保定市との友好都市締結25周年を迎えた2016年12月から2017年3月にかけて、25周年記念事業として米子市内で4本の中国映画を月1回で放映する「中国映画祭」を開催しました。本映画祭はより多くの市民に友好都市との交流事業に参加をしていただき、そして中国映画を鑑賞することで、米子市民に友好都市・保定市の所在国である中国の文化や社会を知っていただき、中国に親しんでいただく機会を提供することを目的として開催したものです。
米子市が主催した「中国映画祭」は駐日大阪中国総領事館からのご協力を得て、歴史ロマンス、芸術、教育や青春などといった幅広い題材の映画を放映し、合わせて約150人の市民が映画祭に参加しました。
米子市「中国映画祭」の会場の様子
映画を上映する前には、映画内容をよりよく理解してもらうために、中国国際交流員による映画の時代背景と補足的な説明を行ないました。
国際交流員による映画上映前の内容補足説明
会場には鉄観音茶、ジャスミン茶、菊の花茶と日中のお菓子の無料提供もあり、また、25周年記念に保定市から米子市に贈られた保定市古蓮花池をモチーフにした葦絵を設置して身近に鑑賞していただきました。映画を鑑賞するほか、温かい中国茶を飲みながらの映画感想会、映画内容を復習しながらのクイズ、保定市工芸品をプレゼントする抽選会も行なわれました。
会場に置かれた25周年を記念して保定市から贈られた「葦絵」
抽選会の様子
映画は表現形式においては世界各国共通なものがありますが、内容や思想の違いもあります。他の国の映画を見ることで、もっと視覚的に、直感的に異文化に触れ合うことができるでしょう。今回の「中国映画祭」を通じた国際交流、映画を通じて友好都市・保定市に対する理解が深まったイベントとなりました。
米子市・保定市の交流25周年の回顧展
参加市民の声（アンケートからの抜粋）
映画について
「さらば、わが愛」
- 今ではなかなか作れない映画ですね。時間と時代考証ともしっかり作りこんである名画です。
- 京劇の歴史がわかった。時代を背景に、暗い悲しい人間模様を拝見した。
- 中国もかつては大変な時代を経験してきたことを改めて感じた。
「モウモウとバートル」
- 自分の子育ての参考にしたい。本当の豊かさについて考えさせられた。
- モンゴルの大草原の寡黙なお父さんは人間的にもすばらしい、とても心豊かなお母さんは努力して語り合えば、分かり合え、絆を結ぶことができる。とても感動的な映画でした。謝謝！3月も努力して参加したいと考えています。
- どの国の親も子女の教育には困惑しているようですね。日本にも可愛い子には旅をさせるという諺があるとおり、甘やかさないで自分で問題を解決させることが一番効果的。
- 離れてみて、改めて家族の大切さがわかって、少年は成長したと思う。日本の子どもたちもこんな経験ができないかな…
- 文化大革命当時の下放政策によって、苦労した知識人が多かったと聞いていますが、深い友情や絆も生まれていたのですね。
「小時代1」
- 若さの素晴らしさ、希望をもって生きる事の大切さを感じられました。「蛍の光」で始まり、「蛍の光」で終わりとても身近に心に浸みいる映画でした。とてもセンスのある「心」のある映画で涙しました。映画祭に参加させて頂き感謝申し上げます。
- 現在の中国の作品に出会い、新しい感動がありました。中国（上海）のはなやかな部分が描かれていて貴重な作品でした。中国の若者の一面を垣間見られました。ありがとうございました。
- 複雑で内容理解しにくかったです。今度はもっとホームドラマのような現代の中国の生活映画が観たいです。又、開いて下さい。
米子市「中国映画祭」について
- とても感動的な映画ばかりで中国に対してとても親しみが感じられました。
- 米子で中国映画を観ることができる貴重な機会で、中国の理解が深まります。
- 映画は時代の偏りがなくよかったです。25周年記念でなくても又、開催して頂きたいです。
- 今後このような企画を続けてほしい。
- 保定市のお話も聞いてみたい。
- 記念事業として映画祭を企画されたのはよかったと思う。
結び
米子市・保定市友好都市締結25周年記念「中国映画祭」は3月11日の最終上映会をもって終了しました。たくさんのかたがたに米子市と保定市の交流事業にご参加いただき、ありがとうございました。引き続き、友好都市・保定市との交流事業にご理解とご協力をお願いします。
それぞれ映画についての紹介のリンク先
… 米子市・保定市友好都市締結25周年記念中国映画祭
掲載日：2017年3月30日