平成29年度の「楽しい中国語入門講座」は、4月19日から9月20日にかけて、全20回(うち、映画鑑賞会と料理教室を各一回、座学講座は原則として水曜日)で実施しました。
本講座は、中国語発音の基本となるピンインと中国語基本文文型を習得するとともに、この講座を通じて多角的な視点から中国に対する理解を深め、中国の文化に触れながら無理なく楽しく中国語の第一歩を踏み出すことを目指して開催しました。
語学の勉強のほかに、交流員の視点で経済文化、地域情報、流行語、観光、歌などの多様な最新情報を紹介する「チャイナ万華鏡コーナー」や毎回受講生から中国に関する質問シートを集め、交流員が調べて答える「一問一答・交流型文化コーナー」なども取り入れました。
さらに、中国の食文化を体験してもらうために中国料理教室を、中国語のリスリング練習と、中国社会を知ってもらうために中国映画鑑賞会を実施しました。
講座日程
回数 |
日にち |
語学学習 |
中国通と一問一答 |
1回目 |
4月19日 |
中国語の特徴、ピンインと声調(四声) |
中国での言葉と中国語 |
2回目 |
4月26日 |
声調をマスター、6つの母音 |
一問一答:中国での卓球状況、中国ではやっている歌などの紹介 |
3回目 |
5月10日 |
複合母音 |
チャイナ万華鏡:湖南省について1.
(毛沢東の故郷、観光地) |
4回目 |
5月17日 |
鼻母音 |
チャイナ万華鏡:湖南省について2.
(辛い料理、女書文化) |
5回目 |
5月24日 |
子音(1) |
一問一答:中国での日本料理、日本料理の中国語読み |
6回目 |
5月31日 |
子音(2) |
チャイナ万華鏡:中国の伝統的な祭日、砂画芸術文化の紹介(動画視聴) |
7回目 |
6月7日 |
ピンインの復習と基本文型 |
チャイナ万華鏡:少数民族の話(中国最後の母系社会民族―モソ人) |
8回目 |
6月14日 |
格変化のない中国語と語順 |
一問一答:中国義務教育はどういったものなのかについて |
9回目 |
6月21日 |
否定の仕方 |
チャイナ万華鏡:時代劇から見る中国の歴史 |
10回目 |
6月28日 |
程度副詞 |
一問一答:中国の流行語と語源について |
11回目 |
7月5日 |
疑問文の作り方 |
チャイナ万華鏡:中国の支払い革命(キャッシュレスを支えるスマホペイ) |
12回目 |
7月12日 |
疑問詞を使った疑問文 |
チャイナ万華鏡:中国のシェアエコノミー(シェア自転車を例に) |
13回目 |
7月26日 |
修飾語について |
一問一答:中国語の歌(日本語の歌をカバーした中国語の歌など) |
14回目 |
8月2日 |
存在するを表す「在」、中国語勉強発表会 |
一問一答:中国語の歌(テレサ・テンの歌を中国語で) |
15回目 |
8月9日 |
よく使う疑問詞 |
映画鑑賞会の候補映画の紹介 |
16回目 |
8月30日 |
数について |
|
17回目 |
9月13日 |
いくつ?数を訊ねる |
|
18回目 |
9月20日 |
中国語の「こ・そ・あ・ど」 |
記念品の贈呈 |
中国料理教室 |
6月25日 |
レシピ5品:魚香肉絲(ユーシャンロースー)(細切り豚肉の四川風ピリ辛炒め)、可楽鶏翅(カーラージーチー)(手羽先のコーラ焼き)や双皮奶(シャンピーナイ)(中国広東地区のスイーツ)など |
映画鑑賞会 |
8月27日 |
協力:中国文化センター
映画名:「海洋天堂」
平凡な父親と自閉症の一人息子の温かみを感じる映画
映画名:「ブッダ・マウンテン希望と祈りの旅」中国語名:「観音山」
人生の岐路に立つ3人の奔放な若者と、絶望を抱えた元京劇女優の世代を超えた友情を描いた映画 |
交流員からのメッセージ
「楽しい中国語入門講座」はその名のとおり、市民が楽しく中国語という門に入るのを手助けする講座です。そして隣国・中国のことを少しでも理解し、中国から来た交流員と市民の交流の場でもあると思います。語学の内容は、もちろん基本で中心的に教えなくてはなりません。同時に、私は、今まで中国に関する情報を日本のマスメディアを通してしか知らなかった市民の方々に、交流員の視点、中国人の視点で情報や観点の提供をしたいと考えて、講座の準備を進めてきました。
今年の新たな講座内の取り組みは、映像などを使いながら発音の解説や中国の文化・最新情報の説明をしたことです。受講生からは、映像がとても直感的でわかりやすかったとの意見がありました。インターネットが広く普及した昨今、講座の進め方も様々なツールを活用していく必要があると感じました。
講座の最終回には、最後までがんばった皆さんに、それぞれ中国にちなんだ記念品を贈りました。
「たくさんの内容で十分満足の講座でした!」「毎回講座に来るのは楽しみでした!」などといった講座に対するご感想をいただきました。受講生の皆さんは、真夏の日でも雨の日でも、最後まで頑張って講座に来てくれました。私は講師として、積極的に取り組んでいる皆さんの姿に感動しました。
入門が終わった後、継続して平成29年度「おもてなし中国語講座」を受講した方も多かったです。
米子市は来年も中国語初心者向けの講座を開く予定です。興味をお持ちの方はぜひ募集情報をご確認ください。
講座の様子(写真)
座学講座の風景
中国料理教室の様子
中国映画鑑賞会の様子
参考
平成29年度「楽しい中国語」入門講座に使われた資料の一例を公開します。
中国の義務教育について( 1.29メガバイト)
掲載日:2018年1月16日