よなごびと第26回「楠ゆずはさん・なづなさん(野鳥研究)」

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よなごびと第26回「楠ゆずはさん・なづなさん(野鳥研究)」

” さえずりを聞くだけでも
鳥の世界が見えてきます ”

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ジョウビタキという鳥をご存じですか?冬の渡り鳥として日本の市街地でも観察できるスズメよりも少し小さな鳥です。近年、国内での繁殖が拡大しており、大山でも平成28年に繁殖が確認されました。
野鳥の研究をしている楠ゆずはさん(高1)となづなさん(中1)は、ジョウビタキの繁殖の研究で日本鳥学会高校生部門の最優秀賞を受賞しました。

 ジョウビタキ

二人が野鳥観察を始めたのは、ゆずはさんが小学2年生のとき。児童文化センターのバードウォッチングクラブに参加したことがきっかけで、鳥の世界に興味を持つようになりました。「恋の歌を歌っていたり、愛情いっぱいの子育てをしていたり。身近な場所でもさまざまな場面に出会える」と、ゆずはさんは野鳥観察の面白さを語ります。

そんな二人はジョウビタキの新たな研究に夢中です。ゆずはさんは本来の繁殖地であるロシアと大山での繁殖生態の違いに着目。なづなさんは雄のさえずりを調べるため、録音機を購入し、音声解析をしています。「まだ知られていない鳥の生態の一部を明らかにし、鳥の保護につなげたい」と二人は声を揃えます。

 調査の様子

本格的な研究に取り組む姉妹ですが、鳥の研究は趣味として続け、ゆずはさんは助産師、なづなさんは介護関係のロボットの開発者を夢見ます。「鳥は今では生活の一部。今後も研究を続けたい」と二人は目を輝かせます。

掲載日:2021年1月21日