よなごびと第15回「秋鹿洋子さん(いただき伝承クラブ 代表)」

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よなごびと第15回「秋鹿洋子さん(いただき伝承クラブ 代表)」

具材を混ぜて、愛情ひとさじ。
懐かしくてほっとする味を残したい

いただきを持ってほほ笑む秋鹿さん

油揚げの中に野菜とお米を詰め、だし汁でじっくり炊き上げた、弓浜半島を中心に当地につたわる郷土料理「いただき」。
秋鹿さんは、そんな「いただき」を保存、伝承しようとしているお一人です。毎月、崎津公民館で実施される料理クラブと並行しながら、地域に伝わる味を残すべく「いただき」の普及に取り組んでいます。

「いただき」という特徴的な名前の由来には諸説あり、「大山の頂の形=ありがたい存在」だとか、「頂くもの=ごちそう」という意味だとか。 
「地元の人たちにとっては、普段のちょっとした“ごちそう”という存在でした。私が子どもの頃の運動会のお弁当は、みんな『いただき』だったのよ」と、当時を懐かしみます。

  いただきの画像

昔は各家庭に伝わるさじ加減で作っていたので、レシピがほぼ存在せず、あったとしても単位や道具が現在と異なります。伝承活動に当たっては、それを現代風のレシピにアレンジする作業が一番の苦労だったそう。志を同じくする仲間と、失敗を繰り返しながら試行錯誤を重ねたそうです。

秋鹿さんは「作り方は喜んでお教えするので、気軽に問い合せてほしい。冷凍できるので、作り置きにも便利よ」と、ほほ笑みます。出来上がった「いただき」は、ふわっと炊き上がり、中からじゅわっとあふれ出すおいしいだし汁が口いっぱいに広がります。  いただきレシピ

掲載日:2020年2月28日