市長定例会見(平成26年5月7日)

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市長定例会見(平成26年5月7日)

 平成26年5月7日(水曜日)

 市長から

  • 市税の口座振替「ダブル・チャンス」キャンペーンの実施について

幹事記者:

お願いします。

 

市長:
今日は、市税の口座振替を促進して滞納をできるだけ整理していこうということでキャンペーンを行なうことにしましたので、そのご報告をさせてもらいたいと思います。口座振替になりますと、納付忘れというようなことがなくなりますので、市としても今まで積極的に進めてきたところですけれども、残念ながら若干増える程度ないし横ばいといったような状況が続いてきておりますので、今回、キャンペーンとして若干の景品をつけて加入促進を図っていきたいと思っております。
今回やりますのは、市税でございまして、固定資産税、市県民税、それから軽自動車税というところを対象にしたいと思っております。キャンペーンの内容ですけども、お手元の資料をはぐっていただきますと、「ダブル・チャンス」キャンペーンとしております。「チャンス・その1」として、米子市の可燃ごみ袋30リットル10枚を抽選で3,000名に、それから「チャンス・その2」としまして、契約者の中から、さらに抽選で300名に、米子市が運営しております、外郭団体等も含んでいますが、水鳥公園ですとか淀江ゆめ温泉ですとか、上淀白鳳の丘展示館のペアチケットを贈るというものでございます。
今回は、目標としましては(口座振替の新規加入を)約3,300件程度増やしたいと考えております。今の市税の口座振替加入率の2.2%に相当するものでございます。景品をつけてのキャンペーンというのは今回初めてですけれども、今後につきましては、今回の状況を見た上で、次、どういうものをやるかということを考えていきたいと思っております。なお、今回のキャンペーンでは、5月15日から9月1日までを期間としておりますけれども、4月以降に既に口座振替の手続きをしておられます人についても、対象にしたいと思っております。
以上です。よろしくお願いします。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます市税の口座振替「ダブル・チャンス」キャンペーンについて PDF 95キロバイト)
 

記者:
現在の加入状況は?

行政経営課長:
現在の加入状況は、25年度で、市税全体の賦課件数が15万477件です。そのうち口座振替の加入件数が4万9,057件ですので、加入率が32.6パーセントということになります。

記者:
25年度末ということですね?

行政経営課長:
25年度末です。

記者:
この数字、もういっぺん、15万477件というのは?

行政経営課長:
賦課件数ですので、税金がかけてある件数ということになります。

記者:
税金がかけてある件数?

市長:
固定資産税と、それから市県民税、軽自動車税、それぞれを全部足すとそういうことになります。

記者:
全部足すとということですね。イコール、もちろん世帯じゃないわけですよね?

行政経営課長:
そうですね。1軒の世帯で、軽自動車税と市県民税と固定資産税、3つ持っておられるところもあります。

記者:
今言われた分は3件になるの?

行政経営課長:
3件です。

記者:
その通算、全部が15万件ということですね?

行政経営課長:
そうです。

記者:
給与天引きされてる人たちの分は(賦課件数に)含まれてるの?

行政経営課長:
給与天引きは含まれていません。

記者:
さっき言われた件数の中で、実際に督促状を出しているのは何件ぐらいありますか?

市長:
軽自動車税だけで言いますと、約8,500件です。

記者:
全てのトータルは?

行政経営課行政改革係主幹:
それは、用意してないです。

記者:
これはすごい人件費になると思うんですね。8,500件を例えば全部減らした場合に、人件費がどれぐらい浮くかとか、そういう試算みたいなものはあるんでしょうか?

行政経営課行政改革係主幹:
その経費の面なんですけども、試算をしたところ、市税全体が今大体(口座振替加入率が)30パーセントのラインです。これが60パーセントまで改善された場合、それに伴って軽減される収納の事務、具体的には督促状の印刷、封入、郵送等の作業です、こういう人件費にかかわる部分で、人件費に換算をしておおむね1,000万円軽減されると考えています。
これプラス電話催告をしますので、その電話代や、もっぱら残業時間帯にしますので、そういう残業の人件費、それと納付書が要らなくなりますので、大幅に紙が少なくなります。その紙代の節約と、それに伴う郵送料も軽減ができますので、そういったような経費の軽減も期待できます。あとは、これちょっと具体的に試算するのは難しいんですけど、紙が大幅に減りますので、納付書が不要になってペーパーレス化の推進ということで、CO2の排出量の抑制というような効果も期待できます。

記者:
特典制度なんですけども、設けてる鳥取県内の自治体ってあまり聞いたことがないですが?

行政経営課長:
過去に鳥取市さんが平成19年度に地元の農産加工品のプレゼントをされたということは聞いております。

記者:
19年度だけ?

