市長定例会見(平成29年10月17日)

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市長定例会見(平成29年10月17日)

 平成29年10月17日(火曜日)

 市長から

最近の動向について

  • コスタ・クルーズ社へのトップセールスについて  
  • 米子ゴルフ場カートナビゲーション導入について   
  • ガイナーレ鳥取 米子市ホームタウンデーについて   
  • ワーク・ライフ・バランス推進月間 記念講演会について

 質疑


幹事記者:
発表事項はないということでしたが、最初、伊木市長のほうから、最近の動向についてということでお話をいただければと思います。

市長:
今日は、フリートークということではありますけれども、最近の動向について、冒頭述べさせていただいた上でお話しできればと思っております。
まず、大きく4点お話をいたしますが、先般、10月の11日から13日にかけまして、コスタ・クルーズ社へトップセールスをするために境港からクルーズ客船に乗船をして釜山(プサン:韓国の都市)に渡り、また福岡まで帰ってくるという行程に出かけてまいりました。
これはご案内のとおりでございますけれども、今年24回寄港するコスタ社のクルーズ船が来年度の計画では5回に減少するという状況を受けまして、中海・宍道湖・大山圏域の市長会でトップセールスをかけるという大きな目的がございまして、先方の日本支社長、当日、日本支社長が風邪でお休みで、セールスマネジャーの方とお会いをしましたけれども、その辺の忌憚(きたん)のない意見交換をしながら、もう来年度は既に就航計画が決まっておりますので、再来年度に向けて、改めて境港に寄港する回数を増やしていただけるように話をしてまいりました。
いろいろ減少した理由については言われておりますけれども、私として一番印象が深いのは、やはり競争激化なのかなというところでございます。その競争激化というのには大きく2つございまして、一つは寄港地の魅力そのものの競争が始まっていると。境港の寄港地としてはオプショナルツアーが松江城や出雲大社、足立美術館、それから境港市内散策、これは水木ロード中心ですけれども、あるわけですけれども、各寄港地がそれぞれに魅力あるオプショナルツアーを組み始めている、その点が1点です。
もう一つは、地元の誘致合戦といいましょうか、誘致も熱気を帯びていると。金沢の港については石川県が補助を出しているというような形、補助の内容についてちょっと確認し切れませんでしたけれども、これは調べればまたわかることだとは思っておりますが、そういった財政支援もしながら誘致が始まっているという点、この2つの競争が始まったというのが大きな認識でございます。これに対しましては、できること、できないことがあるわけでございますけども、まず一つには圏域の魅力を改めて高めていきつつ、PRもしていかないといけないということが一番大きいと思っております。
先ほど申し上げたオプショナルツアーの4か所の中に、米子市が入っていないということも私は十分認識をしておりまして、圏域での活動ではありますけども、米子の市長としては、この米子市そのものの観光地の魅力を高める努力、これも重ねていかなければいけないなという認識を新たにしたところでございます。
コスタ社の話につきましては、この辺でとどめておきたいと思います。
 2点目は、これから先の話ですけれども、あす18日に米子ゴルフ場のカートナビゲーション導入についてのPRを行なわせていただこうと思っております。米子ゴルフ場は、米子市の所有するゴルフ場でございまして、株式会社チュウブさんによって今、運営がなされています。土日のお客さんの入りについてはかなりあるというふうに伺っておりますけども、もう一つは平日ですね、平日のお客さんがあとどれぐらい伸ばせるかというところだと思っております。
このたび、このカートナビゲーションを導入されまして、残り距離が測れるだけでなく、いろいろな連携といいましょうか、前の組、後ろの組のスコアが同時にわかるとか、コンペにもいろいろ使えるような仕組みだと聞いております。明日は、私は3ホールほど試打させていただきまして、その上で感想なり、そういったところをお話しできればなと思っているところでございます。
3点目でございますが、22日の日曜日にガイナーレ鳥取の試合が、米子のチュウブYAJINスタジアムで開催をされます。米子市といたしましては、米子市と、それから南部町、琴浦町とともに、ホームタウンデーということで市内の小・中学生を招待しまして、試合を一緒に地元として盛り上げていくというところでございます。連敗脱出に向けて、何とか地元から声援で後押しをしたいというふうに思っております。
最後、4点目ですけれども、今月がワーク・ライフ・バランスの推進月間となっておりまして、29日の日曜日に記念講演会を実施するところでございます。これについては既にリリースはしておりますけれども、ワーク・ライフ・バランスにそれぞれご見識のある皆さまからお話をいただきながら、私もちょっと参加させていただいて、お話をさせていただきます。このワーク・ライフ・バランスについての理解を深め、具体的な取り組みにつなげていきたいというふうに思っているところでございます。
私のほうからの情報提供は以上のとおりでございます。これも含めまして、皆さまとフリートークできればと思います。

