よなごびと第62回「冨田千愛さん(東京大学RSL所属 ボート選手)」

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よなごびと第62回「冨田千愛さん(東京大学RSL所属 ボート選手)」

”地元の皆さんの応援が
私の原動力

東京大学RSL所属 ボート選手 冨田千愛さん

冨田選手がローイング(漕艇)と出会ったのは米子東高校のボート部。「姉がボートをやっていて、楽しそうだなと思った」のがきっかけだったと言います。水面を滑る感覚や水上から見る風景に魅了され、錦海ボートコースで練習を積み、明治大学進学後も競技を続け、リオ・東京と、オリンピック2大会連続出場を果たしました。現在は東京大学大学院教育学研究科身体教育学コースで、特任研究員としてボートに特化した動作の分析などの研究をしながら、ボート部に所属しパリ五輪出場をめざしています。

昨年5月の東京の海の森水上競技場で行なわれた全日本ローイング選手権大会女子シングルスカルで優勝

昨年の世界選手権では、ダブルスカル(2人漕ぎ)での五輪枠獲得をめざしていましたが、選考でメンバー入りできず、スペア(補漕)としてシングルスカルに出場。アジア大会はエイト(8人漕ぎ)に出場し、「アジアの選手たちのレベルが上がっているのを感じた」と、パリへのモチベーションを高めます。

インスタグラムで日々のトレーニングや東大での研究について発信中

冨田選手の活躍する軽量級の種目は、パリを最後に五輪種目から除外される動きがあり、「軽量級としての挑戦は最後になるかもしれない。集大成として出場枠をつかみ取りたい」と意欲を見せます。
 地元について聞かれると、「思うような結果が出せないときでも、米子の皆さんは温かく応援してくれる」とほほ笑む冨田選手。声援を原動力に、4月に開催されるパリ五輪アジア・オセアニア大陸予選に向けて漕ぎ進めます。

掲載日:2023年12月24日