よなごびと第30回「渡邊莉瑚さん(レソト王国支援)」

本文にジャンプします
メニュー
よなごびと第30回「渡邊莉瑚さん(レソト王国支援)」

” 日本とレソトをつなぐ
架け橋になりたい ”

トップ画像
皆さんはレソト王国という国をご存じでしょうか。アフリカ南部に位置する、九州ほどの面積の小国です。別名「天空の王国」とも呼ばれ、国土のほとんどが山岳地帯で、山々の雄大な風景が広がっています。そんなレソトへの支援活動に励むのが米子市出身の渡邊莉瑚さんです。

 村の子どもたち

渡邊さんは自身の通う大学の教授の紹介で夏休みにレソトへ。現地で知り合った写真家のジャスティスさんに連れられて訪れたのがハ・セカンツィという村でした。首都から車で2時間、さらに山道を2時間かけて歩いた先にある小さな村に1週間滞在し、外国人の自分にも家族のように接してくれる村の人たちの温かさに触れました。
帰国後、ジャスティスさんからハ・セカンツィで教育施設を建設するプロジェクトに誘われた渡邊さん。現地の子どもたちにカメラを渡し、写真展を開催することで資金を調達する仕組みを考案しました。子どもたちの撮る写真の魅力は、外国人では知り得ない現地の日常が写されていることだと渡邊さんは言います。

レソト伝統のブランケット
レソトの子どもたちの写真展を日本で開催するのが渡邊さんの今の目標。「日本人にとっては彼らの写真を見ることで新しい価値観が生まれます。レソトの人は、人の心を動かすパワーを持っていることを知ってほしい。支援する側、される側といった関係ではなく、対等なのです」。

掲載日:2021年5月28日