行政経営課長:
というふうに伺っています。そのときに一過性のキャンペーンをやられたというふうに。

記者:
このキャンペーンにかかわるごみ袋やペアチケットの費用は、どれぐらいなんですか。3,300件を達成した場合、いくらかかるの?

行政経営課行政改革係主幹:
事務費や、そういうものをひっくるめておおむね30万円の経費がかかってます。それと、ごみ袋を使いますので、その分、手数料収入が減ります。これが大体140万円ぐらいだと思います。合わせると170万円相当です。

記者:
キャンペーン自体をどのように周知していくんでしょうか?

行政経営課長:
「広報よなご」で、6、7、8月号に載せますし、それから市のホームページ。

行政経営課行政改革係主幹:
あとは、いろいろな報道機関にお願いをして…。

行政経営課長:
今、実は皆さんの報道というのもすごい期待はしているところです。

行政経営課行政改革係主幹:
あと、それぞれ今、5月に納付書が出ましたが、袋が小さいものですからチラシを入れることはできなかったんですけど、こういうキャンペーンをやりますので皆さんよろしくというような、そういう文面の簡単な告知文を入れております。

記者:
今回どういう基準でこの目標の3,300件を出されたんでしょうか?

行政経営課行政改革係主幹:
ごみ袋が3,000袋ありますので、かたく3,000袋はとりたいということで、プラスアルファで上積みが1割とれればいいのかなというところです。ただ、市としても初めてのことなので、住民の皆さんにどれだけ反響があるのかっていうのは、いま一つ読めないところがありまして、今回の取り組みというのがこれからの取り組みにつなげていく一つの実証実験といいますか、そういうような側面も持っておりまして、目標というか、気持ちとしては3,300件、確実に上げていきたいというつもりでおります。

記者:
口座振替率が30何パーセントというのは、同種の自治体か、全国の市町村とか、そういう平均がどんなもんなのか、わかったら教えていただけますか?

行政経営課長:
全国の統計とかはとってないんですけれども、ちょっと古い数字なんですが、平成22年度の状況では、実は県内でも鳥取市よりもちょっと上なんですが、倉吉市や境港市よりも下です。往々にして島根県がすごく高いんです。そのときの平成22年の調べでは、島根県の雲南市は74パーセントぐらい、例えば松江市でも40パーセントぐらいありました。その時点では米子27パーセントなんですけど、それから徐々に努力して、今30パーセントまで来たというところです。

記者:
こういうデータには、平均というのはないんですか?

行政経営課長:
統計というのは多分出してないと思います。

記者:
32パーセントが特に低いというわけじゃないと?

行政経営課長:
県内で見ると、例えば倉吉市、境港市よりも低いんじゃないかなと思ってますけれども、鳥取市が今何パーセントかっていうのは、今のところ調べてないんですが、そのときには米子のほうが少し、2%ぐらい高かったということです。

記者:
ちなみに平成22年度の4市、それぞれ数字を教えてもらえますか?

行政経営課長:
平成22年度は、鳥取が25.5パーセント、倉吉が36.3パーセント、境港が32.8パーセント、米子がそのときは27.1パーセントです。

記者:
いつ現在?

行政経営課長:
平成22年度末です。

記者:
3,300件を目標ということで、だからこのうち例えば1人が2件ということもあるし、3件ということもあるし?

行政経営課行政改革係主幹:
件数はカウントしますけど、キャンペーンの品物をもらえるのはお一人だけです。

記者:
市県民税とか固定資産税、2つ分を加入する人もいれば、3つ加入する人もいれば、1つしか加入しないという人もいるということですね?

行政経営課行政改革係主幹:
はい。

記者:
さっきの督促が、軽自動車税で8,500件というのは、結局今年度のこの表の(25年度賦課件数)5万8,799件の中の8,500件に対して督促されたということですか?

行政経営課行政改革係主幹:
そうです。

記者:
米子の加入率が低いという、何か市民の精神風土があるんですか。財布のひもがかたいとか。市長、どうでしょうか?

市長:
いろんな要因があると思うんです。過去の貯蓄組合がどうだったとか、それからもちろん市民性もあるかもしれません。それから各行政の取り組みがどうだったとか、いろんな要因が重なって今の結果が出てるだろうと思うんで、このたび、増やすキャンペーンをやろうということです。

記者:
事業所と個人とか、そういう区別で見ると何か、加入状況で違いってあるんですか?

行政経営課行政改革係主幹:
そこまでの資料というのは、持ってないです。

記者:
事業所なんかは、個人に比べると、すごく加入を促しやすそうな感じが、むしろしますし。そこは多分、もうほとんど100%行っているのかなというふうに想像するんですけれど、そういうほどじゃないんですか?

