競っています。ただし、使用頻度が低い場合には、便利機能よりも「どの公共交通機関が検索対象か」などの点の方が重要なこともあります。そのような観点で選んだ、米子地域でのお勧め経路検索アプリは次のとおりです。
- バスネット
- Googleマップ
- NAVITIME
- ジョルダン乗換案内
アプリ版かWEB版か
経路検索アプリには、<アプリ版>と<WEB版>があるものがあります。
アプリ版は、最初にインストールする手間が必要ですが、以降はホーム画面のアイコンをクリックすれば、すぐにアプリが立ち上がりますし、WEB版より多機能で、使い勝手も良い場合が多いです。
WEB版は、毎回ブラウザ(iPhoneのSafari, Androidのブラウザなど)を立ち上げて、当該ページを開いてから使う必要がありますが、「本体ストレージを消費しない」、「パソコンでも使える」といった利点もあります。
また、「当該ページのショートカットをホーム画面に作成する」ことで、ブラウザの立ち上げの手間を省き、アプリ版と同じ感覚で使うこともできます。
メリット・デメリットを比較して、自分に合った使いかたをしましょう。
ショートカットの作りかた
掲載日:2021年11月12日