令和2年成人式を開催しました

「新成人 お礼と誓いのことば」

私たちの人生の門出となるこの機会に、このような素晴らしい式典を開催してくださいましたこと、そして、伊木市長をはじめ、多くの皆様からの心に染みるご祝辞、励ましの言葉をいただきましたこと、新成人を代表して心より感謝申し上げます。

本日、令和2年1月3日、私は成人式を迎えました。

あっという間の20年間でしたが、思い返すといろいろなことがあった20年間です。

私は小・中・高と、楽しく何気ない日常を送ってきたと思います。特に高校では、部活動で仲間と苦楽を共にし、家族の応援や友人に支えてもらい、ここまで成長することができました。

高校卒業後は、進学する人や社会で働く人など、進路がそれぞれとなったことで、ずっと一緒だった友達とも離れ、今までと全く違う環境となり、戸惑う日々もありました。

一昨年、私は大学へ進学しました。将来は教師になることをめざして、勉学に励む日々を送る中で、私を支えてくれる周りの人がいてくれることのありがたみを実感しています。

大学で教職に向けて学ぶ中で、二十歳を迎え、成人としての自覚を持ち始めたことによって、感謝の気持ちはより一層高まっています。

憧れを抱き、夢や目標に近づくためには、良いことや楽しいことだけでなく、苦しいことや難しいこともあると思います。大学の授業を受ける中で、教職に対する厳しい部分が見えてきてしまったことによって、私は本当に教師になることができるのか、自分が教師に向いているのか、そう不安に思うことがありました。また、教材研究を通して、授業準備をするなどの教える側としての教師の大変さも実感しました。そんな時に、家族から応援してもらったり、友人に相談に乗ってもらったりしたことで、本来の目標に向けての気持ちを持ち直すことができました。

私は、夏休みに地元の小学校でスクール・インターンシップに行かせてもらう機会がありました。実際に携わってみないと分からない小学校現場での先生方の姿や、子どもたちの様子など、勉強になることばかりでした。また、活動最終日には、子どもたちからの手紙をもらい、涙が出るほど嬉しかったです。活動を通して、先生方の子どもへの声かけや、やる気を引き出すために子どもと一生懸命向き合っておられる姿に感銘を受けるとともに、私自身もそうなりたいと強く実感しました。

私にはめざす教師像があります。それは、子どもに寄り添い、周りから信頼される教師であること、そして、子どもと共に成長していくことのできる、いつまでも学ぶ姿勢を持ち続けている教師であることです。誠実さ、向上心、これらのことは、人としても大事にしていきたいことです。

成人を迎えた今、社会の一員としての自覚と責任を持ち、自分のやるべきこと、めざすことに向けて精進していきたいと思います。周りの人への感謝の気持ちは思っているだけでは相手に伝わらないので、積極的に言葉に表現していきます。私はお世話になった方々、生まれ育った故郷に、少しずつでも恩返しできるよう、たくましい大人へと成長していくことを誓います。

今日、この志を胸に、これからも成人として成長し続けることをここに誓い、新成人代表の挨拶とさせていただきます。