よなごびと第35回「難波範行さん(鳥取大学医学部附属病院 ワークライフバランス支援センター長)」

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よなごびと第35回「難波範行さん(鳥取大学医学部附属病院 ワークライフバランス支援センター長)」

”人生設計があってはじめて
ワークライフバランスは決まる”

     難波さん バストアップ画像 

医療都市米子の中心的存在ともいえる鳥取大学医学部附属病院。勤務する職員を支えるため、約10年前に設立されたのがワークライフバランス支援センターです。難波範行さんは2年前に病院の小児科に着任し、昨年4月に支援センター長に就きました。

医師の世界でも、働き方を見直す必要性が高まっています。研修医の制度が変わり、忙しい診療科に医師が集まらなくなったことや、女性医師の増加など、働き方に対する価値観の変化が背景にあると難波さんは言います。

交流会の様子

センターは、こうした時代の変化に伴うさまざまな相談に対応しています。子育て世代に対しては、夫婦共働きが増える中、「仕事も家庭もしっかり取り組もうとすれば、1人で抱え込むのは無理。センターができることは手伝いたい」と必要な支援について模索します。

一方で、医師は職業柄か、責任感が強く自分を追い込んでしまいがちなんだそう。「つらいときはつらいと言える文化を定着させたい」と難波さんは考えます。

今後、センターでは「仕事人としてどう生きていくか」といった人生設計の相談に力を入れていきたいと難波さんは言います。「どう生きたいか、どう働きたいか、そういった人生の青写真があってはじめて、ワークライフバランスは決まっていくものだと思います。働く皆さんが自分のために正しく力を発揮するため、支援していきたいです」

気分転換の趣味にヴァイオリンを演奏する難波さん

掲載日:2021年10月29日