よなごびと第64回「田崎健太さん(株式会社カニジル 代表取締役)」

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よなごびと第64回「田崎健太さん(株式会社カニジル 代表取締役)」

”人生を変える一冊と
出会える場所

株式会社カニジル代表取締役 田崎健太さん

株式会社カニジルは、当地の名物である蟹汁と、医療を「いかに知る」を掛けたネーミングで、鳥取大学医学部附属病院のマルチメディアに関する事業を多岐にわたって展開しています。代表を務めるのはノンフィクション作家の田崎健太さんです。

一般客の入店は午前7時45分~午後7時で、午前11時~午後3時はスタッフが常駐する

田崎さんは5年前、縁あって病院広報紙の編集長となり、「カニジル」を創刊。以来、東京と米子を行き来しながら、広報紙やラジオ番組を通して鳥大病院のブランディングを手がけてきました。そんな中、「医療だけでなく、文化発信でも地域貢献を」という使命を胸に、3年前に開店したのが書店「カニジルブックストア」です。「書店が減る中、次世代のために、良い本を売る店を一つでも増やしたかった」と思いを明かします。

スタッフの助産師が発案したキッズコーナーも人気

書店の一番の特徴は、歌人の俵万智やタレントの水道橋博士など、さまざまな分野の第一人者が選書するセレクト書店であること。主に医療、QOL、ノンフィクションをテーマにした本と児童書が選書され、本棚に並びます。誰がどんな本を選んだかという点も、この書店の楽しみの一つ。また、昨年9月に独立系書店として日本初のDX型無人書店としてリニューアルし、スタッフが不在でも営業できるようになりました。

田崎さんは、「ネットショップや大型書店では難しい、思わぬ本や人生を変える一冊と出会える。気軽に立ち寄ってほしい」と呼びかけます。今では200人ほどが参加し、3~4年前からホタルも見られるようになりました。鹿島さんはこれまでの活動を振り返り、「一人がどんなに頑張っても、加茂川はきれいにならない。ここまで続けてこられたのは、皆さんのおかげ」と目を細めます。「加茂川は米子の顔のような存在。加茂川をきれいにすれば中海もきれいになる。活動を続け、皆さんにもっと関心を持ってほしい」と前を向きます。

掲載日:2024年2月24日