平成20年成人式記念感想文表彰作品を発表します

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平成20年成人式記念感想文表彰作品を発表します

…表彰作品を発表します

成人式の記念行事として募集していた記念感想文に、学生や社会人の新成人25人の応募がありました。
審査の結果、次の3作品を表彰作品に選び、成人式式典で表彰しました。

【最優秀賞】

「二十歳になって」 … 中本 智也さん

【優秀賞】

「成人となって」 … 本間 仁志さん

【入選】

「成人とは何か」 … 宇津本 圭佑さん

 表彰作品

【最優秀賞】

「二十歳になって」

中本 智也

現在、私は陸上自衛隊に勤務していますが、その勤務の中で、これまで多くの人と触れ合いました。その中には、新潟中越沖地震の被災者のかたがいます。
今年の7月、初動派遣隊として早朝から訓練をしていると、「新潟で地震発生」と連絡が入りました。私はその時、災害派遣に行けば友達に自慢できるという安易な気持ちが頭をよぎりました。出動準備を完了し、連隊長に災害派遣出動の報告を終えると一路新潟へと出発しました。
現地に到着すると、被災地で目にしたものは、とても笑顔で話せるものではありませんでした。手にしていたインスタントカメラをかばんに収めてしまいました。
多くの家屋が倒れ、道路には段差や亀裂ができ、あるところでは道路が半分以上崩れてなくなっていました。そんな状況の中で、私たちは被災者のために給食支援隊として14日間に及ぶ給食支援業務を行なうことになりました。遠く米子から見知らぬ土地での慣れない給食支援業務は、本当に疲労困ぱいの連続でした。被災者の給食には、温かくておいしいものを提供するようにと派遣隊長の指示もあり、気の抜けない毎日でした。
そんな私たちを支えてくれたのは、被災者の皆さんの笑顔と「ありがとう」という言葉でした。
今回より規模の大きい地震が3年前にあった時もそうです。被災者の人たちは、辛い目にあっているのに、それでも私たちに笑顔で答えてくださり、逆に私たちが励まされました。
ある時は、年配の男性から「毎日ありがとう」と言って差し入れをいただいたり、幼稚園児は「自衛隊さん、ありがとうございます」と可愛らしい声で、手を振ってくれたりしました。
こうした体験から、私は感謝することの大切さを知りました。このような感謝の気持ちを大切にしながら、人は支えあって生きているんだと思います。そして私が思ったことは、ここまで育ててくれた両親や支えてくれた友人たちに、感謝したいということです。高校生の頃、母の作ってくれた食事をまずいとか食べたくないとか毎日のように言って母を困らせていました。しかし、母は毎日私のために弁当を作って持たせてくれたり、毎日、部活で遅く帰る私を待っていてくれて、温かい食事を準備してくれていました。その他にも、洗濯物や身の回りのことをしてくれていました。こうして、親元を離れ、自衛隊員としてすべて自分のことは自分でする自衛隊生活で、改めて親のありがたさ、大切さを知ることができました。災害派遣で得たこの貴重な体験から私は少し成長できたように思えます。
あの時、新潟で出会った被災者のかたたちの、前向きに頑張る姿と、笑顔と、「ありがとう」の言葉を胸に秘め、社会人として自衛隊員として、立派な大人になれるよう日々成長していきたいと考えます。

