”子どもの見守りは
私の生活の一部になっています”
32年間。雨の日も、風の日も。
橋本さんは子どもたちを見守るため、毎朝通学路に立ち続けてきました。
現在は交通安全指導員会の会長として、地域交通の安心安全に尽力されています。
橋本さんの活動は多岐に渡り、毎朝の見守りはもちろん、関係団体と協力しながら交通安全教室なども実施。「草が伸びて、子どもの姿が車から見えにくい交差点があれば、草刈りもします」と微笑みます。
今はお勤めは引退され、趣味で木彫りを始めるなど時間にゆとりが出来ましたが、橋本さんは働き盛りの30代の頃から、ずっと指導員を続けています。
「『地域のためなら行ってこい』と言ってくれる会社の理解のおかげで、なんとかやってこれました」と、大きな支えへの感謝を口にします。
そんな橋本さんにとって、毎朝の見守りは既に生活の一部になっており、「毎朝歯を磨くのと同じこと」と笑います。のめり込み過ぎず、でも手は抜かず。自然体で取り組むことが、長続きの秘訣なのだそう。
「ドライバーの方々には、登下校する子どもたちを自分の子のように思いやり、交通マナーを守ってもらいたい」と、普段は穏やかな橋本さんが、熱いまなざしで語ります。
全国でも痛ましい事故が尽きない中、地域全体で子どもを守り、育てる意識の必要性を力強く訴えます。
掲載日:2020年1月27日