幹事記者:
では各社、どうぞ。

 

米子ゴルフ場カートナビゲーション導入について

記者:
市長は、ゴルフはお好きなんですか。

市長:
もともとやっていたんですけれども、近年はもう忙しくなりまして、随分遠ざかっております。最後にやったのは2年前なんですけども、そのとき既にもう1年に1回か2回しかしてないような状態が続いていまして、ただ、米子市が米子ゴルフ場を所有しているということ、私はここに着目をしておりまして、住んで楽しい米子のまちという考え方の中にも、市内のど真ん中にゴルフ場があるという、このロケーションをどう生かすのかというのは大きなテーマじゃないかと思っています。なかなかないロケーションですし、それと、ゴルフは歩く距離が長くなりますので、夏場は最近ちょっと暑いですけども、特に今の季節ぐらいになりますと、健康にはよいということもございます。ですので、こうした環境をいかにまちづくりに生かすのかというのは非常に大きいテーマだと思っています。それもありまして、米子ゴルフ場の利用促進に一役買いたいという思いがございます。それで明日の企画といいましょうか、導入PRにつながったということでございます。

記者:
米子ゴルフ場は、以前は鳥取県内では唯一のパブリックのゴルフ場で、今はチュウブさんが運営しておられるということですけど、これはさっきもありましたけど、指定管理じゃなくて、貸しているという状態なんですね。

市長:
そうですね、賃貸料を年間5,000万円ぐらいでしょうか、それを米子市が受けて、それでチュウブさんが運営をしているという、細かい数字と正確な契約形態については、必要がありましたら確認をさせますので。

記者:
わかりました。またそれは別途伺います。

記者:
賃貸で、賃貸借契約を結んでおられるけども、やはりにぎわってほしいという思いは市としても当然あるわけですもんね。

市長:
そうですね。市として、まず直接的には安定した賃貸料が入ってくるということは大変重要なことだと思っています。やはりあそこがもしずっと赤字続きになりますと、以前も議会で若干議論があったと聞いておりますが、あのゴルフ場そのものをどうするのかという話になると思います。それはそれで、そのときにすればいいんでしょうけれども、先ほど申し上げましたように、市内のど真ん中にゴルフ場があるという環境を米子のまちづくりに生かすということがまず先決だろうと思っておりまして、こうしたPRなども通して市民の皆さま、あるいは周辺にお住まいの皆さまに米子ゴルフ場に来ていただいて、あそこの運営が安定的になるということが大切だと思います。それと、ゴルフ場に生えている松がたくさんあるんですけども、松くい虫の被害もかなり出ておりまして、毎年何十本、何百本と伐採もしておりまして、一方で植樹なんかもしています。ですから、そこの収支ははっきり聞いていませんけれども、おおむねその賃貸料については、そうした整備費用に充てておりますので、やはりある程度安定運営をされるということは、あのゴルフ場の維持につながりますので、それもありまして、今回の企画もその一つとして考えたわけであります。

