よなごびと第38回「安井賢さん(米子福生凧の会)」

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よなごびと第38回「安井賢さん(米子福生凧の会)」

”凧を通じて人と分かり合う。
その瞬間がやめられない!”

 安井賢さん バストアップ画像

安井さんは米子福生凧の会の代表。地元の小学校や保育園、企業・団体などに凧づくりの指導を行なうなど、広く地域の凧文化に携わっています。

その活動歴は30年以上。「当初に関わった子が親となり、子や孫を連れてきてくれる。日本の伝統文化と、地域の絆を継承しているんです」。そう語るその顔は誇らしさに満ち、道中にきっと存在したであろう苦労など感じさせません。

コロナ収束を願い空を舞うアマビエの大凧

会の活動が盛んな理由はさまざまですが、一番の理由は凧揚げ会場となる日野川河川敷の存在だと言います。広さや風の通りなど、地域特有の大変な財産だそう。「海岸でもできるのでは?」と聞くと「砂浜で走るのはえらいでしょ」と大笑いされました。

江戸時代には、幕府が規制を行なうほど庶民で大流行していた凧。地域や商店同士で競い合っていました。

その面白さの秘けつは、一体感にあります。大凧や連凧は、作るのも運ぶのも一人ではできません。実際に凧を飛ばすにも、大勢の人が気持ちをひとつに揃えなければいけません。

気持ちを一つにした凧揚げ

「人が大好き。分かり合って、気持ちがつながる瞬間が面白い」という安井さん。凧を通じて、多くの人の想いが日野川の空を舞ったときこそ「みんながひとつになったと分かる。それが最高に楽しい!」のだそう。まだまだ凧揚げはやめられません。

掲載日:2022年1月21日