”お客さまに
笑顔や元気を届けたい”
朝花さんは、米子市出身の演歌歌手です。柔らかな雰囲気や話し声からは一変、舞台に立つと、伸びやかで迫力ある歌声と凄まじい表現力で演歌を歌い上げます。19歳でデビューを果たし、今年の5月で5周年を迎えます。
朝花さんが歌と踊りを始めたのは3歳のとき。大衆演劇を嗜む祖母・彩さんに手ほどきを受けました。「祖母の経営するカラオケ店で、お客さまの歌に合わせて扇子を振る私を見て、教えようと思ったようで」とほほ笑みます。
彩さんと二人三脚で稽古に打ち込み、地元・淀江の舞台に立ち続けた子ども時代。時に厳しい稽古にも、「辞めたいと思ったことは一度もない」と朝花さん。「舞台は自分が一番生き生きできる場所」と目を輝かせます。幼いころから演歌が大好きで、友人とは好きな曲の話が合わなかったと笑い、「日本の景色の美しさや物語を情感豊かに表現できるのは演歌ならでは」と、その魅力を語ります。
ふるさと・米子のご当地ソングもさることながら、親子の情愛から男女の純愛など歌の幅を広げる朝花さん。「大きな夢は座長公演。それに向けて、殺陣や喜劇も勉強します」と声を弾ませます。「お客さまに笑顔を届けたくて舞台に立っています。コロナで大変な日々が続きますが、歌の力で元気づけたいです」と、今は亡き祖母から受け継いだ舞台への情熱を胸に、全国津々浦々を巡ります。
掲載日:2023年1月27日