記者:
そのゴルフ場なんですが、ゴルフする方にはなじみがあると思うんですけど、例えば市長の考えの中で、ゴルフ以外の何か活用方法とか、何か市民に親しんでもらうための方法としてこういったのをやっていきたいなとか、何かお考えとかってないですか。

市長:
ゴルフ以外でいいますと、やはりクラブハウスの利用については何らかの余地があるのではないかと思います。例えば雨が降ったり雪が降ったり、ゴルフに適さない天候になったときに、あそこはずっと空きっ放しという状況が生まれますので、あのクラブハウスを利用した何かパーティーなり、いろんなイベントなり、それはあり得るのではないかと思っております。しかしやはり、まずゴルフを多くの人に親しんでもらいたいと。特に今、若年層のゴルフ人口が減少していると聞いております。ですので、若い方にいかに最初の導入のところでゴルフを親しんでもらう環境をつくれるかと。あと、社会人とかになれば、それは自分の自腹でやってもらうことになるんでしょうけど、例えば学生さんとか、そういった方に最初の導入のところを何か今後支援できることがないかどうかについては、私の頭の中にはあります。これから企画としてできる余地があると思っています。

総務管財課財産管理係長:
先ほどのゴルフ場の契約形態ですけれども、建物、それから土地の賃貸借契約をさせていただいています。

記者:
賃貸借料は。

総務管財課財産管理係長
貸付料は、税込みで年間5,760万円です。

記者:
いつからですか。

総務管財課財産管理係長
現契約は、平成29年4月1日から平成39年3月31日までの10年間の契約になっています。

記者:
平成29年から、じゃあ結び直したわけですかね。

総務管財課財産管理係長
そうです、このたび、10年ということで契約を更新しました。その前は、平成18年から平成29年3月31日までの、変則ですが、11年間ということになっていました。

記者:
じゃあ、賃貸借料が発生していても、そのゴルフ場、さっき市長がおっしゃったような松の木の維持管理みたいな部分は市のほうで見ておられるという形ですか。

総務管財課財産管理係長
はい。市のほうが松は見ております。

記者:
市長、ゴルフのベストスコアはどれぐらいなんですか。

市長:
98ですね。

記者:
100は。

市長:
100は2回切ったことがありますけど、大体100台ですね。

 

アール・ヌーヴォー期のガラス工芸品「井上幸夫・英子コレクション」について

記者:
寄贈を受けたガレの今の現状について、先ほど米子市の魅力アップ、観光の魅力アップというのに一つ、役に立つ話だと思うんですが、今どのような状況でしょうか。

市長:
今はまだ美術館の中に保管していると聞いています。今後、アジア博物館に移管して、あちらに展示する計画がありますけれども、まだ十分にどういう形でというのが詰まってないのではないかと聞いております。

記者:
例えばアジア博物館さんのほうに場所がないとか。

市長:
場所はつくっていただけると思っていますけれども、ああいったものを展示するには、それなりの内装があったほうが、やはりガラス細工は光の当て方とか、そういったもので大きく魅力の出し方が違ってきますので、そういったところまでできるだけやっていただきたいなという希望は持っておりますけれども、そこは相手のある話ですので、これから詰めていかないといけないと思っています。

記者:
今の段階では、まだ話し合い中。

市長:
はい。保管してもらうということまでは決まっているんですけれども、具体的な展示方法とか、入場料をどうするのかとか、そういったことまでは、米子市としてどこまで言えるかというのもありますし、ちょっとそこまではまだ詰まってない状態があります。

 

産業廃棄物最終処分場建設計画について

記者:
産廃処分場の全協(米子市議会全員協議会)の件は、今どんな状況なんでしょうか。

市長:
今、淀江の漁協さんと調整中です。同時並行で全員協議会についても開催できるように努力中ですが、順番としまして、まず淀江の漁協さんと話をして、それを受けて議会のほうと日程調整に入るという考え方で今動いております。

記者:
その漁協との調整というのは、市がじゃなくてセンター(公益財団法人 鳥取県環境管理事業センター)にという話でしょうか。

市長:
基本はセンターですね。ただ、市に対してもアクションが欲しいということでございますので、それは市としても、必要であればきちっと対応するというスタンスの中で今、対応しているところでございます。

