20歳の門出を祝う
自覚も新たに大人の仲間入り

今年の新成人の旅立ちを祝う「米子市成人式」は、参加者がより出席しやすいようにと1月3日に行いました。約1,500人の新成人が出席し、誓いも新たに大人の仲間入りをしました。
1,715人が新成人に
今年の新成人は、昭和59年4月2日から昭和60年4月1日までの間に生まれた人で、米子市では、男913人、女802人の1,715人が新成人を迎えました。
「米子市成人式」は、新成人を中心に組織された「米子市成人式実行委員会」で内容を話し合い、式典と交流会を実施しました。また、今年は1月3日に行うことで出席者の増加が見込まれ、式典の様子をスクリーンで見ることのできる会場も設けました。

式典は米子市文化ホールで行われ、満員の新成人を前に、野坂市長が激励の言葉を述べました。
「式辞」

本日成人式を迎えられた1,715名の皆様、おめでとうございます。心からお慶びを申し上げます。
このよき日、多数の来賓のご臨席をいただきまして、盛大にお祝いの式典をあげることができますことは、この上ない喜びであります。
さて、こんにち国内外の情勢は、決して明るいものばかりではありません。
世界に目をやりますと、イラクでは依然として不安定な状態が続いております。平和な世界にはまだまだ隔たりがあります。国内に目を移しますと、依然として景気の低迷が続いております。そのために起こる雇用の停滞は、皆様にとっても大きな問題であります。これらの国内の諸問題は国民をあげて解決に努めなめればなりません。問題解決の原動力は、本日成人式を迎えられました皆様であります。皆様一人ひとりの力が新しい社会をつくっていくのです。皆様は新しい国づくり、社会づくりをしていく強大な力を手にされました。その力が選挙権であります。選挙権を手にされた喜びと責任を自覚しながら、わが街、米子市民の一員としての誇りと、よりよい米子を目指す市民としての使命感を持っていただくよう希望します。あわせて、他人を思いやる豊かな心で明るい社会づくりに参加してください。
今年、米子市は淀江町と合併いたします。淀江町は妻木晩田遺跡をはじめとして、古くからの歴史に裏付けられた、すばらしい文化の町であります。その淀江町と、商業都市米子の活力を合わせた文化と経済を誇る新しい米子市が誕生します。この新しい米子の街づくりにも、皆様の若い力が是非とも必要であります。
終りになりましたが、本日の成人の日を機会に、皆様を今日まで手塩にかけて育ててくださったご家族の方々に対し、また、常に皆様を見守りご鞭撻くださった多くの方々に、今一度感謝の意を表していただきたいと思います。皆様がたのさらなるご発展とご多幸を祈念し、お祝いの言葉といたします。
これを受けて新成人を代表し、記念感想文で最優秀賞を受賞した梅田義也さんが、これまで支えてくれた人たちへの感謝の気持ちをこめた誓いの言葉を述べました。
「新成人誓いのことば」

本日、私たちが、成人としての第一歩を踏み出すにあたり、このような盛大な式典を開催してくださいましたことは私たちにとって一生忘れることのない感激です。
野坂市長様をはじめご来賓の皆様から、心に染みるご祝辞、はげましのお言葉をいただき本当にありがとうございました。
私たちは成人式という大きな人生の節目を迎えるにあたり、これから変わりゆく社会の中でどのような夢や希望を持って生きていくのかを考えるよい機会だと思い、身が引き締まるのを感じます。
最近一番強く心に思うことは、自分は本当に今まで多くの人々に支えられ、教えられてここまで成長できたということです。以前、祖父が酒の席で私と弟に「わしは二人のことを、失敗してもいいから真っ直ぐ育てと神様に毎日願っているのだ」と言ってくれました。多くの人が支えてくれています。
また、社会の一員であるという事も深く自覚しなければなりません。私達には、権利と義務、自由と責任があります。権利を主張するなら義務を果たしましょう。自由な言動には責任をもちましょう。大人になるという事、人と人との繋がりを大切に思うこと、世間を知ること、そうすることにより心と心の繋がりの良さというものが分かってきます。私は今の社会を見て、もっと大きな視点でこの国や世界を捉え、考え、そして行動していきたい、自分の将来をしっかりと見据えて、強い意思を持ってこれから生きていきたいと思います。
今日この感激を私たちの人生に活かし、名実共に成人となることを決意して誓いの言葉とします。
…「成人式記念感想文」
式典が終わると、会場をビッグシップに移し、交流会が開催されました。
交流会では、久しぶりに出会う旧友と語らう場の雰囲気作りとして、中学校区ごとのテーブルが設置されました。
成人にちなんだゲーム大会も行われ、新成人の皆さんは、懐かしい恩師や同級生と再会し、一緒に成人となることを祝い合い、和やかな時間を過ごしました。

掲載日:2005年2月7日