よなごびと第43回「青已はなねさん(画家)」

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よなごびと第43回「青已はなねさん(画家)」

”人の心に寄り添えるような
絵を描きたい”

青已はなねさん写真

青已さんが絵を描き始めたのは8年前。きっかけは、スケジュール帳に予定を書くために買った青いボールペンでした。その書き心地の良さに、文字だけでは書き足りず、絵を描き始めた青已さん。「毎日描き続ける私に、夫が、せっかくだから他の人にも見てもらおうと言ってくれて」と、描き始めて3か月後には市内で初の個展を開催しました。

青已さんの絵の特徴は、青一色で描かれる緻密な線画。「他の色も試しましたが、青色が一番しっくりきました」とのこと。多く描かれる動物の絵は、実物や写真を見ながらではなく、全て想像で描くのだそう。「これはライオンですか?と聞かれると、ライオン風です、と答えるしかない」と青已さん。子どものころは絵を描くよりも、本を読んで想像を膨らませるのが好きだったと言います。

0.35ミリの青いボールペンで緻密な線画を描く

青已さんが絵を描き続ける原動力は、絵を見てくれる人の心に寄り添いたいという思い。「絵を見る時間は、見る人が自身の心と対話できる時間」であり、「私の絵を見ることで、少しでも穏やかな気持ちになってもらえたら」と青已さんはほほ笑みます。

見る人の心に寄り添えるよう、動物の表情は大切にしている

海外でも個展を開催するなどグローバルな活動を広げる青已さんの拠点は米子。「生まれ育った米子を、もっと楽しいまちにしたい。海外で得たものは米子での活動に生かし、表現したい人が表現できる場を米子にもっと増やしたい」と目を輝かせます。

掲載日:2022年5月27日