記者:
先日、漁協を含む7団体から申し入れしたというのが県と市、そして市議さんのほうにも渡ったというふうに聞いていますけど、そこら辺はごらんになられましたか。

市長:
そうですね、ええ。

記者:
それを受けてどんなような感じでしょうか。

市長:
特に最後、回答を求められていなかったんですけれども、そういう申し入れに対してどういうふうに考えているかというのは、回答書を作成して、できるだけ早い時期にお返ししておこうと思って、今、担当課で準備をしているところでございます。

記者:
全員協議会に出すべきだった(意見照会に対する県知事への)回答案の内容が、その団体さんが言われる、ちょっとこう事実と異なる部分があるというふうな形で、それは回答じゃないですが、知ってほしいという形で報道各社にあったんですけど、そこら辺はどういう感じですか。

市長:
センターの対応の部分については、あくまでセンターでフォローしていただく必要があると思っていますので、その部分について、米子市としては事実を受けとめると、あるいはセンターの回答を待つということになると思います。そういったことも含めて、米子市として対応できる回答はさせていただくということです。

 

市長就任から半年を経過した感想について

記者:
市長に就任されて半年だと思うんですが、今までの成果とか今後の課題とか、その辺はどのようにお考えでしょうか。

市長:
そうですね、就任当初からのスタートダッシュ、これは非常にうまくいったのではないかと思います。これは中身として難しい話だったなあとか、そういうことはあるにせよ、着手すべき課題については一通り、ほぼ着手できたのかなというふうに思っています。それは、成果が出ているということではなくて、これまで積み重ねてきた懸案事項とか、そういった課題に対して、まず一歩踏み出すということは、この半年の中でできたと思っています。
今は、これからの半年は、やはりそれらを解決していくための市役所内部の組織体制をいかにつくっていくのか、これだと思っています。就任が4月の下旬でしたので、既にできていた組織体制と当初予算の中で今、動かざるを得ないところがございますので、新年度予算に向けて体制の見直しなどを含めて今、中のことを検討しているところでございますので、そういう意味でいきますと、半年ではありますけれども、順調に推移しているのではないかと思っております。

記者:
外から来られて、カルチャーギャップみたいな、何か感じられるようなこととか、その辺はいかがでしょうか。

市長:
そうですね、印象としては、これまで長きにわたって行財政改革というものをやってきましたので、新しいものへの取り組みに対する勇気とか、一歩踏み出す気持ちというのが十分ではないなという印象を持ちました。これはやはり文化を変えていかないといけないと思っていまして、課題に対してもそうですし、将来に向けてのビジョンに対してもそうですけども、新しいチャレンジというものをやっていかないといけない、そういう文化に米子市役所を変えていかないといけないなという思いは非常に強く持っています。

記者:
そういう気持ちが十分でないというのは、ベテランの職員だけなのか、むしろ若い人もそうなのか。

市長:
世代別でいえば、総じてそういう傾向はあると思っています。ただ、若手の研修会だとか、あるいは中堅どころの世代のスタッフなどもそうですけども、一つきっかけをつくれば、やるぞという雰囲気は、十分私は感じています。先般も若手と一緒に懇談をしたりする機会があったんですけども、非常にやる気に満ちた職員がたくさんいましたので、そういう職員を中心に、これから市役所の雰囲気を変えていく、それがそれぞれの世代でそれぞれに、そうでなかった職員にも伝わっていけばいいなと。いずれにしても先頭を切る各世代のリーダーというのは必要ですので、ベテランはもちろん、中堅も、そして若手も、それぞれの各世代で雰囲気を盛り上げてもらうような、そういう動きを私としては促したいと思っています。

幹事記者:
各社、よろしいでしょうか。それでは、ありがとうございました。

市長:
ありがとうございました。

 

 

掲載日:2017年10月20日