【優秀賞】

「成人となって」

本間 仁志

私は、今年成人式を迎えるにあたって3つのことに取り組んでいこうと考えています。
ひとつは、一社会人として子どもたちの手本になるようにすることです。最近では、親に甘やかされて育つ子どもが非常に多く、その結果自分さえ良ければ良いという考えの子どもたちが多くなってきたと思います。私には今年5歳になる妹がいます。最近は母親の教育が良いのか、言われたことをしっかり理解できるようになってきました。
しかし、甘やかせばわがままを言って両親を困らせます。だから、私は成人を迎えるのに良い機会だと思い、妹や子どもたちの手本になれるように取り組んでいこうと思います。
2つ目は、ボランティア活動に取り組もうと思います。なぜボランティア活動に取り組もうかと思ったかというと、私は時々母校の剣道部を訪れ、後輩たちに剣道を教えています。その時に、人の役に立つのも良いものだと思ったからです。自分にできるボランティア活動といえば、今は剣道を教えることぐらいですが、少しずつ頑張って取り組んでいこうと思います。剣道を教えた後輩たちが、試合で結果を出してくれたり、教えたことが試合に出せたらすごく嬉しく思え、役に立てたと実感できるからです。
最後の3つ目は、選挙に参加していくということです。今までは、選挙権もなく政治に関して無関心、無関係でした。しかし、20歳になったら選挙権が与えられ、選挙権の意味とは、1人の大人として国民として国のことを考え、今よりさらに良くしていくということであると思うので、投票には積極的に参加して棄権などすることがないように、友人を誘い合って参加したいと思います。
今の若者たちの中には、自分の都合が悪くなると大人が悪いからだとか、陰湿ないじめを平気で行なったり、公共の場を汚したり壊したりする人がいます。当たり前である挨拶すらできない現状です。
私はまず、今まで述べたことを少しずつ実践していこうと思います。そうすることによって、自分という人間性が見えてくるだろうし、そういう若者を見て大人たちは感心し、または反省して、今より社会は良くなっていくのではないかと思うからです。

【入選】

「成人とは何か」

宇津本 圭佑

成人とは何か。私は「成り立った人」ということだと思います。私の言う「成り立った人」というのは、自らの足で立ち、自らの手で探り、自らの意思で歩み、自らの意思で掴むことができる人のことを指します。自らの足で立つとは、誰に頼るでもなく生活を送ること。自らの手で探るとは、誰にそそのかされるでもなく信じれるものを見つけようとすること。自らの意思で歩むとは、誰に示されるわけでもなく信じる道を進むこと。自らの意思で掴むとは、誰に影響を受けるでもなく欲したものを手に入れること。要するに、自分の中での「成り立った」という言葉の意味合いは、一言で言えば「自立」だと思います。
ここで深く考えてみたいことは、「自立」とは何かということです。親元を離れ社会で生活すること。これが「自立」という人は多いと思います。ですが、それが「自立」だとは思いません。なぜなら、親元を離れ社会に出たとしても、それが自分として立っているとは言えないからだと思います。私が思う「自立」とは、自分として立つ、自分らしく生きるということだと思っています。自分らしくと言っても、好き勝手にということではなく、自制心で保たれた本当の自分を指します。
自制心がなければ「自立」ということ以前に、社会に生きる人間としての資格の有無を問う問題になります。そして、本当の自分とは、夢を抱きその夢に向かっていく自分だと思います。
成人とは何か。自覚し、自制し、自負し、自流で自立した人だと自分は思います。成人式を迎えるにあたり、私は成人としての自覚を持たなければならないと思っています。すぐには無理でも、これから少しずつ着実に抱いていこうと思います。こんなふうに思えるのは、これから生きていく自分を導く確固たる夢があるからだと思います。考えてみれば、高校卒業後の2年間は、自分にとって夢を追うための2年間だったと思っています。
私は、成人を迎えるにあたって大切なことが2つあると思います。それは、夢を持つことと深く考えることです。社会のためという様な、重々しく気構えたことを考える必要などないと思います。そんなことを考えなくても、夢を持ち、夢のために努力すること自体がすでに社会貢献になっているのではないかと思っています。だから私は、夢を持つことが大切だと思います。また、成人とは何か。というような何気ないことを考え、自分なりの答えを出すことの難しさ、その意味を知るということです。私は自分にとっての成人という意味を「成人とは何か」と問うことで、自分なりに見つけたいと思います。

掲載日:2008年1月16日