4月から、公共下水道と農業集落排水の使用料が変わりました

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4月から、公共下水道と農業集落排水の使用料が変わりました

生活廃水などの汚水や、雨水を処理することで、公衆衛生・水質保全・環境保全、さらには水害防止を担っている下水道。
下水道事業には、主に市街地で行なっている「公共下水道事業」と、農村地域(農業振興地域)で行なっている「農業集落排水事業」があります。
この下水道の使用料が、平成19年4月から変わります。

使用料の統一

現在、旧米子市と旧淀江町の区域で異なっている公共下水道と農業集落排水施設使用料を、平成19年4月から統一します。
使用料の統一は、旧市町の合併協議で合意されていました。
そして、1バイトカナ文字:「米子市公共下水道等使用料審議会1バイトカナ文字:」で審議された結果、平成18年11月に

「公共下水道と農業集落排水施設使用料はそれぞれ事業は異なるものの、同じ生活排水処理を行なう行政サービスの対価であり、利用に伴う受益と負担の公平の観点から同一の使用料体系が望ましい」

との答申が出されました。
また、その中で、

「旧米子市区域の農業集落排水施設使用料については、現在工事中の地域もあり、急激な制度の変更は利用者の混乱を招く恐れがあることから、統一まで5年程度の経過期間を設ける必要がある」

とされました。
この答申に基づいた条例の改正案を、平成18年の米子市議会12月定例会で審議していただいたうえで、平成19年4月から使用料を再編統一し、額を改定することとしました。

使用料体系

公共下水道



現行

平成19年4月

平成24年度

旧米子市

累進従量制

累進従量制

累進従量制

旧淀江町

従量制 

累進従量制

累進従量制

農業集落排水



現行

平成19年4月

平成24年度

旧米子市

定額制

定額制 

累進従量制

旧淀江町

従量制 

累進従量制

累進従量制

「累進従量制」とは…
使用された上水道の水量により、下水道使用料を算定する方法です。
水量が多くなるほど、1立方メートルあたりの単価が高くなるように設定されています。

使用料の改定

公共下水道や農業集落排水などの下水道事業は、使用料などの収入で運営しているため、その事業にかかるお金の流れをわかりやすくするために、一般会計とは別の「特別会計」で運営されています。
事業運営に必要な費用のうち、施設整備に要する建設費は、受益者負担金、国の補助金、借入金で賄い、処理費用などの維持管理費や施設整備に伴う借入金の返済に要する費用は、使用料や市の一般会計からの繰入金でまかなうこととされています。

近年、借入金の返済が増える一方で、使用料を長年すえ置いてきたことや、米子市の厳しい財政事情により基準を超える一般会計からの繰入が困難になってきたことなどから、公共下水道事業会計は多額の赤字を抱えています。

 

また、農業集落排水事業会計も、今後は赤字となることが見込まれています。

 

【資料】新しいウィンドウが開きます 平成17年度下水道事業決算グラフ (PDF 293キロバイト)

このような状況を解消して財政を健全化し、安定した下水道事業を運営していくためには、使用料の改定が必要です。
皆さんのご理解とご協力をお願いします。

【参考】
リンク … 平成19年4月からの公共下水道・農業集落排水使用料の計算方法

 

 

掲載日:2007年3月5日