ポリオ予防接種・病気の説明とワクチン

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ポリオ予防接種・病気の説明とワクチン

ポリオ予防接種・病気の説明とワクチン

ポリオ(急性灰白髄炎)とは

「小児マヒ」と呼ばれ、わが国でも1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在は、予防接種の効果で国内での自然感染は報告されていません。しかし、現在でもインド、パキスタン、アフリカの一部などではポリオの流行があることから、これらの地域で日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ってくる可能性があります。また、2005年には、いったんは野生ポリオウイルスによる発症者の報告がなくなったインドネシアにおいて、再びポリオが流行するという事態が生じています。

ポリオウイルスは、ヒトからヒトへ感染します。感染したヒトの便中に排泄されたウイルスが、口から入りのどまたは腸に感染します。感染したウイルスは3~35日(平均7~14日)腸の中で増えます。しかし、ほとんどの場合は、症状が出ず、一生抵抗力(終生免疫)が得られます。症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染が広がり、麻痺を起こすことがあります。ポリオウイルスが感染すると100人中5~10人は、カゼ様の症状があり、発熱を認め、続いて頭痛、嘔吐があらわれ麻痺症状が進行します。また、感染した人の中で、約1,000~2,000人に1人の割合で麻痺を起すことがあります。一部の人には、その麻痺が永久に残ります。

不活化ポリオワクチン

不活化ポリオワクチンは不活化した(殺した)ウイルスからつくられています。
「不活化ワクチン」は、ポリオウイルスを不活化(殺し)、免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性をなくしてつくったものです。ウイルスとしての働きはないので、ポリオと同様の症状が出るという副反応はありません。(ただし、発熱等、不活化ワクチンでも副反応が生じることがあります。)その他、百日咳や日本脳炎のワクチンが不活化ワクチンです。
不活化ポリオワクチンは、生ポリオワクチンよりも、副反応のリスクは低くなりますが、免疫の持続期間が短いため、生ポリオワクチンよりも接種回数が多くなります。

副反応について

不活化ポリオワクチンの国内臨床試験でみられた副反応は、注射部位の症状として疼痛(痛み)、紅斑(赤み)、腫脹(腫れ)などの全身の症状として発熱(37.5度以上)、傾眠状態(うとうとした状態)、易刺激性(刺激に対して反応しやすい状態)などです。
また、非常にまれですが、ショック、アナフィラキシー様反応(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと)、けいれん等の重大な副反応が生じる可能性があります。このような症状が認められたり、疑われたりする場合は、すぐに医師に申し出てください。

掲載日:2012年9月3日