市長定例会見(平成30年1月4日)

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市長定例会見(平成30年1月4日)

 平成30年1月4日(木曜日)

 市長から

  • 今年の抱負について

 質疑


幹事記者:
時間になりましたので、始めさせてもらいます。皆さん、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。では、年頭の会見ということで、市長、よろしくお願いします。

市長:
では、私のほうから、まず本年の抱負を述べさせていただきたいと思います。
抱負を述べさせていただく前に、元日から昨日までにかけまして大変うれしいニュースが入ってきたのは、米子北高校が県勢としては25年ぶりに全国高校サッカー選手権でベスト8に進出をしたというニュースでございます。試合をずっと見るということはできませんでしたけども、かいま見たところ、最後の最後まで走る力が衰えず、しっかり守ってワンチャンスを物にする堅守速攻というものが、本当にさえ渡ってたなというふうに思いました。引き続き明日、前橋育英高校とベスト4をかけて戦うということですので、心から必勝を祈念をして、地元から応援をしたいと思います。
さて、抱負につきまして述べさせていただきたいと思います。
まず、大きくはやはり大山開山1300年祭の今年はメインイヤーとなりますので、この一連のイベントの成功というものを一生懸命頑張りたいと思っているところです。これまでも、昨年までプレイヤー(大山開山1300年の前年)として幾つかのイベント、行事等はありましたけれども、本年はいよいよメインイヤーということで、いろんなイベントがめじろ押しなんですけども、特に8月の10日、11日に山の日の記念行事と一緒にやる部分、こういったところに一つ大きな盛り上がりがあると思いますので、そこも含めまして、春から冬までさまざまなイベントを成功に導きたいと思っています。もちろんこれは県や、あるいは大山町をはじめ大山周辺の市町村とともにやっていくことではありますけれども、米子市としましてもしっかりと力を入れて、一連のイベントの成功に寄与したいと思っているところでございます。
あわせまして、これが一過性のイベントに終わらないように、引き続き来年以降も県西部の観光振興に寄与するような動きにするために、今、一つ一つの事業をチェックしながら進めているところでございます。それもあわせて申し上げておきたいと思います。
そして、いわゆる市役所内部の話になりますが、まず4月1日から新年度が始まるに当たりまして、組織機構の改正を予定しております。この概略につきましては、既に発表はしているところでございますが、今、細部の調整をしています。この新しい機構がきちんと機能するために、部や課についてはおおむね発表したとおりですけども、課の中の係とか、どこにどう持たせるかとか、そういったことについてはもう少し微調整が必要ですので、そのあたりについて今、努力をしているところでございます。
また、平成30年度の当初予算、これも大切なものになると思います。全体としてはやはり交付税が減額される傾向がありまして、予算全体としては厳しいものが予想されていますけれども、新たに始めなければいけないことをするために、逆にどういう事業を改廃していくのか、こうしたところに大きな労力と知恵を払わなければいけないと思っています。
これまで行財政改革をやってきたところでありますけれども、やはり縦に切り込むという言い方がいいんでしょうか、横一律のカットというのはいろいろやってきたと思うんですけども、事業そのものの縦の線ですね、ここにどういうメスを入れていくのか、これが非常に重要になると思います。あるいは深掘りしていくとか、同じ事業予算であっても、より効果を出すためにどういう努力をするのかとか、堅守速攻の堅守の部分でしょうか、その部分についてもしっかりと市役所職員の知恵とパワーを引き出したいと思っておりまして、これが組織機構と当初予算とあわせて市役所の大変重要なこれから残りの3か月になると思っているところでございます。
そのほかにも課題はめじろ押しではありますけど、個々に話をしますと長くなりそうになりますので、一旦ここで抱負については以上とさせていただきまして、ご質問をお受けしたいと思います。
私のほうからは以上です。

幹事記者:
ありがとうございます。では、各社、質問等あればよろしくお願いします。

米子北高校の全国高校サッカー選手権準々決勝進出ついて

 記者:
北高が明日、ベスト4をかけた試合になるということで、エールなり応援の言葉をいただければ。

市長:
地元の期待を込めて、米子北高校の勝利を心から祈念をしているところです。18歳前後の若者が、地元の誇りをかけて全国で戦っている姿について感動を覚えますけれども、勝利という結果をぜひつかんでいただいて、県勢初のベスト4というところが見えてきましたので、頑張ってほしいなと思います。
それと、選手や、あるいは監督さんが言われている中に、今年のチームは個々の実力はいまいちだけどという枕言葉が出てくるんですよね。だけども、そこを日ごろの厳しい練習、走り込みですよね、そういったものと、あるいはチームワークでむしろよりよい成績を出してきたと、このあたりが大変すばらしいなと思いました。これはやはり米子市役所も、個々の能力に頼るんじゃなくて、組織力で、組織全員で課題に対してカバーしていくという、ああいう気持ち、あるいは速攻の部分ですけども、ワンチャンスを確実に生かす集中力といいましょうか、そういったところは我々も見習わないといけないなと思いながら、サッカーの試合を眺めていたところです。

