ヌカカ(俗称:干拓虫)に関する情報(平成29年度版)

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ヌカカ(俗称:干拓虫)に関する情報(平成29年度版)

ヌカカとは


トクナガクロヌカカ(メス)の
電子顕微鏡写真
提供:鳥取大学医学部

ヌカカとは、ハエ目・ヌカカ科に属する体長1.5ミリから2.0ミリメートル程度の昆虫の総称です。
古くから市内弓浜地区において、かゆみなどの健康被害の報告があり、干拓虫などとも呼ばれています。網戸を簡単に通り抜けるほど微小で、衣服の中に潜り込んだりするので、被害を防止するのは容易ではありません。かまれると、かゆみが数日続くこともあります。例年、5月から6月にかけて最盛期となりますので、その時期は特に注意が必要です。
本市においては、吸血性のあるヌカカは、「イソヌカカ」と「トクナガクロヌカカ」の2種類が確認されています。平成28年度の調査では、1割程度「イソヌカカ」が含まれていましたが、ほとんどが「トクナガクロヌカカ」でした。

被害予防について

次のことに注意してヌカカの被害を防止しましょう。

ヌカカが活発に活動する時間帯や気象条件に注意しましょう!

朝夕、特に朝方は、注意が必要です。

風が無いときは、特に注意が必要です。 

肌の露出部分をなるべくなくしましょう!

長そで・長ズボン・帽子を着用し、さらにタオルなどを首にまき、肌をなるべく露出しないようにしましょう!

肌と衣服の隙間をできるだけなくし、衣服などに潜り込んでくるのを防ぎましょう!

虫よけスプレーなどを使用しましょう!

屋外では人体用虫よけ剤が最も有効です。ヌカカは衣服に潜り込む習性があるので、露出部分だけでなく、襟元や袖口あたりやその奥にしっかりと虫よけスプレーや虫よけジェルを塗ることがポイントとなります。

衣服用の虫よけスプレーも市販されていますので、同時に使用すれば、さらに効果的です。

屋内での被害を軽減するためには

網戸や窓ガラスにかけて虫の侵入を防止するスプレーや蚊取り線香(ハエ取り線香)などを使用し、なるべく建物内に侵入させないようにしましょう!

リンク・新しいウィンドウで開きます ヌカカリーフレットPDF 733キロバイト)

平成29年度対策事業について

平成28年度に引き続き、米子高専や鳥取大学と共同で発生状況や被害状況などを調査し、その結果を被害軽減のための情報として逐次お知らせします。また、主な発生源の特定及びその対策を検討するための調査や研究を実施します。

成虫の発生状況調査

毎週1回程度、成虫発生の時期や地域別の傾向を把握するため、現地採集調査を行ないます。

調査地点
       彦名町、和田町、河崎 
ヌカカ採集数の推移(匹)
地点 5月
19日
5月
26日
6月
2日
6月
9日
6月
16日
彦名町 271 30 14 2827  146
和田町 101 7 2 57 10
河崎 14 19 19 67 10
合計 386 56 35 2951 166
※採取数 … 虫網及び吸虫管による捕獲の合計
※参考値 … 方法、時間帯及び時間数が異なった調査
上記のうち、「イソヌカカ」の採集数の推移(匹)
地点 5月
19日
5月
26日
6月
2日
6月
9日
6月
16日
彦名町 1 0 0 3 0
和田町 0 0 0 0 0
河崎 0 0 0 0 0
1 0 0 3 0

ヌカカの被害による受診者数の推移

ヌカカの被害により医療機関を受診された患者数(疑い症例を含む)の推移を調査しています。

受診機関名 5月
8日
から
13日
5月
15日
から
20日
5月
22日
から
27日
5月
29日
から
6月
2日
6月
5日
から
10日
6月
12日
から
17日
いしはら皮膚科クリニック 1 4 6 8 3 8
左野皮膚科 2 7 23 50 9 8
しみず皮膚科医院 0 2 4 16 6 2
3 13 33 74 18 18

(調査にご協力頂いている医療機関のみ集計しています。)

「ヌカカ被害情報 収集サイト」開設のお知らせ

サイトイメージ

鳥取大学では、ヌカカ(干拓虫)による被害情報を収集するウェブサイトを開設しています。 インターネットあるいはスマートフォンからヌカカの被害情報を収集し、その情報を共有して、ヌカカに注意していただくサイトです。

ヌカカの被害にあわれた方が、被害にあった場所を地図上に入力すると、画像のサイトイメージのとおり、その場所が登録されます。被害発生の状況が、月日の経過とともに図示されます。 今後のヌカカ対策に役立てるために、皆さんのご協力をお願いします。

リンク・新しいウィンドウで開きます … ヌカカ被害情報 収集サイト

画像:サイトイメージ


発生源対策の検討

耕作放棄地の一部で、成虫の発生前に土地の状態を変え、土壌中における幼虫の生息状況を調査することにより、土地対策の効果を検証します。

遺伝子解析によるヌカカ種の同定

幼虫は形態的に分類が困難であることから、その分布を把握するために遺伝子情報の解析を試みます。

平成28年度対策事業について

平成28年度は、被害軽減のための情報提供及び発生源対策の検討を目的とし、米子高専や鳥取大学と共同で発生状況、被害状況、ヌカカの生態などの各種調査を実施しました。また、学術機関による研究発表といった広報活動を行ないました。

調査結果から

発生数は気象条件の影響を強く受けていました。曇天で湿度が高く無風の日の明け方に多く発生していました。

成虫の発生状況調査では、5月末と6月末にピークがあり、そのときの気温は約23度、湿度は70パーセント以上でした。

ヌカカ被害情報収集サイト及び受診者数調べでは、ともに5月中旬から6月下旬がピークでした。

捕集されたヌカカのほとんどはトクナガクロヌカカでしたが、刺咬性(しこうせい)があるかは確認できませんでした。

刺咬性ヌカカとして一般に知られているイソヌカカが全体の1パーセントを占めていました。

耕作放棄地や隣接した清掃されていない側溝など、特に腐植が形成されている地点に多種の羽虫の幼虫が群生しているのを確認し、その総数の1割程度は、遺伝子情報からトクナガクロヌカカである可能性が高いことが確認されました。

掲載日:2017年6月20日