行政経営課行政改革係主幹:
そのあたりのデータみたいなものは、すみません、ちょっと用意できてないです。

記者:
滞納対策の一環って書いてあるんですけど、滞納って、全体の何%ぐらいが払ってないんですか?

行政経営課長:
24年度の市税の徴収率が98.68パーセントですので、滞納は1.32パーセントです。

記者:
額は出せない?

行政経営課長:
滞納(繰越)額が9億8,958万1,000円。

記者:
税金ですから、後で督促して払い込むケースもあるんで、最終的に調定しても、もうできなくなったのが1.32%ということなのか、これはまだ改善する余地はあるんですか?

行政経営課長:
それは次の年に繰り越しますので。

記者:
これは累計ということ?

市長:
ええ、累計です。繰り越し、繰り越しで来て。

記者:
ですよね。23年度にも滞納で、24年度も滞納になってる分もあるってことですね?

行政経営課長:
そうです、累計ですので。

行政経営課行政改革係主幹:
今年徴収できなかった分、現年分と言いますけど、それプラス去年からの、滞納繰り越し分という、そういうものもあります。

記者:
合わせて?

市長:
(合わせて)滞納繰越額という言い方をしてます。

記者:
例えば100件あってから、その滞納件数いうのは、100件のうちの30件とか40件ですか?

行政経営課行政改革係主幹:
パーセンテージで見ますと1.3パーセントとか、それぐらいです。

記者:
あとの人は払っとるんでしょう。別に口座振替でなくっても?

行政経営課行政改革係主幹:
そうですね。

記者:
その払わない人に集中的に何かすればいいんじゃないの。別に口座振替だろうが現金だろうが、こっちの楽する手だてばかり考えずに?

行政経営課行政改革係主幹:
口座振替が浸透すると納期限内に納めていただく確率が高くなるんです。要するに納期限内に納めてくださらない方が多いので。

記者:
納期限内の収納が可能になると、メリットというか?

行政経営課行政改革係主幹:
さっき申し上げたような事務のコストが非常に減るんですね。税を納めて徴収するためのコストというのが非常に減るということは、その分の税金を市民の皆さんに、いろんな方面で使ってもらえる、ほかの事業に回せるというメリットが出てきます。

記者:
経済情勢とかが結構かかわったりするんじゃないですか。みんなお金あるときはさっさと払うかもしれないけど?

市長:
いや、結構納付忘れっていうのがあるんです。

記者:
納付忘れ?

市長:
税を払うのを忘れておられる方があるんですよ。それで督促状が来て、ああ、払ってなかったなっていう、気づく人がいるんですけれども、それが自動振替になると自動的に落ちるわけですから、そういう納付するのを忘れていたということがなくなるということで、それは非常に大きいと思います。

記者:
納付忘れを防止する効果?

市長:
それを排除する効果は大きいと思います。(納税者が)別に意図的にやってるというわけじゃなくて、5月末だけれども、何となく払うのを忘れて、6月、7月になってしまった、督促状が来て、ああ、そうだったなというのがなくなるということですね、一番大きい効果って。

記者:
ただ、この徴収率の98.6パーセントという数字は、よそと比べてどうなんですか。成績優秀なんですか?

市長:
税金の滞納率は鳥取県の中では米子市は一番少ないんですよ、今のところは。この数年、一番少なかったと思います。

行政経営課長:
徴収率は、県内4市では1番よかったです。

記者:
4市では一番いいと?

市長:
はい。これは滞納整理対策本部をつくっていろいろ努力してきた、職員も頑張ってくれた成果だと思ってますけども、ただ、島根県と比べるとやっぱり低いですね。

記者:
島根県は何か法令遵守意識が高いとか?

市長:
いや、やっぱりいろんなやり方があったんじゃないですか。何か聞くところによると、貯蓄組合がなくなるときにみんな口座振替にするような運動をやったとか。

記者:
参考に聞くんですが、今、市長がちょっとおっしゃった、過去の滞納整理を取り組んだという、自動車を差し押さえるだとか家財道具を差し押さえて競売で売って税金に変えてという、ああいう行政をやってきましたよね?

市長:
いや、差し押さえというのは最後の手段ですので、これはどっちかというと、こういうこともあり得ますから納めなきゃいけませんよという効果を期待してやっとるわけですから、その差し押さえることによって増えた税金というのはそんなに大きくないだろうと思うんです。みんながそういう意識を持ってもらうための一つの手段としてやってるわけです。督促をやったり、口座振替の運動もやってきました。

記者:
督促状いうのは何カ月過ぎたら出すんですか?

収税課収納管理係長:
納期限から20日を経過したら督促状が出るということになります。

記者:
今月スタートするのは、5月はいろんな税金とか、車の関係もそうだし、皆さん一番ビビッドになる時期を狙ってやるということですか?