幹事記者:
ほか、ありますでしょうか。

新年度予算について

 記者:
新年度予算なんですが、市長になられて初めて年度当初の予算を今度組まれるということになるんですけれども、どういったところに重点を置いていきたいというようなものはありますか。

市長:
やはり一つ一つの予算が過去からの継続の中で肥大化している傾向があります。事業そのものは決して目新しくなくても、その事業の中でいろいろなものが積み重なって肥大化している傾向がありますので、もう一回、同じ事業であっても、先ほど冒頭で抱負の中でも申し上げた、深く切り込むという言い方をしましたでしょうか、縦に切り込むじゃないですけども、深掘りしていかないと、本当に財政圧迫要因になっていくものが散見されますので、まずそういったところをしっかりと切り込んでいきたいと思っています。
それと、役割を終えた事業というのは本当にないかどうか、改めて見直しをかけているところです。補助金もそうですし、イベント等についてもそうですし、市の関与がどれだけ必要なのかとか、そういった観点から切り込まなければいけないと思っています。ですから、一律カットというよりは、縦に切るというか、改廃をしていくということ、事業のスクラップ・アンド・ビルド、この辺にも力を入れていきたいと思います。そうしないと新しいことができませんので。交付税の減額が予想されますので、全体として、予算が仮に縮小したとしても、元気の出る予算、これを心がけたいと思います。予算が減って元気がなくなったということではだめですので、そこを一番心がけたいと思っています。

市役所組織機構改正について

 記者:
組織改革については触れられていますけれども、一言で言うと、どういうぐあいな組織にするということになりますか。

市長:
現在、米子市が抱えている課題、特に大きな課題ほど部局をまたがって所管が必要となっています。つまり米子駅南北一体化だとか、あるいは淀江の振興の問題だとか。今は職制にないまちづくり戦略本部という一つの会議体を立ち上げて、これに対応してきているんですけれども、この4月1日以降は総合政策部というものを企画部にかえてつくりまして、特に総合政策課というものも置く予定にしておりますが、今のまちづくり戦略本部の機能、つまり部局横断的な調整をする機能をそこに持たせて、本当の職制上の役割として市役所全体が眺められるような体制をそこでつくりたいと思っています。そのようにしないと、これは何部、これは何部と言っていたのではなかなか物事は進まないということがありますので、この総合政策部をもってそういった部局横断的な相互調整というものを図りたい、これが一番大きな目玉なのかもしれません。
あとは、個別に大きなものとしては、教育委員会がこれまで持っていました公民館の所管、これをまずは、市長部局と教育委員会の共管(きょうかん/複数の部署で共に所管すること)にするということがあります。共管にして、どちらが先導するのかというのは、これはありますけれども、そこはうまく話をしながら進めていきたいと思っています。それから体育課を、やはりこれも市長部局に持っていきますし、それから文化課、これも市長部局に持っていきます。ご存じのとおり(米子城跡の)史跡公園をどういうふうにしていくのかとか、大きな課題があるわけですけれども、こうした課題には、単に史跡を保存するという視点だけではなくて、まちの振興にいかに寄与する公園にしていくのか、観光だとか市民のよりよい憩いの場だとか、そういった観点を織り込んでいくためには、やはり組織も柔軟に動ける形をとっていく必要がある。あるいはもっと言えば、市長が責任を持てる形をとっておく必要があると思いまして、そのようにしています。
体育課を市長部局に持ってきましたのは、やはり米子が持つ地の利というものを生かしたい。地の利というのは自然環境のほうです。これだけ海や山に囲まれた自然豊かなまちであって、しかも近年、例えばSEA TO SUMMITだとか、ああいった海や山を使ったイベント、スポーツイベントというものが全国的に盛んになってきている中で、やはり体育という、教育委員会が所管する視点だけではなくて、スポーツそのものを楽しんだり、あるいは観光の一つの起爆剤に使ったりだとか、そういったさまざまな楽しみ方ができるまちにするために体育課に市長部局に来てもらって、やはりこれも市長の責任の中でそういったまちづくりに寄与すると、こういったことを織り込んでいます。ほかにも幾つかありますけれども、主なところとして、まずはそういったところを挙げておきたいと思います。

記者:
一つわからなかった。教育委員会の公民館のこと。

市長:
これは共管ですね、今、教育委員会の生涯学習課が所管をしているんですけれども、その所管自体は残すんですが、一方で公民館には地区の社会福祉協議会だとか、あるいは自治会ですね、これは市長部局の仕事になるわけですけども、そういった機能もあります。一方で生涯学習という部分は、これはやはり引き続き教育委員会が担わなければいけない部分ですので、当初、丸ごと市長部局に持ってくるかという案も当然あったんですけども、検討した結果、まずは共管という形でやっていこうということにしました。ですので、これは一種変則的ですけれども、より機動的な公民館運営ができるような体制を試みていくというふうに受けとめていただくとうれしく思います。

記者:
「共管(きょうかん)」って共同管理の意味合いで。

市長:
そうですね、「きょう」は共にという字と、「かん」は管理の管です。

幹事記者:
ほか、ございますでしょうか。大丈夫ですか。ありがとうございました。

市長:
ありがとうございました。

掲載日:2018年1月16日