よなごびと第61回「鹿島恒勇さん(加茂川を美しくする運動連絡協議会 会長)」

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よなごびと第61回「鹿島恒勇さん(加茂川を美しくする運動連絡協議会 会長)」

”皆さんと協力して
加茂川をもっときれいに

加茂川を美しくする運動連絡協議会 会長 鹿島恒勇さん

米子の市街地から中海へと注ぐ一級河川・加茂川。古くから市民に親しまれてきた加茂川の、かつての姿を取り戻そうと、さまざまな清掃活動が実施されています。加茂川一斉清掃は、加茂川沿いの自治会が中心となって毎年春と秋に実施しており、その連絡や調整を「加茂川を美しくする運動連絡協議会」が担っています。協議会が設立されて今年で50周年を迎えます。

清掃活動では、川辺の除草やごみ拾いをする

現在、協議会の会長を務める鹿島さんも、幼いころから加茂川に親しんできた一人です。「フナや、中海から遡上してきたゴズ(ハゼ)を釣ったり、川辺でトンボを捕まえたりして遊んだ」と当時を懐かしみます。しかし、高度経済成長期になると環境が悪化。「川はガスの臭いがして、ごみが浮かんでいた」と鹿島さんは言います。しかし、このままではいけないと有志が立ち上がり、啓成、就将、明道、義方の4校区にまたがる川沿いの自治会に呼びかけ、清掃活動が始まりました。

加茂川の環境美化に関心を持ってもらうため、県立米子高校の生徒にデザインしてもらった看板を協議会で設置した(加茂川沿い)

今では200人ほどが参加し、3~4年前からホタルも見られるようになりました。鹿島さんはこれまでの活動を振り返り、「一人がどんなに頑張っても、加茂川はきれいにならない。ここまで続けてこられたのは、皆さんのおかげ」と目を細めます。「加茂川は米子の顔のような存在。加茂川をきれいにすれば中海もきれいになる。活動を続け、皆さんにもっと関心を持ってほしい」と前を向きます。

掲載日:2023年11月24日