収税課収納管理係長:
まず第1期の納税通知書をお送りするときにキャンペーンのお知らせをして、何だろうなというふうに注目していただきたいと思っております。

記者:
3,300件を目標にするというんですが、これぐらいいけるわということですか?

行政経営課長:
ぜひともこれぐらいは、いきたいと思ってます。

記者:
「ダブル」っていうのは、片方だけ当選ということはないということですか?

行政経営課行政改革係主幹:
片方だけ当選の方もあり得ます。同じ対象で2回抽選をしますので、片方だけ当たる方もあります。

行政経営課長:
例えば6,000人契約があれば、6,000人のうちの3,000人は、その1に当たるんですが、あとは全部6,000人ひっくるめて、その1に外れた人も対象ですよということです。

記者:
運がよかったら2つ?

行政経営課長:
同じ方が、もう一回チャンスがありますよという、それが「ダブル・チャンス」と。

記者:
ごみ袋は30リットルだけど、45リットルにしなかったのは?

行政経営課長:
実は昨年30リットル袋をつくったんですが、つくった割には、まだご利用いただいてないという部分もありまして、30リットルもありますよという、こういうお知らせも含めて。

記者:
鳴り物入りでつくったのに?

行政経営課行政改革係主幹:
実際、30リットルの袋を、普段40リットルを使っておられる方にも使っていただいて、これでいけるんじゃないのということであれば、進んで使っていただくと、市全体としては減量化にもつながりますし、とにかくこの30リットルに皆さんさわって、使っていただきたいというのもあります。

記者:
今、40リットルが多いんですか?

行政経営課行政改革係主幹:
40リットルをお使いの方が多いんじゃないかと思いますけども、水切りをしっかりしていただいたり、古紙の分別をしっかりしていただければ30リットルでいけるんじゃないかなというふうに思っております。とにかく使ってみていただきたいという思いがあって、あえて30リットルということにしました。

記者:
だから結局、要は口座振替の加入率が県下で別に悪くても、実際に徴収率としては一番いいわけでしょ、今、現状としては。ということは加入率を上げなくても、とりあえず督促出せば米子市の住民は、ちゃんとおくれてでも払う率が高いということですよね?

行政経営課長:
そういうことです。

記者:
そういうことになりますよね。ということは、この目標は、いろいろキャンペーンって書いてありますけど、結局は、事務の経費の節約、要するに人件費含めて1,000万かかるから、そっちのほうを解消したいと、そういうのが一番の目的じゃないですか?

行政経営課行政改革係主幹:
それと、もう1点、この口座の加入率が高まると徴収率にも影響を与えるんです。というのが、島根があれだけ徴収率が高い、高どまりしてるっていうのは、やっぱり総じて口座振替の率が高いというのがあるんですね。口座振替が高くなると、さっきみたいなうっかり忘れがなくなりますよね。そうすると、現年徴収に力を入れることができるんです。そうすると現年徴収で徴収率の上積みというのが稼げるということで、口座振替率が高まると、市全体の徴収率にも好影響を与えるというのがありますので、そういったところも狙ってます。

記者:
そういう相関関係というのは、何か全国的にそういう調査とか、調べられた人とか研究というか?

行政経営課行政改革係主幹:
まではないですけど、我々がふだんやってる中で、やっぱり島根の事例を研究する中で、やっぱりそういったことが大きな要因になっているんだろうと思います。

記者:
島根の口座振替加入率というのは、全国的にもまあまあ高いほう?

行政経営課行政改革係主幹:
全国的にもかなり、もうトップクラスに近い。特に雲南市なんかはトップクラスです。徴収率もそうですけど。

記者:
ほかは何してたの?

行政経営課行政改革係主幹:
それはいろいろ背景があるんですが、一つは、必ず言えるのは、この口座振替率の高さというのは間違いなく。

行政経営課長:
徴収率は、たしか島根県は日本で一番だと思います。

記者:
銀行が頑張ってるんじゃない、振替にしてくださいって。それはないのかな?

市長:
銀行も、口座振替を推進してるんだよね。

行政経営課長:
そうですね、銀行もやっておられます。口座振替で落としたほうが、銀行も窓口の人件費の削減にはつながるでしょうから。

記者:
ところで、市職員の口座加入者は何人ですか?

行政経営課行政改革係主幹:
そこまで出した資料は持っていないんですが、口座振替の推進というのは関係課だけではなくて、市全体で取り組める滞納対策だと思いますので、普通の職員でもこういう口座振替というのは自分の家族であったり知人であったりに勧めていただくことができますので、毎年、市長名で、そういったことを含めて、きちんとやってくれっていうふうなお願いはやっております。今年もこれに合わせてやろうと思っております。

幹事記者:

ありがとうございました。

市長:
どうもありがとうございました。

掲載日:2014年5月12日