よなごびと第42回「兆-kizasi-さん(ヴィジュアル系エシカルアーティスト)」

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よなごびと第42回「兆-kizasi-さん(ヴィジュアル系エシカルアーティスト)」

エシカルは、一言で言うと思いやり

兆さんメインビジュアル

米子市出身の兆(きざし)さんは、音楽活動のために上京し、ヴィジュアル系というジャンルのロックミュージシャンとして活動されていました。しかし、バンドは解散。その後、ファッションデザイナーとして勤務をする中で、近年のアパレル業界の裏側に潜む社会問題や環境問題を知り、衝撃を受けたと言います。

アパレル業界では低価格の衣料品が大量に流通する一方で、海外で働く生産者の劣悪な労働環境や売れ残った製品の大量廃棄が問題となっています。「この現状を自分が変えなくては」と使命感に駆られた兆さんは、エシカルという言葉と出会い、学びました。

兆さんが伯州綿を栽培されている様子

「エシカルとは人権や環境、地域など、さまざまなものを大切にする考え方。一言で言うと思いやりです」と兆さん。エシカルを啓発する活動を始め、2年前にはエシカルファッションブランドを立ち上げ、拠点を米子に移し、生産者と公正に取り引きをするフェアトレードで仕入れたオーガニックコットンと京都の伝統的な染色技術を用いた服を受注生産しています。

ご自身のブランドである服のメッセージ

また、「米子の人は温かい」と、自分の活動を応援してくれる地元への貢献にも思いを巡らせます。伯州綿や米子の伝統的な染めの技術を使った衣料品を計画中で、米子を舞台に活動の幅を広げます。「未来にとっての良”兆しになれば」と、自身のアーティスト名を冠したブランドに願いを込めます。

掲載日:2022年5月6日