韓国・中国からの国際交流員が退任します(令和6年4月)

本文にジャンプします
メニュー
韓国・中国からの国際交流員が退任します(令和6年4月)

米子市国際交流員の申ナリさん(平成314月着任)と郝玉良さん(令和58月着任)がそれぞれの任期を終えて4月上旬に退任しました。

申さんと郝さんは一般財団法人自治体国際化協会のJETプログラム(外国青年招致事業)により来日し米子市に赴任。まちづくり企画課国際交流室で、姉妹(友好)都市の韓国・束草市、中国・保定市とのやり取りの翻訳・通訳のほか、語学や文化を伝える講座の主催、小・中学校や公民館などでの講演・講座の実施、外国人住民の支援など幅広い業務に携わりました。

それぞれの活動を市長と副市長に報告しました。  活動報告  市長報告

【活動を市長と副市長へ報告しました】

 

退任にあたり二人にこれまでの活動を振り返ってもらいました。

 

<韓国国際交流員 申ナリ/江原道(カンウォンド)原州(ウォンジュ)市出身>

申ナリ

 

束草市にて 韓国語講座

  • 印象に残っていることは何ですか?

(仕事について)

去年の10月にあった束草出張です。新型コロナウイルスの流行により3年以上行き来も難しかったのですが、米子市の代表団のみならず、公演団の皆さまも一緒に韓国に行くことができてとてもうれしかったです。また、向こうでは束草市民の皆さまが想像以上に歓迎してくださいまして、その時感じた人々の繋がりや姉妹都市の絆は本当に言葉にできません。実際に行ってなかったら一生わからなかっただろうと今でも思います。ぜひみなさんも職員研修などを積極的に活用して、現地で同じ感情を体験してほしいです。

(米子市での生活について)

人生初の行きつけのお店ができました。自分が人見知りなこともありますが、韓国では好きなお店はあってもそこで交流をすることはあまりなかったです。でも米子にいる間、そんな私でもフレンドリーにお話しできるところにいっぱい出会ってその交流がとても楽しかったです。コロナのおかげという表現は適切ではないとは思いますが、コロナで他のところに行けなかった分、普通だったらできなかったご縁もたくさんできたと感じます。

  • 米子市のよいところはどこだと思いますか?

何よりも人ですかね。今まで自分の家族や友だちが何回か米子に来てくれましたが、みんなで口を揃えて言ったのが皆さまの温かさでした。米子は派手なところではないですが、どこに行っても居心地がよく、長くいればいるほどその良さが染みてくるまちだと思います。この時代には向いてないと思う人もいるでしょうけど、その分、今の日常に疲れた方々にとてもおすすめしたいまちです。

  • 今後の予定を教えてください。

韓国では10年もすると山川も変わるということわざがありますが、最近はどこも変わりが早くなった気がします。すっかり慣れた国際交流員の生活から離れ、浦島太郎になるかもという不安もありますが、米子でのご縁と経験を糧にしてより成長のできる人になればと願っています。これからどこに行くとしても日本でのふるさとは自分の中では米子だと思いますので、いずれ里帰りできたらなと思います。その時はぜひまたお会いしましょう。

  • 市民の皆さんへメッセージをお願いします。

長い間、とてもお世話になりました。この5年間、いろんな状況にも挫けずずっと頑張れたのはなにより皆さまのおかげです。最初の頃は自分がうまくできるか不安もありましたが、初めての海外生活を米子で迎えることができたのはとても幸運だったと思います。今まで本当にありがとうございました。次の国際交流員をはじめ、いろんな場所から来る新米のよなごびとたちにこれからもこのような温もりをよろしくお願いします。

 

<中国国際交流員 郝玉良/河北(かほく)省邢台(けいだい)市出身>

郝玉良

和田小学校にて 餃子教室

 

  • 印象に残っていることは何ですか?

(仕事について)

国際交流員として文化理解講座や中国語講座などを担当しました。文化理解講座のために多くの小中学校を訪れたなかで、日本の学校のよいところ、中国の学校と違うところをたくさん見つけました。まず、どこの学校にも体育館やプールなどがあることが印象深かったです。それに、給食制度です。小中学生が学校で豊富な献立と栄養のバランスがとれた給食を食べられるのがいいと思います。生徒たちが授業中に活発で積極的に発言し、活気があふれている雰囲気もいいと思います。子供の個性を尊重しながら人材を育てる教育の理想的な姿だと思いました。

(米子市での生活について)

米子での滞在は8か月と短いですが、米子市で蒸し暑い夏の尻尾、彩る秋の大山と稲の香りが漂う水田、30ミリの雪に飾られた真っ白い米子の姿だけでなく、任期の最後にはちょうど桜爛漫の季節と出会うチャンスにも恵まれました。米子の春夏秋冬の四季変化を実感できたといえます。

  • 米子市のよいところはどこだと思いますか?

ジョギング好きな私にとっては、米子は空気もきれいですし、寒さも暑さもあまり厳しくなくて、一年中ランニングの醍醐味が楽しめるまちです。それに、10キロ完走してからの温泉はどんな疲れでも癒されます。海に向かって、大山などの山を背にしている米子市は生活にもふさわしいまちです。3月には目標にしていた鳥取マラソンで42.195キロを完走することができました。中国の北の方の出身の私にとっては麺類が幼馴染の存在です。牛骨ラーメンをはじめ、美味しいラーメン店が多いのは、米子の大好きなところの一つでもあります。ちょっと残念なのは、もし車の免許があれば、米子での生活はもっと豊かになっただろうと思います。

  • 今後の予定を教えてください。

帰国してから自分の目で見た米子のいいところ、市役所の皆さんの仕事ぶりを周りの人に伝えます。これからも、微力ながら中日友好交流事業に力を捧げていきます。

  • 市民の皆さんへメッセージをお願いします。

米子市民の皆さんはこのような自然が豊かな土地で生活ができてとても幸せだと思います。チャンスがあれば、家族を連れてまた米子に来たいです。米子市民の皆さんもぜひ中国を見に来てください。私は中国で皆さんを待っております。

掲載日:2024年4月17日