よなごびと第33回「武永健一さん(米子保護区保護司会 会長)」

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よなごびと第33回「武永健一さん(米子保護区保護司会 会長)」

”人はみな生かされて生きてゆく
誰かの手助けができれば”

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皆さんは保護司と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
保護司は、刑務所や少年院などから出所した方の生活環境の調整や、本人の立ち直りのための助言などを担います。また、保護司会の一員として地域の犯罪予防のための各活動も行ないます。
武永健一さんは保護司として14年ほど活動し、現在は米子保護区保護司会長を務めています。現役時代は小学校教員だった武永さんは退職を機に保護司になりました。

啓発パレードの様子

「教員時代の先輩に誘われたことと、自分も何か社会の役に立てることがあれば」との思いで保護司の世界へ入りました。
保護司になると、保護観察所から対象者が紹介され、定期的な面接を通じ、その方の出所後の生活状況の把握や更生に向けた助言をします。相手の話にじっくりと耳を傾け、共感の姿勢を取ることが大切だと言います。
「最初のうちはなかなか会話がスムーズにいかない方でも、面接を重ねるうちに打ち解けて、相手の笑顔が見られたときはうれしく感じました」と武永さんはほほえみます。保護司は非常勤の国家公務員ですが、報酬はなく、ボランティアと言っても過言ではありません。

学校との意見交換

それでも「保護司はさまざまな方とつながりが持てる、とてもやりがいのある仕事」と武永さん。新たな仲間の加入を願うとともに、日々啓発に努めます。

掲載日:2021年8月23日