よなごびと第55回「辻聡さん・辻洋江さん(子ども食堂「ネバーランド」 フードバンクよなご)」

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よなごびと第55回「辻聡さん・辻洋江さん(子ども食堂「ネバーランド」 フードバンクよなご)」

”地域の「じぃじ」と
「ばぁば」になりたい”

子ども食堂「ネバーランド」 フードバンクよなご  辻聡 さん 辻 洋江 さん

子ども食堂とは、子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂です。貧困の子どもだけが対象ではなく、食を通じて地域がつながる場所として、全国で7000か所以上の食堂が運営されています。
辻さん夫妻は2017年に子ども食堂を米子市内で立ち上げました。当時、鳥取県西部地区で初の開設となりました。近年、子どもを取り巻く環境が複雑になり、欠食や孤食が問題になる中で、「自分たちの子育てもひと段落したので、子ども食堂ならできると思って」と振り返ります。

季節や行事を意識して、飾り付けなど工夫が凝らされている

食堂は今年で7年目を迎えます。地元企業などからの寄付で集まった食材を使い、彩りや栄養が考えられ、子どもが楽しく食べられるよう工夫されています。「食べることが楽しめれば、生きることを楽しめる。食の力ってすごいんです」と妻の洋江さんはほほ笑みます。また、「子ども食堂は貧困の子どもだけのものと勘違いされますが、それは違います。食堂を通して、親が少しでもゆとりのある子育てができるように支援したいです」と思いを語ります。

コロナ禍では会食は避け、お弁当を作って配った

2年前には「フードバンクよなご」を立ち上げ、寄付された食品や食材を提供する活動も始めました。「子育ては一人ではできません。困ったときは『遠くの親戚より近くの他人』です。子育てをがんばる親御さんたちに手を差し伸べられる、地域の“じぃじ”と“ばぁば”になりたい」と夫妻は前を見据えます。

掲載日:2023年5月26日