2度にわたって談合情報が寄せられ、談合情報どおりの企業が最低金額を提示したため落札保留としていた「(仮称)市道皆生6丁目3号線改良工事」(平成20年1月22日入札執行)の工事希望型指名競争入札について、平成20年2月4日に入札参加者に対するヒアリングを行なった上で、米子市公正入札調査委員会(委員長:角 副市長)を2月14日に開催しました。
この委員会で、「談合の事実があったことを確認することができないが、談合の疑いを払拭できないため、今回の入札を無効とし、改めてメンバーを替えて入札を行なう」ことを決定しましたので、お知らせいたします。
なお、この入札は、平成19年11月13日に入札した際にも談合情報が寄せられ、談合の疑いを払拭できないことから無効とし、入札参加者9社以外を対象とした上で、平成20年1月22日に再入札を行なったものでした。
米子市公正入札調査委員会 審議概要
入札参加者全員が談合のあったことを否定しており、工事内訳書の内容についても、明らかに談合があった事実は確認することはできなかった。
しかしながら、入札参加対象者が19社もいるのに、その中の1社を正しく最低金額提示業者として指摘されるということは、確率論から言っても当て推量でできるものではなく、談合があったという疑いを払拭することができない。
そのため、談合に対しては厳しく対処する立場から、この疑いを払拭できない限りは、今回の入札を無効とし、改めてメンバーを替えて入札を行なうことが適当と考える。
今後の予定
この工事は、平成19年度内に工期を確保することが困難であるため、平成20年米子市議会3月定例会で平成20年度への繰越予算とする議決を得るように手続きをし、平成20年度に再発注の予定です。
その際の入札に参加できる者は、次のとおりとします。
- 今回及び前回の入札参加者を除く、土木C級の市内業者(対象:14社)
- 土木B級の市内業者(対象:18社)
(今回と前回の入札参加者を除く土木C級の業者は、これまでの2回の入札に入札参加申込みをしていないため、対象業者をB級まで拡大します。)
これまでの経過
前回の入札
年月日 |
事実経過 |
平成19年
10月29日
(月曜日) |
「米子市ホームページ」で、入札物件を公開
公開後、対象業者28社中、12社が入札参加希望。
希望者多数のため、希望者の2割にあたる2社を非指名とし、残る10社を指名。
うち、1社は指名後に辞退したため、9社から入札書の郵送があった。
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11月10日
(土曜日) |
報道機関から、この入札について談合がされている旨の情報が寄せられる。 |
11月13日
(火曜日) |
入札執行
入札の結果、談合情報どおりであったため、落札保留
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12月18日
(火曜日) |
公正入札調査委員会を開催
入札を無効とし、改めてメンバーを替えて入札を行なうことを決定。
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今回の入札
年月日 |
事実経過 |
平成20年
1月7日
(月曜日) |
「米子市ホームページ」で、入札物件を公開 |
1月10日
(木曜日) |
有資格者19社中5社から、入札参加希望の申し出 |
1月11日
(金曜日) |
5社を指名し、各社に通知 |
1月21日
(月曜日) |
談合情報が匿名者から寄せられる。 |
1月22日
(火曜日) |
入札執行
入札の結果、談合情報どおりであったため、落札保留
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1月23日
(水曜日) |
入札参加者から工事内訳書の提出 |
2月4日
(月曜日) |
入札参加者に対して、入札金額積算方法などのヒアリングを実施 |
2月14日
(木曜日) |
公正入札調査委員会を開催
入札を無効とし、改めてメンバーを替えて入札を行なうことを決定。
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掲載日:2008年2月15日