まちなかを巡るモニターツアーを開催しました(令和2年2月)

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まちなかを巡るモニターツアーを開催しました(令和2年2月)

令和2年2月15日、今年度2回目となる「まちなかを巡るモニターツアー」を開催しました。今回は、米子まちなか観光案内所とのタイアップ企画として『米子の町家の庭園ツアー』と銘打ち、城下町米子の旧家に残る庭園を見学しました。

出発は、米子まちなか観光案内所。案内所の建物は築150年以上の町家を改築した建物で、その建物の由来や、建物を改修した際に発見された扇など、貴重な品物を拝見しました。
まちなか観光案内所で説明を受ける

その後、見学ツアーに出発。最初は内町にある後藤家を見学しました。由緒ある後藤家の歴史とそこに残る庭園は、米子の鉄道の歴史とも関わりがあり、庭園の成り立ちと共に興味深く解説を聞きました。
後藤家庭園入口 後藤家の庭園
後藤家の梅 後藤家庭園で説明を受ける参加者

続いて見学したのは、天神町の判屋船越家。建物は明治30年代、京都から宮大工が招かれ建築され、外観は当時の面影を残しています。京都の宮大工が建てたのですが、建物内部の作りは京都の町家とは違う、米子独特の間取りをしているそうです。
判屋船越家の外観 判屋船越家の神棚

庭園も、築山や多彩な踏み石が配してあり、庭園全体で水の流れを表現しているそうです。庭園の奥深さを感じました。水琴窟(すいきんくつ)も残っており、今でも水を落とすと鳴るそうです。庭園を造成した当時のこだわりが見て取れます。
判屋船越家の庭園 判屋船越家の庭園で説明を受ける参加者

続いては、国の登録文化財にも指定されている坂口家を見学しました。こちらの建物も、京都から招かれた宮大工が明治20年代に建築したそうです。こちらも船越家同様、米子の町家の特徴を残す建物でした。特に高い天窓から光を取り込む工夫が印象的です。
坂口家外観 坂口家内部天窓

庭園も玉竜が敷き詰められた美しくも圧倒される庭園でした。
坂口家庭園

最後は、寺町にある心光寺を見学しました。こちらは県指定名勝にも選ばれている庭園で、仏教の教えを表していること、車尾にある国指定名勝「深田氏庭園」と共通点が多いことなどの解説を聞きました。
心光寺庭園 心光寺庭園で説明を受ける参加者

ツアー全体を通じて参加者からは、「地元のすごさを改めて知ることができた」、「もう少し市民自身が身近なよさ、宝に気づいてほしい」、などの声をいただきました。

掲載日:2020年3月4日