”人の役に立つのが
私の生きがい”
速水さんは軽度知的障がいの当事者として、見た目にはわかりづらい特徴や意見などを、SNS・TikTok（ティックトック）に投稿し、反響を呼んでいます。
幼少のころ、小児てんかんの後遺症から軽度知的障がいと診断された速水さん。人とコミュニケーションを取るのが難しいなど、人間関係に悩み続けてきました。「こんにちは、モモティーです！」という明るい挨拶と、率直な気持ちを丁寧に伝える動画には、多くの共感のコメントが寄せられます。「『勇気づけられた』『気持ちが楽になった』というコメントを見て、自分にしかできないことがあると気づいた」とほほ笑みます。最も力を入れるのはライブ配信。視聴者から寄せられる悩みにリアルタイムで答え、「人の役に立てて、生きがいを感じる」と目を輝かせます。
速水さんはSNSでの発信のほかに、チャイルドカウンセラーや家族療法カウンセラーの資格を取得。現在は放課後デイサービスの職員をめざし、児童発達支援士の資格取得に向け勉強しています。その原動力となるのは、「あの子にもっと、こう接してあげればよかった」という後悔。「自分の障がいのことも、他の子の障がいのことも、わかっているつもりだったけど、わかっていなかった」と振り返ります。「子どもたちには幼少期を楽しんで人生を歩んでほしい」と、今後の活動に意欲をみせます。
掲載日：2023年7月24日